神戸こども将棋教室ブログ

岐阜県神戸町(ごうどちょう)の子供将棋教室です。
受講生随時募集中!無料体験入学できます(神戸町在住以外の子も可)。

最後まで戦い抜く姿

2022年02月26日 | 教室


今日の教室で印象的だった出来事。

ある子が昇級まであと3勝というところまで
こぎつけておりました。そこで当たった相手は
これまでの対戦成績で分が悪い格上の子。

いつまでも続く大熱戦の末、大敵から勝利を挙げて、
昇級へ向けての難所を乗り切りました。

”これは流れが来てるかな”と私も傍から見ておりましたが
次に当たった対局を覗いてみると苦しい局面を戦っています。

私もずっとその対局ばかりを見ているわけではありませんので、
ほかの対局を見回ったり、手合いを付けたり…して
再びその対局に戻って来てみると、
苦しい局面どころか必敗形の局面になっています。

気の早い子だったら、投了していても
おかしくないくらいの形勢でしたが、
昇級が近づいている対局ということもあってか、
最後まで粘って粘って指し続けています…。

99パーセント負けだとわかっていながら、
指し続けることは苦しみさえ伴いますが、
それでも”あきらめずに戦い抜く”姿勢には
心を打たれるものがありました。

プロの世界では「投了の美学」みたいな考えがあり、
形勢に大差がついた場合には
相手のミス待ちだけの粘りはせず、
潔く投了する不文律があるようです。
しかし、まだまだ発展途上(修行中)である
こども達には最後(詰み)まで指すことこそが
大切なことだと伝えております。

件の子は、その教えに従って指していたのか、
単に投げ切れずに指し続けていたのかわかりませんが、
いずれにしても、最後まで戦い抜くその姿は
今日の教室で最も印象的な光景でした…。
コメント    この記事についてブログを書く
« 意気に応えたい | トップ | 実戦で実践 »

コメントを投稿