もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

茂木大臣の線香問題について

2018年02月03日 | 与党

 茂木経済再生担当大臣の線香配布問題が、新たな展開を見せている。

 当該事案については、公職選挙法に抵触するとして野党が大臣辞任をすら迫ったものであるが、希望・民進・立民の各党所属の複数議員にも同様の支出が政治資金報告書に記載されており、お得意のブーメラン攻撃を受けているが、新たに見つかった議員が政党代表者や委員会で舌鋒鋭く追及した議員でれば、笑い事では済まされない。事案の程度としては、選挙区の有権者の慶弔の場を借りた軽易なもので、1票の行方を左右する程のものではないだろうが、問題とすべきは同じ過ちを犯しているものが質問者や追求者となる見慣れた構図である。追求者は自分も同じ行為をしていると知らなかったのか、事案自体が議員に知らされないほどの軽易なものであるにも拘らず印象操作として質したのか、自分もやっているが50歩100歩の感覚で追求したのか、本人が大真面目に大上段に主張していただけにバラエティー番組を見ているような面白さを感じる。加えて、問題と思うことは過去にも団扇の配布や国会見学ツアー補助などの地元有権者に対する過剰な行為が問題視されたドタバタ劇があったが、一向に改善されていない現状である。公職選挙法や政治資金規正法はザル法との悪名が高く、読み方によってはいかようにも解釈できるもので、公職選挙法についていえば、名護市長選にもみられたように告示前に政党代表者までも駆り出した集会が堂々と行われる有様で、一般的には告示以降は選挙の終盤戦と言われるほどである。政治資金規正法については、支出の適否について国民の監視が行き届かないところに問題があると思う。

 政治資金収支報告を電子データ化して公開すれば縦横の検索が容易となり、今回の事案にしても「慶弔費支出者」を検索すれば瞬時に一覧化して知ることができる。情報公開と公務の透明性が求められる現在、情報の公開方法も改められるべきではないだろうか。


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