キジバトが、今年もやってきました。
作家の梨木果歩さんのエッセーに、キジバトの話が出てきます。
キジバトは以前はとても警戒心が強く、人前に姿をさらすことはほとんど
なかったが、昭和34年ごろから37年ごろにかけて都会のどこでも見ら
れるようになった、と書いています。
そして、とてもダイナミックな表現で梨木さんは言う。
「昭和34年から37年の間にキジバトに何が起こったのか」。
こういう話が急展開する書き方、好きだなあ。
そのキジバト、我が家の狭苦しい庭に飛来し始めて、もう10年以上になる。
一時は、ツルバラとカロライナジャスミンが絡まったパーゴラの茂みにつが
い(番)がやってきて巣を作り、子育てをしたことも。
「こんな騒がしい街中の小さな庭の、どこがいいんだろう」と不思議に思った
ものだ。
当時はキジバトが極端に警戒心の強い野鳥だったとは思わず、どこにでもい
るドバトたちと同類に見ていた。
梨木さんのエッセーに出会うまでは…
キジバトが警戒心を捨て里山から出てきて、人家の庭にも出没するようにな
ったのは、彼らの安住の地域が人間たちに削り取られ、居場所がなくなった
からだろう。
警戒心を捨て、同時に野鳥の本能も忘れたようなキジバト君。
雀たちにまいてやった穀物の餌を、せっせとついばんでいる。
キジバトたちにとって、これがいいことなんだろうか、とも思う。
我が家のカナ姫は、「友達が来た」とばかりに、飽きずに眺めていますが。
網戸を開けてカメラを構えても、じっとしています。
<キジバト>

<木陰のキジバト>

キジバトのほかに、シロハラも秋から春ごろまでやってきます。
彼も人懐っこく、近づいても逃げません。
野鳥が身近に見られるということは、カナはもちろん私もうれしいね。
<シロハラ>
