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もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

商業捕鯨の現状を学ぶ

2021年11月15日 | 社会・政治問題

 今年の商業捕鯨の終了が報じられたので、商業捕鯨の現状を勉強した。

 日本の捕獲枠は、100年間商業捕鯨を継続しても鯨の資源量に影響を与えない保守的な捕獲数として、ミンククジラ171頭、ニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭の計383頭と設定されている。
 本年度における鯨の捕獲可能数も合計383頭で、内訳は捕獲枠295頭、水産庁留保分51頭、混獲数37頭となっており、商業捕鯨で捕ることができる鯨は295頭と思われる。混獲数とは捕鯨目的以外の刺し網や定置網に鯨が掛かる(過去5年の平均値)ことに備えたもので、この数字が37頭を越えれば捕獲枠295頭から差し引かれる。水産庁留保分とは、調査捕鯨や捕獲統計のバッファとして留保されている物かと推測している。
 更に、商業捕鯨の捕獲枠295頭を種別で見るとミンククジラ120頭、ニタリクジラ150頭、イワシクジラ25頭となっている。
 また、上記以外のゴンドウクジラやイルカ等の小型鯨類の沿岸商業捕鯨についても、種別ごとに捕獲の基地・漁区・捕獲量が細かく設定されており、国際的に注目されるイルカの追い込み漁につぃては、和歌山県の太地町と静岡県の伊東市富戸のみ許可されているが、富戸では2004年以降の捕獲実績がないとなっている。
 商業捕鯨は母船式捕鯨業及び小型捕鯨業に分けられ、母船式捕鯨業の最大手は共同船舶株式会社(本社:東京、資本金5千万円)で、所有船舶は、捕鯨母船「日新丸(8145㌧)」と、キャッチャーボート3隻「第1~第3勇新丸(742㌧)」となっている。
 14日に報じられた捕鯨母船「日新丸」の下関港入港では、商業捕鯨再開後に初めて下関港で生肉が荷揚げされることも併せ報じられている。共同船舶によると「今回の生肉は、北海道の根室沖で11月8日に捕獲した大型のイワシクジラのメス(体長約15メートル、体重約29トン)の生肉で、最高級部位の「尾の身」など1.4㌧」で16日に市場で競りにかけられるという。一般的に捕獲したクジラ肉は、母船に積み込まれて解体・冷凍されるが、生肉は一度も冷凍せずに氷温冷蔵することで旨みが増すという。

 生肉は、これまで漁場から近い仙台港や気仙沼港に陸揚げされていたが、条件さえ整えば九州などでも生肉を手にできるようになるのかも知れないので、捕鯨業の前途は揚々ではないものの決して暗いものでは無いだろう。
 大衆魚の漁獲量が激減している現在、大衆魚⇒鯨食に変化した場合にも捕鯨のノウハウを継承・伝承していることは大きいと思える。
 頑張れ、捕鯨業。


瀬戸内寂聴さん

2021年11月14日 | 社会・政治問題

 瀬戸内寂聴氏の大往生が報じられた。

 瀬戸内晴美時代の小説を1冊読んで「自分には合わない」と思った以降、氏の著書を手にすることも無かったが、時折の報道で知る限りでは得度して世俗(愛欲)を棄てた後には多くの女性信者の精神的支えとなっての大往生らしい。
 寂聴氏は終生「憲法9条堅持」、「戦争・自衛隊反対」を固持されていたが、その結果・波及については「9条を守り自衛隊を廃止した状態で敵が攻めてきたら、死ぬことがあっても諦めよう」と明快であった。世間一般の護憲派の多くとはかけ離れた主張であろうが、ここまで自分(生命)を投げ出しての主張であれば、反対の論拠は無くなって・ただただ拝聴するしかない。
 自分は、晴美氏の中尊寺での得度(1973年、51歳)の動機は一種の師弟関係にあった今東光師との愛憎とばかり思い込んでいたが、相手は作家の井上光晴氏であって今東光師は得度の橋渡しをしただけであることを知った。
 思い込み。それも誤った思い込みは度し難いもので、寂聴師や東光師について他人に開陳した記憶は無いものの、万が一にも酒席で蘊蓄ぶって垂れ流していたらと冷汗三斗の記憶違いを反省している。

 寂聴師としての全ての主張や事績については不勉強ながら、得度という一事で前半生の奔放な生活の全てを一瞬に断ち切って、世俗を離れた師の生き方と精神力に関しては、敬服・脱帽するしかないようである。
 独りよがりに納得するところでは、晴美氏は仏教論・知識の全てを知った上での得度では無かったかも知れないが、寂聴師は帰依の程度や実践と功績では高僧と肩を並べる域にまで到達されていたように思える。
 合掌。


1票の格差

2021年11月06日 | 社会・政治問題

 総選挙が終わり、恒例になっている「1票の格差・選挙無効」の訴訟が200件以上にも上っているらしい。

 前回、平成29年に実施された第48回衆議院議員総選挙(最大格差1.89倍)に対しての訴訟については、高裁判決では1支部が違憲状態としたものの、最高裁では全て合憲と判断している。
 1票の格差是正・選挙無効の訴えは、「投票する票がすべて同価値・同効力を持つ」を根拠としている。
 今回選挙における選挙区での最大格差は如何ほどかは調べられなかったが、都道府県別の有権者数だけでみると、有権者数最低の鳥取県(有権者数43万人)に対して東京都(1,070万人)で計算すると格差1.784倍となるので、格差1.0選挙で鳥取県から1名の議員とすれば、東京都からは22人の議員が選出され、以下神奈川15人、埼玉・愛知・千葉12人・・・となり、議員の大半が都市型地域選出者となってしまい、地方の声は全く国会に達しなくなるだろう。
 政府が声高に提唱する「地方創生」が捗々しく進展しない一因は、施策の設計・企画・推進者である官僚の多くが、都市出身者もしくは大学以降都市で生活したために、地方の実状に暗いことが一因ともされている。ひと頃の地域誘導型政治家は減少し、落下傘候補であっても政党の主張で当選するケースも増えているとは云え、有権者が議員に地域還元を求める構図は大きく変化していないと思うし、過疎地域にも等しく福利をもたらすことは国会議員としての責務であろうと思える。
 乱暴にも結論を述べれば、国費等によって多くの還元を受けている都市住民は、反対給付として1票の効力が減じられることを肯ずべきであると思う。その際、どれほどの格差が適当であるのかは判らないが、最高裁が合憲と判断した1.89倍との数字が目安であるかもしれない。最高裁判事の判断にも「受給福利との相殺」が頭をよぎった物かと勝手に思っている。
 歩いて若しく地下鉄で高度医療機関を利用できる都市住民に比べて、自家用車・バス・IJRを乗り継ぐ必要がある地方住民とは生活利便格差相殺の意味を含めて票の効力を計ることが適当と思う。生活の利便性を求めるならが都市に住めばよいとの意見もあろうが、票の効力を高めたいなら地方に住めばよいことになる。

 多くの問題点や反対があるものの、既に参院選では1票の格差是正のため鳥取と島根、徳島と高知を合区としていることを思えば、今後とも行政区割りを破った選挙区割りが進むのかも知れないが、地方の声が届きにくい区割りであってはならないと思う。そのためには、隣接に拘らず人口がほぼ同じ鳥取県と杉並区を合区とすることもありかと思う(笑)。


総選挙結果に期待

2021年10月22日 | 社会・政治問題

 総選挙告示後3日経過したが、既に選挙結果の予測が盛んである。

 自分自身には結果の予測は不可能であるので、報道各社の予測を「概ね外れることが定番のプロ野球解説者のシーズン前予想」と同程度と割り切って眺めているが、報道機関の体質・社是によって若干は異なるものの、現時点では自民党が過半数(233議席)を獲得することでは一致しており、衆院の全常任委員会で委員長と過半数の委員を確保できる「絶対安定多数(261議席)確保」に届くとの予想もある。
 また、今次総選挙で政権交代を呼号している立憲民主党は微増にとどまり、共産・維新が漁夫の利を得ての倍増を予測する報道も多い。このことは、選挙のみの協力と言明していた枝野氏が告示直前に「共産党の閣外協力容認」を打ち出したことで、反自公の受け皿としての存在価値を自ら放棄したことによることが大きいと思っている。
 勿論、選挙は水物と云われるように地滑り的大勝利の可能性は双方にあるが、立民微増と予測される背景には、日米安全保障条約破棄を選挙公約に、自衛隊違憲を綱領に掲げる共産党との協力に、漠然とした「左傾不安」を感じる有権者が多いことを示しているように感じられる。
 枝野氏の昨今の常套句は「ブレる自公、ブレない立民」であるようであるが、枝野氏が「ブレずに目指す日本国」の姿が一向に見えない。北朝鮮がSLBMを発射しても、中国が極超音速ミサイルを発射しても、多数の中國空軍機が台湾領空を侵犯しても、敵基地攻撃能力や長射程巡航ミサイルの整備に反対するのみならず、共産党の意を受けるかのように在日米軍の弱体化に肩入れし、中国人の土地使用規制を骨抜きにする外交・安全保障姿勢、根本的には憲法の変更を必要とするLGBTの社会的地位確立や教育基本法についても、憲法論議すら拒否する現状では、健全な有権者は枝野立民に投票する気にはならないだろう。
 未だに立民への政権交代を希求する意見の多くは、新自由主義打破による所得漸増であり「貧者・微力であっても国のために」とする意見は見当たらないように思う。

 高市総理でない今、自分が今回の総選挙結果に望むのは、自民党が過半数を若干割り込んで、維新が倍増し、自民+維新で絶対安定多数を得る展開である。永田町のこれまでから見て直ちに自公連立解消とはならないだろうが、維新が連立の一角を占めることで公明党の発言力(ブレーキの具合)を低下させることができると思っている。公明党を政権から外すことは、中国に対する明確なメッセージになるだろうし、何より、国民の福祉よりも教祖に忠実な鵺の如き宗教者を国政中枢から排除できる。
 教祖とは、日蓮・創価学会会長のみならずカール・マルクスも含んでいることは言うまでもない。


美女・美人画

2021年10月18日 | 社会・政治問題

 本日は、美人画の紹介であるが、美人の概念は個人それぞれで隔絶しているため大方の理解を得るとも思えないが。

 描いたのはドイツの画家フランツ・クサーヴァー・ヴィンターハルター(1805(文化2)年~1873(明治6)年)で、宮廷肖像画の代表的存在とされており、パリを拠点にヨーロッパ中の貴族の肖像画を描いたとされている。彼の肖像画の特徴は、モデルによく似せながらも実物以上に描く(盛る若しくは修正アプリ)ことに加え、当世流行の装身具で華を添える表現で、王侯貴族からは高く評価され、イギリス、フランス、スペイン、ロシア、ポルトガル、メキシコ、ベルギーの王家すべてから肖像画の注文が舞い込んだ。しかしながら、宗教画や歴史画を重んじて風俗画・肖像画を軽視する画壇での評価は低かったとされ、迎合的で上辺と見栄を繕った作品と批判され続けたとされている。
 ヴィンターハルターの肖像画は、《ほのかに香るような親しみやすさで、優美で洗練されたポーズと生地・毛皮・装身具の質感を伝える卓越した技法で、実物以上に好ましい理想化が加えられている》と解説されているのもうなずける。
 自分の一押しは
                                   リムスキーコルサコフ夫人(オルセー美術館蔵)  であるが、その他にも

                                        エリザベート皇后(個人蔵)

                                 侍女に囲まれたウジェニー皇后(コンピエーニュ城美術館蔵)

                                                           レオニラ・バリャティンスカヤ妃(J・ポール・ゲティ美術館蔵)

 と多彩であるが、共感して頂けるだろうか。