日々はつれづれ

旅に出たいと思いつつ、過ぎていく日々のつぶやき。

ロシア料理で忘年会

2018年12月03日 | 世界を食べる


忘年会の季節になりました。
普段とは違うものを食べてみたいね、と友人が見つけてくれたのがこのお店。
銀座にあるロシア料理レストラン ロゴスキーは歴史のあるお店だそうです。

店内もマトリョーシカか飾られたり、ステンドグラスが天井にあったりと素敵です。
早めに入ったので最初は空いていましたが、食事が終わる頃には満員でした。

選んだのは一番女性に人気があるというコース。
ボルシチは追加料金でいなか風のものにしました。
ゴロゴロ野菜が入っていて美味しかった!



お酒は皇帝が作らせたというスパークリングワインで乾杯。
次はワイン発祥の地とされるジョージアの赤ワインをいただきました。

お料理もお酒もとても美味しく、お店も居心地のいい雰囲気でとても楽しい時間を過ごしたのでした。


こちらにも書きました。

旅日記
ロシア料理レストラン ロゴスキー
https://chabatatsu.hatenablog.com/entry/2018/12/03/200000
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古代メソポタミア料理を食べる

2017年09月18日 | 世界を食べる
 音食紀行さん主催の「第2回『歴メシ!』食事会in銀座-ギルガメシュの計らい編」に参加してきました。
 念願の古代メソポタミア料理です!

 今回は7月に刊行された「歴メシ!– 世界の歴史料理をおいしく食べる」の第一章の料理を食べようというもの。
 会場となったCo-Lab銀座の方がレシピ監修にも携わったそうで、プロの料理人に調理していただくとのこと。
 以前トークショーではパンをいただいたので、他の料理を食べるのを楽しみにしていました。


アカル(ビール風味のパン)
 以前いただいたのはエンマー小麦のものですが、今回はデュラム小麦の粗挽きを使用とのこと。
 粗挽きなのはつぶつぶを大事にしたいからだそうです。
 そういや以前別口で、この時代は製粉の技術がまだ低かったという話を聞いたことがあります。
 当時はもっとつぶつぶで粗かったのかもしれません。
 そして以前のに比べて今回のものは硬かったです。保存もききそう。
 アカルとは食べるという意味だそうです。


レンズ豆と麦のリゾット
 この日いちばんの「美味しい!」が会場にあふれた一品。
 ハチミツの甘さが優しく、レンズ豆の食感がアクセントになってとても美味しかったです。
 本来はスープだそうですが、リゾットに改良したとのこと。
 まだ解読されているレシピが少なく、スープばかりになってしまうんだそうです。


かぶの煮込みスープ(左)
古代小麦とラム肉のシチュー(右)
 かぶのスープはすいとんのような、練ったものが入っていました。
 当時コショウはなく、塩も保存のために使用し、料理では使われなかったとのこと。
 しかしスパイスやクレソン・キュウリなどで出汁を作ったそうです。
 スパイスをたくさん使っているのでぽかぽかになるし、優しいながらもしっかりと味がして大変美味しいです。
 シチューもラム肉でですがくどくなく、あっさりとした味わいでした。ただし油は多め。
 現代のイスラム教とは関係なく、当時は豚は食べなかったそうです。
 家を汚すので不浄のものと思われていたとのこと。


メルス(古代メソポタミア風ガレット)
 別名メソポタ焼き。
 デーツ(なつめやし)・ピスタチオ・干しイチジク・干しブドウ・干しリンゴなどフルーツが盛りだくさん。
 そしてニンニクとスパイスも盛りだくさん!
 ニンニクが口のなかに広がりますが、甘くて美味しいひと品でした。
 当時はこれを作る専門の料理人がいたらしいです。


古代メソポタミア風フレーバーウォーター(左)
シェニーナ(右)
 ノンアルコールドリンク2品。
 フレーバーウォーターはザクロジュースベースで普通に美味しいです。
 問題はシェニーナという清涼乳飲料。
 牛乳とヨーグルトと水を混ぜたもの。…何故水を入れたよ古代の人。
 いろいろ貴重だったのかもしれません。ハチミツ入れるとまだ飲みやすいです。


ニンカシ風ビール(左)
ハーブ漬けワイン(中)
ミッフ・ビール(右)
 アルコール3品。ミッフ・ビールは追加料金でいただきました。
 ニンカシ風ビールはビールにワイン・ハチミツ・ミント。美味しいです。ビールにハチミツって結構いけるんですね。
 ハーブ漬けワインも間違いない美味しさです。
 ミッフ・ビールはビールにデーツとハチミツを入れたもの。
 正直ビールの味しかしなかったのですが、これデーツほぐした方が美味しいかも。
 デーツといったら漫画「天は赤い河のほとり」の主人公の好物としても出てきます。
 エジプトで実際に食べたこともありますが、甘くて美味しいです。干し柿と干しブドウの間のような感じ?
 近年パワーフードとして人気があるのだとか。
 また、ワインは山の方から輸入したそうで、腐敗防止の為ハーブを入れたそうです。
 運んでいる間にいい具合に混ざるんでしょうね。ちょっとシメサバや甲府の煮貝を連想しました。

総括
 クミンやコリアンダーなどがふんだんに使われているので、ぽっかぽかになります。
 コショウや塩がなくても、野菜の出汁が優しい味です。
 ハチミツ入るとたいてい美味い。ハチミツ、偉大。
 作った方の話によると、材料はほとんど成城石井で手に入るそうです。成城石井、偉大。

 念願の古代メソポタミア料理。
 現代日本では材料が結構高くつきそうですが、どれも美味しかったです。
 歴メシ!本にサインもいれてもらい、ほくほくと帰途についたのでした。


2017年9月17日(日)
主催:音食紀行
http://onshokukiko.com/wpd1/
https://twitter.com/onshokukiko
会場:Co-Lab銀座
https://ja-jp.facebook.com/ginza.colab/



おまけ・参加した方がジョージアワインを差し入れてくださいました。
入れ物が壺っぽくて可愛いです。
中は赤ワイン。しっかりとした味わいで美味しかったです。
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古代ローマ料理会・その他編

2017年02月12日 | 世界を食べる

 先日参加した古代ローマ料理会、お食事の他にもミニ講演やグッズ販売もありました。

 講演は小堀馨子先生という、古代ローマ宗教研究者の方によるもの。
 (帝京科学大学准教授/株式会社グラティアマネジメント)
 テーマは「古代ローマ人の食事と宗教」で、当時の一日の過ごし方などもありました。
 お話で印象に残ったものは(うろ覚えですが)
・ローマにいる人は市民より奴隷が多い
・奴隷は人間として認められていないため害しても器物破損扱い
・豚の丸焼きのお腹を裂くと腸詰が内蔵のようにでろんと出てくる料理があったらしい
・食べかすはテーブルの下に捨てる→犬が食べる→残りを奴隷が片付ける
・なので現存する遺跡などのモザイクは真ん中だけ剥がれたりへこんだりしているそう
・ヤマネやガチョウは飼育していた。野ウサギの方が高価
・共食儀礼という、神々の像を持ち出して一緒に寝転んで食事をする儀式があった
・ギリシャ時代は女性が横になって食事するのはNGで座っていた
・ローマ時代になると女性の寝そべり食事もあったが、末期は座るのが推奨された
・古代ローマ人は宗教を認識していたわけではなく、自然とまわりにあるというものだったらしい
・聖典はなく儀礼中心
・塩は海から作るのではな岩塩が主流のため高価→だから全体的に薄味?
 などなど。食べることが儀礼につながっているのは今も昔も変わらないのだなと思いました。
 生活習慣なども聞いていると面白いです。
 また、当時の名称(卵やリンゴ・晩餐など)も出てきました。
 たまたま同じテーブルにイタリアへ留学していたという方がいて、現代イタリア語と似ているのか聞いて見ました。発音は若干変わっていますが、綴りは同じだったりするそうです。
 ラテン語が起源だそうで、料理も言葉も変化しながら現代まで続いているのがいいですね。

 ハンドメイドの革や布の小物は歩鳥堂さんのもの。
 古代ローマ兵士が持つバッグなどもありました。

 会場となったのはカフェ灯菜さん。
 ミッフィーの大きいぬいぐるみはこのお店の住人だそうです。
 LED水耕栽培器で野菜が育てられている、暖かな雰囲気のお店でした。
 この水耕栽培器が「灯菜(Akarina)」というそうです。


音食紀行
HP/Twitter/イベントページ12
【音食紀行】古代ローマ料理会まとめ
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古代ローマ料理会・食事編

2017年02月05日 | 世界を食べる
 音食紀行さん主催の「古代ローマ料理会」に参加してきました。
 古代ローマの料理をレシピ本などを参考に、現代の材料を交えつつ美味しく作る、というものです。
 全部で食事は8品。全体的に薄味で、魚醤やハチミツが多く使われた印象。
 古代料理って健康にいいのではないかと思ったのでした。

 古代ローマの宗教研究者の小堀馨子先生のトークショーもありました。
 たまたま席が近くになったため、専門家に話を聞きながら食事をできるという、何とも贅沢な時間になりました。


サラ・カッタビア(チキンサラダ)
 パン・鶏肉・コンビーフ・松の実・チーズ・きゅうり・玉ねぎなど。
 コンビーフは山羊の胸線の代用だそうです。胸線ってなんだ…。
 サラダにパンが入っているのが面白いです。


マッシュルームのハチミツ煮
 煮すぎて1/3程の量になってしまったそうです。
 ハチミツの味が濃く、マッシュルームの佃煮のよう。
 本来はガルムという魚醤が使われているそうですが、当時のものは匂いもすごいらしいです。
 今回は能登のいしりという魚醤を使用とのこと。
 お酒がすすみそうです。


豆のスープ ミネストローネ風
 ミネストローネとは野菜の具だくさんスープという意味だそうで、野菜にあたる豆がメイン。
 とろみは大麦だそう。
 あっさりとしているけれど食感がいいです。食欲のない時などにもよさそう。


イワシの香草焼き
 ハチミツも入っているそうですがあまり気にならず。
 クルミの食感と相まってとても美味しかったです。


冷たいアスパラガスのパティーナ
 パティーナとはペースト状にして卵を加えたものだそうです。
 これは温かいままでも美味しそう。
 鳥の胸肉も入っていてかなりあっさり目のお味でした。


ブルス(麦粥・リゾット)
 小堀先生によると、ブルスは当時の庶民の主食だそうです。
 汁が赤いのは赤ワインビネガーのようです。
 ここまでくると塩気が欲しくなってきます。海苔の佃煮か梅干しでも可。


古代ローマ風ビーフステーキ
 古代ギリシャの素材を楽しむシンプルな味付けから、魚醤やスパイスを使った複雑な味付けになったのが古代ローマ料理だそう。
 こちらもスパイスが効いていてすごく美味しいです。
 リゾットとほぼ同時に出てきたので、いい組み合わせに感じました。


ハニーチーズ
 最後はデザート。牛乳とレモンでの手作りカッテージチーズとのこと。
 分離した際の液体(乳清?)でのドリンクもありましたがそちらはありつけず。


スパイス入り白ワインとポスカ
 ドリンクもいろいろありました。
 乾杯はブドウ水。ブドウにつけた雨水は健康にいいとされたそう。
 ムルスムという、ワインとハチミツを混ぜた食前酒もありました。今回は赤。
 スパイス入り白ワインはホットでした。サフランが入っているせいか色鮮やか。
 ポスカは兵士たちが持ち歩く際、腐敗防止で水にお酢をやハーブ入れたとのこと。

 平たい顔族の宴会は当時のように寝っころがってではありませんでしたが、美味しい食事会でした。

音食紀行
HP/Twitter/イベントページ12
【音食紀行】古代ローマ料理会まとめ
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音食紀行さんのトークイベントに行ってきた

2016年11月27日 | 世界を食べる
先日音食紀行さんのトークイベント「歴史再現料理の魅力」に行ってきました。

きっかけはTwitterで「古代メソポタミア食事会」なるものがやっていることを知ったこと。
なんだその楽しそうなイベントは。
古代の再現料理を食べてみたい!
あ、トークショーでパンが食べられるようだ。
という訳で参加してみたのでした。

主催の遠藤さんは大学時代に古典音楽を学び、ある日世界の料理を作ることに目覚めたそうです。
その両方を楽しむイベントは面白いんじゃないかと始まった食事会。

最初は仲間内の世界の料理から始まって、歴史の中の料理を再現するようになったそう。
当時のレシピ通りにするとマスタードスプーン20や胡椒たっぷりなどで今の味覚には合わない。
なので美味しさを重視してアレンジしているそうです。
胡椒たっぷりなんておいしさより富の象徴っぽいですもんね。

材料もどうしても手に入らないものは日本の品種別のものにしたりもするそうです。
結構いろいろな材料が調達できるのだなぁと思ってみたり。

トークショーでごちそうになったのはメソポタミア風パン・フレーバーウォーター・ハーブ漬けワイン。

メソポタミア風パン(上)
エンマー小麦にビールで発酵。
食事会の時は黒ビールで発酵させたので黒っぽいパンになったそう。
この日は普通のビールで発酵とのこと。
小麦はつぶつぶのままでも混ぜ込んでありました。
エンマー小麦自体は近年の古代米再現のように、昔の小麦を再現して栽培したりしているそうです。
今まで食べた中で近いのは、雑穀ホットケーキミックスを炊飯器で炊いたもので食感がベーグルっぽいもの。
蜂蜜やジャムをつけたり、ベーグルのように中に何かを挟んだらおしゃれランチで受けるんじゃないかと思いました。



ハーブ漬けワイン(左)
白ワインにコリアンダー・タイム・ミントなどが入っているそうです。
まろやかな口当たりとハーブの爽やかさて美味しいです。
気が付いたら飲みすぎてしまいそう。

フレーバーウォーター(右)
ザクロジュースにブドウ・シナモンスティック・ミントが入っていました。
余ったブドウはデザートでもいただきました(笑)。
シナモンもきつくなく、これまた美味しかったです。

古代メソポタミアだけでなく、ギリシャやドイツ・イギリスなどの食事会も開催予定だそう。
今度は食事会に行ってみたいと思います。

初めての味にビックリ…「古代メソポタミア食事会」で当時の食文化を体験してきた

【音食紀行】古代メソポタミア食事会まとめ

【音食紀行】古代メソポタミア食事会 vol.2まとめ

【音食紀行】【トークイベント】音食紀行:歴史再現料理の魅力
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