覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ベームのR・シュトラウス「死と変容」

2006年04月18日 | 音楽
・先日、ある店に寄ってみたら、懐かしい「METEOR」の新品CDが在庫処分で出ていたので何枚か買ってみました。最近の海賊盤はCD-Rが主流ですが、ちょっと前まではちゃんとプレスしたCDで出ていて、輸入盤を扱っている店にはごく普通に置いてあったものですが、この頃はすっかり見かけなくなりました。いずれにせよ海賊盤ですから、お店としては「扱わない」、消費者としては「買わない」というのが正しいのですが・・・。

・「METEOR」からはベームのライヴ録音が随分出ていました。今日聴いたのはベルリン放送交響楽団との共演でR・シュトラウスの「死と変容」(カップリングはケルン放送交響楽団とのブラームスの交響曲第1番)。珍しい組み合わせです。詳しいデータが書いていないのでわかりませんが、終演後の拍手が無いので放送用のセッションだったのでしょうか。聴きやすいステレオ録音でした。

・ベームの「死と変容」は今回のものも含めて私は3種類聴きましたが、どれも白熱の名演奏揃いで、今回の演奏も、冒頭の切ない響き、中間部の激しさ、終結部のまさに浄化された安らかさなど、ベームの曲への思い入れの深さを感じました。

・今回のCDは海賊盤ですし現在手に入りにくいものですのでおすすめはできませんが、ベームの「死と変容」ということではOrfeoから出ているドレスデン国立管弦楽団とのライヴ録音が今回のもの以上に素晴らしいと思います。同じ日に演奏されたモーツァルトの交響曲第29番、マーラーの「亡き子をしのぶ歌(アルト:クリスタ・ルートヴィヒ)」ともども、オーケストラの素晴らしい演奏(音色!)とライヴならではの高揚感が味わえて、地味ながらもきらりと光る録音だと思います。
コメント (2)
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