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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

京都のロシア菓子店のこと

2022-04-20 11:34:41 | 日記

4月18日(月)9時40分に起床。外は薄曇りだけど、暖かい。

月曜と木曜日はゴミ出しの日。カラスに荒らされないよう厳重に網をかぶせる。

カラスに荒らされると、散乱したゴミから台所事情が他人の目にさらされ、誠に

恥ずかしいことになる。これまで数回被害に遭って、大汗かいて取り入れた。そ

れ以来、カラス対策には念を入れて行っているが、カラスは賢いので、少しでも

手抜きをするとあっさり見抜かれる。毎回、知恵比べしている気分だ。

午後からの買い出しの途中の児童公園の入り口で、コデマリが咲いているのを発

見。近くの民家の庭では、オオデマリも満開している。我が家のはまだ蕾なのに。

季節はどんどん追い抜いていくんだなあ、とつぶやく。

 

ペチュニアの種を10日ほど前にまいたが、その後寒い日が続いたので発芽が悪

い。改めて種を取り寄せ今日まき直した。まだ数日は寒い日があるようなので、

うまくいくか心配。因みに最近「ペレット種子」が増えてきた。微細な種をまき

やすいように加工したもので、発芽に影響しない物質でコーティングを施し、ま

きやすいよう丸く整形している加工種子。種苗会社のタキイはペレットの中に数

粒のペチュニアの種を入れた「マルチペレット」を開発、ワインレッドとピンク

の3色ミックスを発売している。昨年咲かせたら何とも可愛い花になって、気に

入ったので今年も取り寄せた。まるで「一粒で2度おいしい」楽しさ。草花の種

も、加工技術が進化している。

 

19日(火) 9時に起きる。薄日の射す穏やかな朝だ。

今年の夏は平年より暑そう、と長期予報で言っている。この歳になると、酷暑に

なれば果たしてこの夏は生き延びられるかなあ、とマジに思う。

 

連日報じられるロシアによるウクライナ侵攻ニュースに心痛めながらが、学生時

代を過ごした京都の友達の家業がロシア菓子店「ヴォルガ」だったが、どうして

いるのだろうと気になった。中京区東洞院に店を構え、京都ではちょっと有名な

お菓子屋さんだった。60年前、結婚式を挙げた時ウエディングケーキを作って

もらったので、今でも懐かしく想い出す。

ネットで調べたら同名の店は見当たらなかったが、同じ場所で別名のロシア菓子

店があった。もう60年以上も経っているから、店名を変えたのだろうか。もし

別名ででも存続しているのなら嬉しいが、プーチン・ロシアに対する風当たりは

相当強いから、嫌がらせもあるだろうし、営業はやりにくいだろうな、と案じて

いる。何しろ「プーチン憎けりゃロシアまで憎い」と、短絡的に走る輩がいるか

らねえ。

 

スーパーの花屋にもうヒマワリが出ていたので、バラやユリなどと一緒に買って

花瓶に投げ入れ、仏壇に飾った。「いつもお花、ありがとう」とカミさんが笑って

くれていると嬉しいけど。

 

   🌸満開のオオデマリ(町内で)

  🌸コデマリ(近くの児童公園入口で)

  🌸夏の花を仏壇に(猫は4年前に虹の橋を渡ったメイプル)


老人の成長小説

2022-04-18 12:01:42 | 日記

16日(土) 9時15分に起きる。雨戸を開けると冷たい風がざわざわ庭木を揺さ

ぶり、まるで木枯らしのように吹いている。思わずサブ!

慌てて洗濯してしまっておいたジャンパーを取り出した。いったん暖かさに慣れた体

が、急に寒くなるとこたえるね。

テレビでは今朝もウクライナの惨状を伝えている。あるロシア専門家は「プーチンの

ロシアと本来のロシアとは全く違う」とコメントしていた。本来のロシアはトルスト

イやドストエフスキー、チャイコフスキーなど世界最高級の文化豊かな国。プーチン

のロシアは、やがて崩れ去る全く自由のない独裁国家、というわけ。

 

風の強い昼間、ビオラの花がら摘み。花は咲き誇っているので、咲き終わった花がらを

せっせと摘んでやらないと本体が弱ってしまうので、面倒だけど休むわけにはいかない。

あるブロガーさんは日記で「ビオラの花がら摘みをしてあげると種が出来ないものだか

ら、さあ、大変と次々と花を咲かせるのだわ。それが長くたくさんのお花を楽しめるコ

ツだわね」と、まるで童話を読み聞かせるように、花を手入れしている施設の若い若い

女性職員に話しかけたという。その通りですよ、とウンウンうなずきながら楽しく読ま

せてもらった。

 

17日(日)9時15分に起床。雨戸内側のガラス窓を開けたら、スチールの雨戸と窓

の間に溜まっていた温かい空気が頬をなでる。今日は寒さが緩んで本来の春に戻ってき

たのだな、と実感させる。

 

面白い本に出逢った。西條奈加さんの「隠居すごろく」(角川文庫)。西條さんは昨年

「心淋し川」で直木賞を受賞した文章の上手い人気作家で、「無暁の鈴(むぎょうのり

ん)」「金春屋ゴメス」「善人長屋」「涅槃の雪」「烏金(からすがね)」など話題作

を次々書き、それぞれ読みごたえがある。

「隠居すごろく」は33年間の仕事一筋の生活に終止符を打ち、還暦を機に隠居するこ

とにした糸問屋の主人。楽隠居して「人生すごろくはこれで上り」思っていたら、孫が

隠居住処に遊びに来てから日常が一変。孫が連れてくる長屋の友達に囲まれ、振り回さ

れながら次第に新しい人生に目と心が開かれていく。

本来なら経験豊かな老人が、世間を知らない幼子を説教して導くのが普通だが、関係が

逆転して幼子たちから教わる日々の中で老人も変わっていく。

主人公が、様々な体験を積み重ねながら成長し、自己形成し、人格を発展させていく

「教養小説」(ビルドゥングスロマーン)を思わせる。「教養小説」は、自己形成小説、

発展小説とも言われ、ドイツで生まれたジャンルで、主に青少年が成長する姿を描いて

いるが、ここでは還暦迎えた老人が成長していく、という逆転の発想が新鮮で面白い。

「理想の<上がり>はどこにある」(「帯評」から)。笑いあり涙あり…「何度も目頭

が熱くなる。いい小説だ」(評者・北上次郎さん)。

大いに考えさせられ、参考になる誠に愉しい「老人の成長小説」でした 。

  

     ❔❣ちょこっと知ったかぶり❔❣

ヨーロッパに多い「教養小説」を、独断で拾ってみると…(久々の「知ったかぶり」)

本家のドイツでは何といってもトーマス・マンの大作「魔の山」だろう。主人公のハン

ス・カストルプが山の療養所でいろいろな人と出逢って成長していく。フランスではロ

マン・ローラン「ジャン・クリストフ」。タイトルと同名の少年が、苦難の道を歩みな

がら大作曲家に大成する。同じフランスのロジェ・マルタン・デュガール「チボー家の

人々」。3人の兄弟が第一次大戦下のヨーロッパで医師、作家、兵士のそれぞれの道を

歩む。3著ともノーベル文学賞に輝く。そのほかヘルマン・ヘッセの「車輪の下」など

も有名。いずれも若い時代に、読んだ人も多いだろう。

なお日本の王朝文学の最高峰「源氏物語」も、桐壺帝の第二皇子の光源氏が、10代か

ら様々な女性遍歴を経ながら成長していく物語で、教養小説の範疇に入るだろう。

ほかに日本では夏目漱石「三四郎」、山本有三「路傍の石」など。

   🌸晩春から初夏の花 

   <ロベリア>

  <ツツジ>


日記もまた自慢話?

2022-04-16 10:56:53 | 日記

15日(木)9時に起きる。雨戸を開けると、花壇のツバキの葉に水滴が光っている。

雨の予報だったから少し降ったのだろうが、この時間にはもう空が明るく、日差しが

戻ってきた。雨が降りそうにないお天気だ。

遅めの朝飯をとっている時、和歌山の兄から「元気にやってるか」と電話。兄は84

歳、私は82歳.。60代の短命で死んだ4人の兄、姉に比べ望外に長生きしているの

を、幸運と喜ぶべきだろう。

兄はまだ車を運転していると聞いて、「早く免許を返納しよう」ときつく忠言してお

いた。「せっかく長寿できたのに、人生の最後に事故って人様を殺傷して交通刑務所

に入ったら、今までの努力はみんなパーになるんやで」と言ったら「6月に免許更新

期を迎えるので、考えとく」という。車生活の利便さを知ったら、なかなか手放す気

にはならないのは分かるけど、この年齢での運転はどう考えても危ない。

 

購読している新聞の夕刊一面に、ウクライナの絵本「てぶくろ」とロシアの絵本「お

おきなかぶ」を店頭に並べている神戸・三宮の書店(ジュンク堂)の記事が掲載され

ていた。絵本を手にした親や子供たちに「命と戦争、平和を考えてもらおう」という

願いが込められているとか。先日の日記で「てぶくろ」と「おおきなかぶ」を取り上

げたばかり。同じようなことを考えている書店があって、ちょっと嬉しい。

「エッセーはすなわち自慢話である」と言ったのは作家の井上ひさしさん。「日記も

また自慢話である」と勝手に曲解(拡大解釈)して、ひとり悦に入る。

 

16日(金)金曜日は早起きの日。8時30分に起きて、朝飯食って9時20分のコー

プこうべ宅配車を待つ。細々した台所用品のほかに大した注文がなかったが・・・

少しひんやりするが、昨夜から未明にかけて久しぶりの本格的な雨で、花壇の草花たち

も生き生きしている。雨が当たらなかった軒下の鉢にだけ散水した。

東京の方は冬に逆戻りしたように寒くなった、とテレビが言っている。小笠原諸島の父

島は今年初めての台風のコースにあり、厳重な警戒が必要と呼び掛けている。もう台風

のニュースが身近になる季節なんだねえ。

昼前、フェンスに沿った道路側溝の雑草が延びたのできれいにする。

  草の字のつくものはみな好きで

  思いつくまま呟けば

  気分は シィンと 落ちついてくる

  早々に馴染んで生きてきた

    (中略)

  たけだけしく繁茂する 

  庭の雑草も佳しとしなければならないか

茨木のり子さんの詩「草」を思いながら、頑固に根を張った雑草を引っこ抜く。これか

暑くなるにしたがって、雑草とイラガなどの毛虫との戦いが始まる。

プランターのチューリップはもう散り果て、ムスカリーも色ああせて見苦しくなってき

た。そろそろ夏にむけて衣替え時。花屋さんの店頭にはペチュニア、サルビア、マリー

ゴールドなど夏の花苗が顔を出し始めた。

お隣さんの庭にはモッコウバラ、ライラックが満開だ。我が家の鉢植えの西洋オダマキ

も冬を越して元気になり、咲き始めている。

    🌸西洋オダマキ

   🌸ご近所のライラック

   🌸モッコウバラ


可哀相なロシア国民

2022-04-14 11:43:38 | 日記

12日(火)9時15分に起きる。春眠暁を覚えず・・・、布団をはねのけ大の字に

なって朝の柔らかい空気に身をさらす心地よさに、ついグダグダしてしまう。今日も

良い天気だ。午後から買い物に出たが、日陰を選んで歩くほど暑く、汗ばんだ。

道端のガードレールにメモ入りのビニール袋がぶら下がっている。メモには「発見!

 持ち主さんの元へ戻りますように」とあり、袋の中には何やら入っている。良く見

ると子供のアクセサリーのようだ。心優しい人に拾われ、わざわざお知らせメモとと

もに袋に入れて、落ちていた場所に戻して取り付けてくれたのだろう。小さな親切

けど、とても暖かい。落とし主の子供?に、無事戻るといいね。

    

 

13日(水) 寝坊して10時10分に起きる。8時過ぎ一度目が覚め、雨戸を開けて部屋

を明るくし春風を入れたのだけど、もう少し…と横になったら気持ちよくて寝込んでしま

た。ベッド傍の椅子の座布団でカナも爆睡。いつもなら9時ごろ「起きろ!」と飛び乗

ってきて、冷たい鼻先をツンツンさせるのに・・・と、寝坊はカナのせいにして。

 

ウクライナを襲っている目をそむけたくなるような悲劇をテレビで見ながら、ふとロシ

国民の「悲劇」にも思いを馳せる。プーチンが始めた侵略戦争、どういう結末になるか分

からないが、多分、ロシアの負けで終わるだろう。もし武器の戦いに勝っても、道義的に

負ける。

戦争は、たとえ戦力で勝っても、道義(正義)的に負ければ、取り返しのつかない深い痛

手となるだろう。(戦争に道義的、はおかしいけれど)

先の世界大戦で世界を相手に戦った日本がそうだった。ルーズベルトの陰謀にハマって開

戦せざるを得なかった、という説があるが、そんな陰謀に乗せられた方が悪い。

その結果、無差別爆撃で国土を焦土化され、広島と長崎に原爆を落とされるなど、塗炭の

苦しみを味わった。そして終戦から80年近くたつのに、占領された周辺の国から未だに

「謝罪がない、足らない」と許されていない。謝罪を求める国の「思惑」も垣間見えるが、

心から許されていない事実は、厳然とある。

 

ロシア国民も、ウクライナ侵略で無辜の市民を虐殺した事実に、今後、忌まわしい負の遺

産を背負い続けなければならないだろう。プーチンという、強迫観念にとらわれた独裁者

が仕掛けた戦争であっても。

もともとロシア国民は、文豪トルストイも愛した「イワンのバカ」のよう純朴、愚直でお

おらかな民族だ。きびしい情報統制が解けた時、ロシアは「第二次大戦以降最悪のジェノ

サイド(大量虐殺)をしでかした国」として、世界から厳しい糾弾を受けていることを知

って愕然とするだろう。可哀想なロシア国民である。

 

  🌸カロライナジャスミンが満開に

   🌸3年目でやった花を付けたハナミズキ

   目にしみる柿の青葉


アスパラ愛

2022-04-12 11:44:49 | 日記

4月10日(日)9時15分に起きて雨戸を開けると春爛漫、眠気が吹っ飛ぶ。

必要に迫られて、台所に立って食事の支度をすることが多いが、毎日献立を考え

るのが結構しんどい。主夫の悩み?も経験している。「今夜はこれで」と思い付

いたら、気も軽く買い出しに出かけられるが、決まらないと足も重い。

 

そんな時「この一品」で重宝するのがアスパラガスだ。この野菜は私のような乏

しい手持ちメニューの中でも、簡単に調理ができるとても優れ物だ。

フライパンにオリーブ油とバターを溶かし、適当にカットしたアスパラを炒め塩

コショウするだけで出来上がる。ネットで検索すればほかにもたくさん調理法が

あり、誠にありがたい。

アスパラガスは栄養価が豊富。腸内善玉菌であるビフィズス菌を効率よく増やす

オリゴ糖をはじめカロチン、ビタミンB1、B2、Cなどのほかカルシウム、食

物繊維も豊富。しかもスーパーで手ごろな値段で手に入る。根元の部分は堅い皮

に覆われているので、ピーラーでむく手間がいるが、ほぼ3日に1回、アスパラ

ガスを炒めて食卓に上げている。先端部分の「はかま」を取り除いて調理する人

もいるようだけど、私はこの部分は勿論、根元のシャキシャキ感も楽しみながら、

美味しくいただいている。

なお、目玉焼きとアスパラは案外相性が良いようだ。アスパラを塩コショウして

炒め、フライパンを空けたところで目玉焼きを作り、皿に盛ったアスパラに載せ

ると緑(アスパラ)白と黄色(目玉焼き)がよく栄えて美しく、美味しい。

アスパラの旬は大生産地の北海道や長野県産は4~6月だが、全国で広く栽培さ

れているので、年中出回っているのが嬉しい。

健康に良く栄養豊富で価格も手ごろなアスパラを食べよう。

我がアスパラ愛の日記でした。

 

11日(月)9時20分に起きて雨戸を開けると眩しい光の洪水、風も優しく頬を

なで、これが薫風というのだな。

天気予報では大阪周辺は26度、初夏の陽気に。身も心も温まる「山笑う」気持ち

の良い気候になった。東北では30度を超えたところもあったとか。急に暑くなる

と、体調管理が難しいね。

 

「山笑う」と言えば、…

言葉の礫(つぶて)を鋭く投げかける詩人・茨木のり子さんのこんな詩がある。

   山笑う  

  という日本語もいい

  春の微笑を通りすぎ

  山よ 新緑どよもして

  大いに笑え!

 

  気がつけば いつのまにか

  我が膝まで笑うようになっていた  詩集「倚りかからず」(ちくま文庫)

 

新緑に萌える春の山河を「新緑どよもして笑え!」とけしかける一方、茨木さんは最

後の2行でお得意のユーモアと茶目っ気で、忍び寄る我が身の「高齢化」をチクリと

笑うのだ。

 

   <アスパラ愛>