防災ブログ Let's Design with Nature

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重要なファクターではない?

2010年01月28日 | 維持管理の時代
今日のテレ朝のスーパーモーニングで、「地すべり災害を招くダム」という特集をやってました。前原大臣のコメントとして、「地すべりはダム事業を中止する重要なファクターではないけれども、懸念はされるところで、、、、」というコメントがありました。バイオントダムの例を挙げるまでもなく、地すべりはダムの運命を左右するとても重要なファクターだと思いますが、不確実性をはらむ地盤問題よりも、明日の予算計上という、ちょっと近視眼的なものを感じてしまいます。

奥西先生の鑑定書
http://www.yamba.jpn.org/shiryo/ikensho/ikensho_okunishi.pdf
八ッ場ダム計画についてはすでに、潜在的な危険斜面22 箇所について調査をしており,それ以上の斜面について調査と対策をするのは過重な負担であるとの意見が出るかもしれないが,これは見当違いである。前述のように八ッ場ダムの湛水域には多くの地すべり指定地・地すべり危険箇所があることは知られており,調査検討すべき斜面の数はその数倍以上にのぼるであろうことは経験上確かであるから,それを覚悟した上でダム着工の決定がなされたはずである(もしそうでなければ論外のことである)。それだけの数の斜面について調査検討し,対策することが過重な負担であると言うのなら,八ッ場ダムのダムサイトはダムを造るべき場所ではなかった,ということに過ぎない。

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