次の記事が紹介していた。《米サッカー元代表が同性愛告白 英リーグは差別撲滅運動も》(CNN/2013.02.18 Mon posted at 12:50)
全然知らないサッカー選手だが、2008年の北京五輪などにサッカー米国代表として18試合出場した経歴を持つロビー・ロジャース選手が2月15日(2013年)、自身のブログで同性愛を告白し、引退を表明したという。
ロビー・ロジャース「秘密が大きな精神的ダメージの原因となることもある。私はずっと、この秘密を隠しておけると思っていた。
サッカーは私の逃げ場であり、目標であり、自分自身だった。サッカーが私の秘密を隠し、想像以上の喜びを与えてくれた。
(〈私自身の注釈〉告白して、自分が何者か)正直になって初めて、自分の人生を真に楽しむことができると分かった。秘密がなくなった今、私は自由な人間となって、ありのままの自分の人生を生きられる」――
世間の目から解放された歓びが伝わってくる。
〈ロジャース選手は米プロサッカーリーグ、コロンバス・クルーの元フォワード。現在は英国の3部リーグのチームに所属していた〉・・・・
〈この発表に、元チームメートからは称賛の声が相次いだ。〉
オグチ・オニェウ元米国代表選手「ロビー・ロジャースの勇気を誇りに思う。真実は常に簡単に公表できるとは限らないが、本当に強い人間はその方法を見出す」――
記事結び。〈サッカー界では同性愛を嫌悪する風潮が依然として根強い。英プレミアリーグなどに所属するサッカーチームはこうした風潮をなくす運動にも力を入れ、「同性愛者に優しい」チーム同士が対戦する「GFSNゲイ・ナショナルリーグ」も創設されている。〉――
同僚のオグチ・オニェウ選手のコメントも含めて、素晴らしい言葉に出会った。素晴らしい言葉は思想そのものへの昇華を果し得て、その素晴らしさを保ち得るのだと思う。
だが、私自身にはこれらの言葉に優る言葉でこれらの素晴らしい言葉を的確に批評し、如何に素晴らしい言葉であるかを伝える言葉を、残念ながら持たない。
日本の政治家や学校教育者なら、確実に持っているかもしれない。
願うのは、年令に関係なく、いつでもどこでも自由に告白できる自由な社会環境が訪れることである。彼らの自由をさらなる自由の高みへと誘(いざな)うために。
自由な社会環境の訪れは告白ということには関係ないが、難病患者や障害者の社会活動に於ける自由度の点からも、同じことが言えると思う。