日本の気象庁がせっつかれたあげく、ようやく拡散予測を公表したと各紙が報じたので、
朝日新聞:放射性物質の拡散予測を公表 気象庁HP 2011年4月5日20時51分
読売新聞:指示されて…気象庁、ようやく拡散予測を公開 2011年4月6日09時12分
日経新聞:放射性物質の拡散予測、気象庁がネットで公表 IAEAの仮定数値使う 2011/4/5 19:29
気象庁のホームページへ見に行った。 . . . 本文を読む
過去記事で指摘した「放射線量1,000ミリシーベルト以上」というのは、やはり正確には測っていないということだった。日経新聞の記事が始めて明示的に指摘しました(日経はすぐにリンクが死ぬので資料で全文引用します)。それにしてもこの表現がはじめてメディアに登場したのは3月28日、すでに9日が経過している。それまでいったい何をしていたのだ?それに、
『東電は「1000ミリシーベルト以上を測る計測機もある . . . 本文を読む
毎日新聞の暮らしの放射線リスク論(末尾の資料2参照)を読むと、この新聞とそこに登場する専門家たちが、私たちを守ってくれようとしている人たちではないことがはっきりわかる。記事は言う:
『日本の法律では平常時の1ミリシーベルトしか定められていないが、広島・長崎の被爆者やチェルノブイリ原発事故の被災者への調査などから、専門家の多くは 「100ミリシーベルト以下であれば、健康への悪影響を示す明確な証拠 . . . 本文を読む
4月2日NHK・FMウィークエンドサンシャインで、DJのピーター・バラカン氏は、今度の原発事故をまのあたりにして「原発事故の怖さをつくづく思い知らされた」と言うリスナーのリクエストを紹介した。ランキンタクシーの「だれにも見えない、においもない」だ。この曲は「1989年チェルノブイリの3年後に作」られた曲で「放射能の前でだれでも対等だというメッセージを持った曲」だが、「偉い人の名前だとか、企業の名前 . . . 本文を読む
- ねえ、母さん、これで終わりなんてほんとにあり?
“Oh, Mama, can this really be the end ?” (Bob Dylan)
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20110402追記(末尾)しました。
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前の記事でお約束したメディアによる矮小化・曖昧化の実例を、いっさいの隠蔽工作なしにご覧に入れます。下の図(福島第1原発2号機の状態)は、3月28日夜、「2号機、建屋外にも汚染水 燃料棒に深刻な損傷の恐れ 福島原発事故2011/3/28 21:45」というクレジットのある日経の記事(記事-Aとする)に見られた図(図-Aとする)、さらににその下の図(福島第1原発配置図以下)は「冷却と排水ジレンマ放射性 . . . 本文を読む
今回の原発事故では、メディアは真摯で誠実な情報提供したとはいえないことは、いまさら強調するまでもないでしょう。いまや週刊誌などでも「大本営発表」というなつかしい(!)表現が満ちています。情報を隠す、正確に与えない、一方的な観点しか提示しない、等々、メディアの姿勢はもうだれにでも見透かされてしまっています。では、彼らはどんなふうに「大本営発表」を製作しているか、ここでは、「重大なことを意図的に軽く扱 . . . 本文を読む