神戸こども将棋教室ブログ

岐阜県神戸町(ごうどちょう)の子供将棋教室です。
受講生随時募集中!無料体験入学できます(神戸町在住以外の子も可)。

駒落ち上手(うわて)論

2021年01月31日 | 教室
今日は1月最後の教室日です。
新しい年が明けたと思ったら
もう最初の月が今日で終わり…。

こうやって毎月毎月が過ぎて行き、
気付いたらまた新しい年になっているのが
ここ近年のパターンです(^^;



ここ最近のこと、
ある子が駒落ち上手(うわて)での
指し方について悩んでいるようで、
確かに星取表を見てみると、
上手での黒星が集まっています。

駒落ちで上手を指す場合、
平手であればあるはずの飛や角が無いので
確かに指し方も独特にならざるを得ません。

角交換をしたいのに角がそもそも無いとか、
飛を振って振り飛車で戦いたいのに飛が無いとか…。

ですから、普段とは異なった
不慣れな戦いを強いられることになります。

その上、駒落ちの上手は
基本的には自ら先攻することはまずないので
受け将棋になります。
こども達は攻め将棋の子が多いので
この点でもやはり駒落ち上手は
やりにくさを感じることだと思います。

思考脳にかなりの負荷・ストレスが
かかっている状態なのかもしれません(^^;

しかし、それが良いんだと思います。
普段とは異なる景色、未知の局面・状況において
何が最善なのかを自分のアタマを使って考える。
そこには自らの「読み」や「構想力」が問われます。
マニュアル思考では対応できない世界です。

将棋には、定跡という
いわゆるマニュアルのようなものは存在しますが
それが使えるのも中盤あたりまで。
中盤以降は同じ局面になることはまず生じないため
その後は結局、自分の思考力だけが頼りになります。

その思考力を養うのに、
普段あまり経験しない駒落ちの上手を指すというのは
効果的なトレーニングだと私は思います。

不慣れな戦いを強いられて本領を発揮できずに
下級位の子に負けることは辛いことかもしれませんが、
それが自らの成長に血となり肉となっているのですから、
「これでまた一歩成長できた!」くらいに考えれば
むしろ、駒落ち上手をやりたくなるかもしれません(^^)
コメント    この記事についてブログを書く
« 矛と盾 | トップ | 2月の教室お休み等のお知らせ »

コメントを投稿