日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

「黄金のアフガニスタン」展と「バーミヤン大仏天井壁画」展

2016年05月23日 | 博物館・展覧会・講座
現在上野で開催されているふたつの特別展。
どちらも6月19日(日)までです。

特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-

アフガニスタンの首都カブールにあるアフガニスタン国立博物館に所蔵されていた貴重な品の数々。
内戦により多くが失われましたが、職員の方が命がけで隠し守ったものがありました。
バーミヤンの石窟大仏が破壊された映像は私も強く印象にありました。
多くのものが破壊され、略奪され、一部は売り払われました。

今回公開されたのは、その隠し守られた品と売られて日本に流れ着き「文化財難民」として保護されてきた流出文化財。
流出文化財はこの展覧会終了後、アフガニスタンに返還されるそうです。

文明の十字路、シルクロードで栄えた場所らしい、素晴らし品々が展示されていました。
ギリシャのものからペルシャ、中国のものまで。
これだけ多彩なものがあるというのはそれだけ交易が盛んだったということです。
日本の古墳にあった冠と似たようなものがあり、文化の流れてきた様がわかるそうです。

内戦が終わったと言っても、私にはまだ安全には思えない国。
そこに貴重なものがあるのは大丈夫なのかなと正直思います。
でも日本だって外国だってどこまで安全かなんてわからないことです。
貴重なものは世界に分散させておいたほうがいいのかもしれません。
なくなり淘汰されるのも歴史と言われればそれまでですが、実物をみるのは映像や資料とはやはり違います。
しかしその国の子供たちが気軽にみられる場所にこそ、必要なのではないかなと思います。
あと文化は否定するのではなく、観光資源になるんだから大事にしようよと破壊した人たちに言ってやりたいです。

再建されたアフガニスタンの国立博物館には
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
という言葉が掲げられているそうです。

公式HPには過去に新聞等に掲載された展覧会の記事アーカイブのリンクがありました。
こちらもとても参考になります。


東京藝術大学「バーミヤン大仏天井壁画展

東京国立博物館(東博)から歩いてすぐにある東京藝術大学。
ここではバーミヤンのものが中心に展示されています。
なんと入場無料!
さらに500円寄付するとパンフレットを、1,000円寄付すると図録とパンフレットがもらえます。
図録普通は高いですからね。1,000円寄付しちゃうよね。

黄金のアフガニスタン展にあったゼウスの左足の復元像や、遺跡復元のためのクローン品などがありました。
なにより素晴らしかったのは、大仏がいたところの天井壁画立体復元。
大仏目線でバーミヤンの街が一望できる演出になっています。
そんなに大きな展示ではないので、黄金のアフガニスタン展と一緒の日でも体力的に大丈夫かと。


日本はエジプトと仏像と絵画以外あまり集客ができないようで、なかなかそれ以外の国の文明展をやりません。
この品々をみられるのは今だけかもしれません。
ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
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紫陽花 2016

2016年05月22日 | 庭にも満たないけれど
今年は剪定がうまくいったのか、紫陽花の調子がいいです。
色づくのが楽しみです。
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