覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

私の好きな曲・思い出の曲(1) ベートーヴェン:交響曲第7番

2006年04月03日 | 音楽
・4月に入ったので何か新しい企画でも、と思ったものの大したことも思いつかず・・・。今までは何となく「その日に聴いた曲」の事について書いてきましたが、これからは「その日の気分」で思いついた曲の、自分の好きな演奏、思い出に残っている演奏についてとりあえず思いつくままに書いてみようと思います。題して「私の好きな曲・思い出の曲」(何のひねりもないタイトルでお恥ずかしい・・・)。もちろん、今まで通り「その日に聴いた曲」のことも書いてゆくつもりです。あくまでその日の気分、その時思いついたものですので、好きな演奏が次の日には変わっている事も十分ありますし、全くタイプの違う演奏を「好きだ!」ということもあると思います・・・。

・さて、記念すべき? 第1回はベートーヴェンの交響曲第7番。これも今日の気分です。ベートーヴェンの交響曲はどれも好きな曲ばかり。ただ、聴く回数が多いのは7番かもしれません。あの第2楽章は一度聴いたら忘れられない魅力がありますし、終楽章の圧倒的な高揚から得られる満足感も格別です。

・7番というと私はベームの演奏を思い出します。ライヴも含めるとかなりの数の録音が残っていますから、実際取り上げる機会も多かったのでしょう。ベームの十八番と言ってもいいかと思います。私はウィーン・フィルとのスタジオ録音をよく聴きました。決して「躍動感のある」という演奏ではないと思いますが、ゆったりとしたテンポでウィーン・フィルの美しさを存分に引き出した第2楽章は本当に素晴らしく、そこだけを何度も繰り返して聴きました。

・「躍動感のある演奏ではない」と言いましたが、ライヴでの演奏はスタジオ録音の端正さにさらに熱気が加わって終楽章などは手に汗握るものがあります。カルロス・クライバーのようなスピード感とは違いますが、じわりじわりと熱を帯びてゆき頂点を迎えたときの高揚感はひとしお。最後の来日になった1980年のライヴ、テンポはぐっと遅くなりましたがウィーン・フィルの献身的な演奏もあって感動的なラストを迎えます。

・あまり触れられる事がないようですがヴァントと北ドイツ放送交響楽団の演奏も見事でした。速めのテンポでリズムの切れ味も鋭くオーケストラも優秀。ベームの指揮だと第2楽章はAndanteかAdagioのようですがヴァントは正しくAllegretto。すべての反復を行っていて(と記憶しているのですが・・・)も長さを感じさせない、きりっと引き締まった辛口の演奏だったように思います。

・ああ・・・7番は好きな曲だけに触れたい演奏がたくさんあるのですが、きりがないので続きはまた別の機会に・・・。
コメント
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