第165回直木賞候補に澤田瞳子さんの「星落ちて、なお」がノミネートされた。
愛読する時代小説作家のホープ澤田瞳子さん、直木賞にノミネートされるのは今回
で5回目だとか。
7月14日が選考会で、澤田さん今度こそ受賞してください。
過去に直木賞に6回ノミネートされた作家に宇江佐真理さんがいる。
宇江佐さんが送り出した70作近い作品をほとんど愛読したが、直木賞に手が届く
ことなく66歳で亡くなった。
数ある文学賞で一番期待しているのは、直木賞と本屋が選ぶ本屋大賞だ。
いずれも分かりやすくて、文句なしに面白いからだ。
澤田さんのこれまでの直木賞ノミネート作品は「若冲」(文芸春秋社)、「落花」
(中央公論社)、「火定(かじょう)」(PHP)、「能楽ものがたり 稚児桜」
(淡交社)、そして今回の候補作品「星落ちて、なお」(文芸春秋社)。
私は文庫本愛好者なので、孤高の江戸天才絵師の「若冲」と奈良時代の凄惨な天然
痘パンデミックを描いた「火定」の文庫本は既に読んだが、ほかの候補作品は単行
本のためまだ読んでいない。
いずれ文庫本化すれば是非読もうと思っている。
澤田瞳子さんは1977年、京都生まれ、デビュー作「狐鷹(こよう)の
天」で中山義秀文学賞を最年少受賞、「満つる月の如し 仏師定朝(じょ
うちょう)」で本屋が選ぶ時代小説大賞などを受賞した今最も注目されて
いる新進気鋭の時代小説作家だ。
彼女の作品で京都の幕府御薬園で働く若き女薬師(くすし)の活躍を描いた
シリーズ「京都鷹ケ峰御薬園日録」(徳間文庫)がいいね。
まだシリーズ2作目だけど、続巻を首を長くして待っている。
ついでに「京都はんなり暮らし」(徳間文庫)もお勧めのエッセー集だ。
なお「天皇(みかど)の刺客」(徳間文庫)など時代小説を多数ある澤田ふ
じ子さんは瞳子さんの母上で、親子そろって時代小説作家だ。
🌸木陰で咲くシモツケ🌸
🌻花後に素人剪定のツツジ、来年もたくさん咲いてね🌻