年度末恒例の税務申告を終えた。
自分にとっての税務申告は、国民の義務を果たすと云う崇高な行為ではなく、「あわよくば減免・還付」にあやかろうと云う「さもしいもの」であるのではと反省している。なぜなら、およその結末は予測でき、予測通りの結果に終わることは、負けるだろうが勝つかもしれないとスロット台に座る前と全く同じ心境で臨むからである。
社会との対話が少ない不安から、今回は担当者との対面形式を選んだが、担当された女性税務官は、にこやかではあるが毅然として懇請を却下し、面白くも無いおやじギャグに相槌を打ちながら電卓の指を止めることなく、最後には「良く整理されていましたので楽でした」なる爺転がしも忘れなかった。
かって「振込詐欺」にあわれた高齢の被害者が、「久しぶりに他人と話すことができて嬉しかった」と述懐する画面を見たことがある。当時は職にも就いていたので「へえ~」としか思わなかったが、今になってみると観に沁みるものと実感できる。
便利な税務申告が整備されつつあり、Etax以上のツールがお目見えする日も近いのだろうが、時代遅れとされる窓口・対面処理にも一片の功徳があると思った一時であった。
わかりますねえ。楽しい話題の少ないこの頃、楽しませていただきました。
私は、生協の配達の青年や新聞の集金に来る人などと、会話することが楽しみです。似たようなものですね。
改めて、日常会話の相手が狭まっていることを実感しました。とはいえ、これから交際範囲を広げるのも億劫な気がします。
これが「老いる」ということでしょうか。