防災ブログ Let's Design with Nature

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グラウンドアンカー工の健全度評価

2008年08月29日 | 維持管理の時代

斜面崩壊防止のために最もよく使われてるアンカー工ですが、部材の劣化や斜面の緩やかな変動に伴って、破損する事例が多く見られるのだそうです。

昭和63年11月に「グラウンドアンカー設計施工基準 同解説)が制定される以前に施工されたアンカー工は、二重防錆構造になっておらず、施工後38年程度で設計アンカー工以下の機能となる。
材部分は防錆に十分注意する(二重防錆が原則)。腐食環境下(温泉地、強酸性地盤など)において計画する場合は、防錆に対し,材料の選定も含め、特に注意が必要である。

とのことなんです。

アンカー工とは、もともと山が重力にしたがって落ちようとする力を食い止める機能と、すべり台を滑ろうとする力を減らそうという期待を一心に(この場合”芯”というべきか)を背負っているわけですから、”緊張状態に”なるわけです。

人間同様、アラフォー世代が分かれ目なんでしょうか。