花鳥山一本杉公園を13時45分に出て、農道や市道などをたどって北東方向へ進み、尾山から県道34号線に入って、勝沼の上町を目指しました。勝沼は、現在は甲州市勝沼町ですが、かつては東山梨郡勝沼町であり、甲府の歴史観光団体に参加していた時期に参加した見学会で、勝沼館跡と大善寺と福光園寺を回ったことがあります。その際のルートと今回のルートがほぼ重なるので、記憶を頼りに大善寺の方向を目指しました。
途中の上岩崎にて、右前方に上図の鳥居焼きの山が見えたので、道端が広くなっている所に車を停めて撮影しました。
デジカメの望遠モードで引き寄せて撮りました。確かに鳥居の形ですね。原作コミック第14巻14ページ4コマ目で志摩リンが「ていうか鳥居焼は真後ろにあるし」と示した鳥居焼がこれですが、作中と実際とは位置が異なります。それに、実際には作中の位置から鳥居焼は全く見えません。
県道43号線の上町交差点で右折し、大善寺への道を少し進んで、大善寺の手前にあるフルーツライン入口へ左折、しばらく登って、上図の展望駐車場に行きました。原作コミック第14巻12ページ1コマ目の地点です。志摩リンが各務原姉妹を案内してやってきた場所です。
展望駐車場の北端に車を停めて降りました。時刻は14時7分でした。花鳥山一本杉公園から22分で移動したことになります。
車を停めた横から、登ってきた方向を見下ろしました。この道は塩山フルーツラインといい、北は甲州市塩原、南は甲州市柏尾が起点になりますが、上図の展望駐車場は柏尾の入り口から約300メートルぐらいの所にあります。大善寺を目印にして行くのが分かり易いでしょう。
御覧のように、道路の山側には高いコンクリート擁壁が続いています。その上には果樹園があるため、鳥居焼は全く見えません。作中ではこの場所が鳥居焼の真下であるかのように描かれていますが、実際には真下ではなくて南にずれていますので、塩山フルーツラインのどこからも見上げることは不可能です。
原作コミック第14巻20ページ1コマ目の地点です。桜さんのラシーンがこの辺りに停めてあり、そして志摩リンが各務原姉妹を見送るのもこの場所でした。
そして、私の場合は、ここが今回の聖地巡礼ルートの最終スポットとなりました。各務原姉妹や志摩リンが夜景を眺めた後に帰路についたように、私も上図の景色をしばらく眺めてから帰途についたのでした。帰りは柏尾から国道20号線バイパスにて、一気に甲府市街へ移動しました。
甲府市街には予定より30分ほど早い15時に着きました。甲府駅北側のガソリンスタンドでガソリンを補給し、15時14分にタイムズさんにレンタカーを返却し、甲府駅へ行ってみどりの窓口にて帰りの切符を買いました。
その時点で15時42分でしたので、まだ50分ほどの余裕がありました。少し空腹感があったので、ここらで食べておくか、と考えて、駅南口向かいの吉野家で牛丼をいただきました。その後、買い物をして駅に戻りました。
帰りは上図の16時35分発の特急ふじかわ12号を利用しました。終点の静岡には18時55分に着きましたが、それまでの2時間余りは殆ど寝ていました。静岡駅で新幹線に乗り換えて、京都に帰り着いたのは20時44分でした。
以上で、「ゆるキャン△の聖地をゆく30」の記述を完了し、2023年春の山梨方面(身延・笛吹)巡礼編として括ります。次の巡礼レポートは、本来の計画では今回の山梨ルートの前に行くつもりだった、静岡の伊豆半島を舞台として綴ります。 (了)