4月26日(火) 9時に起きると、外は曇り空。昼が近づくにしたがって雲が
厚くなって、空気は湿っぽく雨の気配。天気予報通り2時ごろからぽつぽつ降り
出した。
雨になると杖ついて傘さしての買い物は危険なので、こんな日は勤め帰りの娘に
夕ご飯のおかずを買ってきてもらうことになっている。雨になると庭の草花に水
をやることもなく、湯たんぽの季節も終わりになったので、家事は冬に比べて楽
になっている。炊飯器とお風呂の準備だけで、持て余した時間を本を読んだり、
猫相手にじゃれたりしながらと過ごす。なんだかメリハリのない締まりのない一
日で終わった。
外に出たのは夕刊を取りに玄関まで。昨日、日記に書いたHNK夜ドラマのロケも、
雨で中止かな、2階から周りを見渡したがそれらしき人たちの姿が見えず。
27日(水)9時10分に起きる。昨夜はかなり降っていたが、明けたら曇っては
いるものの空は明るい。天気予報通り午後から青空が望めるでしょう。少し蒸し暑
い感じだが、風はさわやかだ。
昨日の雨風で、ツバキの花弁が庭から越境して、道路にも散ってピンク色に染めて
いる。葉室麟さんの時代小説「散り椿」(角川文庫)を読んだなあ、と思いながら、
散った花弁をホウキで集めた。昨夜の雨でアスファルトに「濡れ花弁」になってへ
ばりつき、掃き清めるのに一苦労。ちょっと動いただけなのに汗ばむ。気の早いテ
レビは「なたね梅雨に入ったのかな」と言っていた。
タツナミソウの季節になった。庭の木陰にひっそりと咲いているのを見つけたのは、
5年ほど前。それが今では白いタツナミソウがいっぱい咲いて、遠くから見ると一
面に白くさざ波が立っているようだ。種をまいた覚えがないから、きっと鳥が運ん
できたのだろう。
可憐な花なのに、たくましくどんどん増えていく。初めのころは紫色が多かったけ
ど、いつの間にか白がまさって、紫組は隅っこで遠慮がちにぽつぽつ咲くだけにな
った。白組の方が生命力旺盛で、優勢なのだろうか。紫も可愛く好きなのだが、白
組に圧倒され形勢が年々悪くなっている。ブログの花のアルバムや実際に咲いてい
るところはあまり見かけることもないタツナミソウだが、買い物に行く途中のお家
の庭で咲いているのを偶然見つけ、ちょっと嬉しかった。
ネット検索によると、タツナミソウは初夏の季語になっている。
浪立たぬほどに立浪草生けし 後藤比奈夫
など、けっこうたくさん詠まれている。
🌸咲き乱れる白いタツナミソウ
🌸少数派になった紫のタツナミソウ
🌸波が立っているように花姿