なんとなく嬉しい日
そんな日はお酒の飲めない私も
ちょっと・・・
「ワインでもあけようか」
「う~ん 梅酒にしよう」
それも年代ものの平成4年に漬けたもの
我が家の梅酒は
庭に2本ある梅の木で採れた実を使って
多い年も少ない年も
採れた分だけ
所用があって一時帰国している
娘の旦那様と
今夜はこれにしましょう
琥珀色の液体はとろけるように
舌の上を転がってから
少しずつ身体にしみていきます
この深さはなんだろう
これが「年代」
きっとそうだと思う
静かな秋の夜長
楽しい語らいの友は
この琥珀色
嫁いできた家での私をすべて
包み込んでくれる優しさを感じながら
長い歴史は転がっていきます
幸せな柔らかな時間とともに