もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

安倍元総理1周忌

2023年07月09日 | 世相・世論

 安倍元総理が凶弾に倒れられて、早いもので1年が経った。

 本日の産経抄で、知ったことであるが2019年のクライストチャーチモスク銃乱射事件の犯人に対して、当時のニュージランド首相が「私は今後、男の名前を言うことは無い。ニュージランドは男に何も与えない」と述べたそうである。
 翻って我が国を眺めると、安倍氏暗殺の男に多くのものを与えている。減刑嘆願運動を企画した者、嘆願書に署名した者、拘置所に差し入れする者、男を○○容疑者として未だに市民権を与え続けている・・・は、何を考えているのだろうか。
 極端な例と思いたいが、法大の島田雅彦教授に至っては『・・・暗殺が成功して良かった』とまで述べている。
 島田教授はどんな人かと調べてみると、海外放浪の後に文筆活動に入り、数々の文学賞を受賞されており芥川賞には6度もノミネートされて、2022年には紫綬褒章を受勲されている。
 政治的主張としては、1991に湾岸戦争への自衛隊派遣に抗議し、「湾岸戦争に反対する文学者声明」に名を連ねるとともに、2022年の日本共産党創立100周年記念講演会に談話を寄稿し『今後も日本共産党を支持する』と表明しているとされる。
 島田教授の来し方や主張を眺めると、国璽が押され内閣総理大臣からの紫綬褒章は辞退して当然と思える。さらに受勲の時期を考えれば総理大臣の署名は安倍氏となっていると思うが、安倍氏からの受勲は拝受しつつ暗殺は擁護する矛盾を観ると、底の浅い単純なアジテータに過ぎないと思える。
 常識的考えれば、テロ行為を擁護・称賛すれば大学教授の地位を追われると思うが、今もって島田教授が現職に留まっているのは現在の法政大学が極左活動の拠点となっており、左翼色の濃い総長でさえ学内を自由に行動できないと伝えられていることと無縁ではないように思える。

 島田教授ほどではないにしろ、今もネット上には安倍氏と統一教会を関連付けて、暗に暗殺犯に肩入れする意見も少なくない。
 そんな世相にあって、唯一の救いは1周忌法要に合わせて行われた一般記帳に多くの市民が訪れたことである。
 物云わぬ市民が常識的で妥当な判断をしているのに対し、自己主張の手段を持つ知識人がテロ犯に肩入れして彼らの常套句である「平和」を自ら踏みにじっている皮肉な現実。ニュージランド首相の言葉が猶更に刺さる思いがする。


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