神戸こども将棋教室ブログ

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Keep the balance

2022年11月16日 | 教室


教室の子たちを見ていると
大別して”理論タイプ”と”実戦タイプ”に
分けられるような気がします。

ここで私がいう理論タイプとは
詰将棋や次の一手問題のような
練習問題で培った力が顕著な子で
頭で覚えた将棋を指すような子です。

一方、私がいう実戦タイプとは
詰将棋や次の一手問題はあまり得意ではないが
対局の番数を多くこなして体得した勝負強さを有する子で
体で覚えた将棋を指すような子です。

どちらが優れているというものではなく、
私はそれは”棋風”の一つだと捉えています。
(棋風というのは将棋の指し方の性格のようなもの)

理論タイプは豪快な勝ち方よりも堅実な勝ち方が多く
将棋がきれい過ぎて泥臭い将棋は指せないけど
大崩れして負けるころも少ないような
成績の波が少なく安定しているイメージです。
野球で喩えると、ホームランはあまり打たないけど
確実にヒットが打てるようなタイプです。

また一方、実戦タイプは
勝つときは豪快に勝つけど、
負ける時は筋の悪い悪手が出て
結局それが敗着となって負ける将棋が多いような
成績の波があるムラのあるイメージです。
野球で喩えると、ホームランも打つけど
三振も多いようなタイプです。

野球の場合は、
「自分はアベレージヒッターで生きるんだ」
「自分はホームランバッターで生きるんだ」
という方向性を決めて
そこに特化するということも
有効な選択なのかもしれませんが、
将棋の場合は、あまり偏りなく
バランスが取れていることが
高勝率を挙げる上で大切なような気がします。

理論タイプの子は、実戦では必ずしも
理論的なきれいな一手が正着になるとは限らず
実戦的に勝ちやすい手、勝ちにくい手について
感覚的に理解することができれば
今よりも一段階成長できる可能性があると考えます。

また、実戦タイプの子は、
詰将棋、次の一手、棋譜並べなど
座学系知識の習得に注力することにより
今よりも一段階成長できる可能性があると考えます。
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