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防災ブログ Let's Design with Nature

北風より太陽 ソフトなブログを目指します。

言葉の使い方(2)

2008年12月29日 | 防災・環境のコンセプト
江戸時代の直下型地震、横浜中心部震度7か/東大地震研准教授が推定
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiidec0812672/

都司さんは「土地の皮下脂肪(沖積層)が厚くて見極めは難しいが、関東の地下にはまだ多くの活断層が隠れている」と警告する。同じ断層による再発の可能性は少ないが「(無数とされる活断層による)直下型地震に周期はなく、いつ起こるか分からない。当面は直下型への備えが重要」と話す。

都市の皮下脂肪という言い方はどうでしょう。
その皮下脂肪の上で何千万人の生活の舞台があります。
確かにゆれやすく、活断層の検出しにくい地層ではありますが、、、

結局結論は、いつ起こるか分からない。当面は直下型への備えが重要とはいっても、なにをすれば言わないから不安ばかりが募るだけ、ただでさえサブプライムローンで不安な世の中なのに、ごく簡単な防災対策をした住宅は、丈夫で長持ちな資産になるというムードをつくらねばなりません。そんなの地震学者の仕事ではないとか言っている場合ではないだろうと思います。

今岡さんのブログから

2008年12月18日 | 防災・環境のコンセプト

私のブログの支障とも言うべき今岡さんにブログに、面白く、かつとても重厚なテーマを含む記事が掲載されていました。

私が博打やらない理由

年末ジャンボ宝くじに当たったらどうしようという、一件ありふれた世間話のようですが、

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建設技術者とか土木技術者って、責任が重いし、地味だし、汚れるし、疲れるし、危険だし、その割りに儲からない、とてもシンドイ仕事だと思います。
ですから単に損得勘定や、利潤の効率だけを追い求めるタイプの人は、決してやろうと思わないでしょうし、逆に、やらせても勤まらない仕事なんですよね。
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たしかにそうなんですよね。
バブル時代に自分の専門性の選択をした私ですが、金持ちになりたいと思ってこの仕事を選んだ人なんかいませんし。

まあ、私だったら、

3億あったら、一台600万円の表面派探査機かって、3次元ソフトかって、学会かどっかに研究費としてくっつけて地盤調査やって、その効果をTV、新聞でアピールして、防災産業の育成に、、、ってな感じですかねえ。

例の定額給付金が一律3億円だったらみな何をするのでしょう。

そこに具体性がないことが、いまの不況の原因だろうとも思えます


地上の正論

2008年12月12日 | 防災・環境のコンセプト

創作四字熟語なるものが発表されていました。

脆宅惨米:無理のある住宅ローンのせいで、アメリカ経済はボロボロになってしまった。
回惜料理:もったいないという言い訳で料理の使い回しが横行していたことが発覚しました。
好投夢繋:女子ソフトボールでは、上野由岐子投手の好投が金メダルへの夢に繋がった。

うまいですね。暗い世相を反映したものが多いのですが、好投夢繋なんていいですね

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000041-mai-soci
”主催者は日本の点数について、「自動車の燃費向上などを評価できるが、それ以外の日本の施策は不十分だ」と分析した。”

これは自然科学(フィールドサイエンス)が、机上の空論が多くなったことと無関係ではないと思います。パソコンで計算すれば、論文書くのは手っ取り早いですが、地上の正論がいま求められています。


銀座地すべりを求めて

2008年11月29日 | 防災・環境のコンセプト

先日銀座地すべりに関する記事を書いていたら、太田さんからメールを頂戴し、実は銀座地すべりは日本地すべり学会誌の随想<第17巻第1号(通巻61号)(1980年6月)に出ていることを教えて頂きました。

http://www.landslide-soc.org/publications/gakkaisi/soumokuji.html

実はそのメールを頂戴したとき私はなにをしていたかといえば、地すべり防止工事士の面接試験を受けておりました。面接官は2名で、そのうち私から左側の方は、何年もまえからよ~く知る大学の先生でした。なんともカミカミの他人のふり。そして、会場である砂防会館のすぐ近くには、国立国会図書館がありますので、高野秀雄(1983)『斜面と防災』を読んで見ようと思い足を運んでいたのでした。著作権の関係で、本の前半部をコピーしてきました。

テーマの選びかたや文章もとてもわかりやすい本です。先日太田さんのブログで、「盛土は地震で船になる」という格言がありましたが、『斜面と防災』の22-23ページにも「船と船台」というタイトルの文章がありまして、

全国各地で行われている裸祭りの際、押し合っている若者たちの体にバケツの水を浴びせるのは、体と体の間のm札を少なくして、けがをしないために行うものであり、---(中略-いろんなたとえ話あり-)土と土の間、岩と岩の間に水膜が形成されても同じことであって、必ずしも大量の水が必要であるとはいえない。

このように身近な事例を使って解説されると、とてもイメージしやすいですね。

出版されたのは1983年、私はマサ土からなる雨の日の校庭に形成されるリル・ガリーのシステムを教室のベランダからみて楽しんでいる変わった小学6年生でした。

その後四半世紀がたちましたが、このような優れた教科書がなくなることは、とても大きな損失です。ンット記事のコピペの集合体がいかに薄いか、PCの自然観がなんで誤りにつながるのか、、考えるヒントさえ失われるからです(ただ、粘着力のところで”ハエ取り紙”のたとえがでるのは、”古さ”を感じます。今の学生はまず知らないでしょう)。

実際の銀座では、高級ブランド品が10%値下げしたそうです。売りたい本音と価値がさがったと思われないという境目が10%なのだそうです。『斜面と防災』は、定価は3000円弱なので、当時学生以上だったら”安い”と判断してかったでしょうが、いまはネット上で13,600円になっています。ショーウインドウにはないのに価格が高くなっています。悲しいことです。


裁判員制度

2008年11月28日 | 防災・環境のコンセプト

来年から裁判員制度が始まります。いまのところ素人に重大犯罪の判定の責任の一部を丸投げする精度にしか見えません。そんなことは法学部の大学院生に研修的に行った方がよほどためになると思います。

さて、これからは土石流・がけ崩れ・地すべりの著しい危害の恐れのある区域(いわゆるレッドゾーン)に指定されたら、こうなります。

<建築物の構造規制>
 居室を有する建築物は、作用すると想定される衝撃に対して建築物の構造が安全であるかどうか建築確認がされます。

<特定の開発行為に対する許可制>
 住宅宅地分譲や災害弱者関連施設の建築のための開発行為は原則禁止となります。ただし、基準に従ったものは許可されます。

<建築物の移転>
 著しい損壊が生じるおそれのある建築物の所有者等に対し、移転などの勧告が図られます。

ここで、地盤の専門家のセカンドオピニオンが求められるのですが、それこそ客観的な判断を下す裁判員みたいなものでしょうか


銀座地すべり-いまはドバイか?-

2008年11月23日 | 防災・環境のコンセプト

いつものように遅く起きた日曜日サンデーモーニングを見ていたら、アラブ首長国連邦のドバイに、一泊250万円もするスィートルームを持つ超高級ホテルが現れたようです。映像をみると、私たちの世代なんかは『巨大なばぶるだあ』と思ってしまいますが、石油産業以外の目玉商品はリゾートというわけでしょう。世界的なステイタスシンボルにしたわけでしょうね。

さて、ステイタスシンボルといえば、銀座があります。そして、太田ジオリサーチのサイトには『銀座地すべり』なるサイトがあります。1980年の論文で、私なんかは「大都会に果てしない夢を追い続けえ~えええ~」ですが、それはさておき。。。

銀座地すべり 
http://www.ohta-geo.com/ginza.html
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銀座地すべりというのは泥臭さを忘れて、ただ格好だけ良い地すべりの研究や、対策のことである。まずその代表的なものは模型実験と、コンピューターを使ったやり方であろう。ただし、模型実験やコンピューターを駆使することを揶揄しているわけではない。模型実験を行うからには、その実体が正確に解明されていなければならないことであり、コンピューターにかけるためにはその資料が信頼されるものでなければならない。そういう基礎的なものを軽んじてただ実験や計算を精密に行ったとしても得られる結果は何の役にも立たないばかりでなく害をまくばかりであろう。」
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まさしくそのとおりです。この時代は、パソコンではなく「マイコン」という言葉が使われていた時代です。
いまの調査方法は、パソコンのなかで崖の線を引いて、まさに一粒の泥、一握の砂にも触れずに、調査とも視察ともいえない仕様書上の「現地調査」を満たすだけで、人生を変えるレッドゾーンを『決めなければならない』システムとなっています。

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「現在行われている斜面の安定に関する調査は、地質が第三系の何々層であるというような地質調査や、ボーリングによる地質柱状図、電探による比抵抗値、弾探による弾性波速度、地下水の成分の分析、移動層の中を流れる地下水の経路、検層、ボーリング孔内水の用水試験というようなことが行われているが、このようなことは斜面の安定にはおよそ無関係のことであって、こんな結果から斜面の安定問題を考えようとしているのだから難しいのは当然のことであるといえるのであろう。つまり、何も役に立たないガラクタ材料を集めて家を建てようとしているような問題であって、どうやって測定値の誤差を少なくするかという問題である。
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土石流なんかは、土石流の真っ最中に現場にいけないのを逆手にとって、机上の空論が地上の正論を上回っています。

1980年にはやった言葉で言えば、どうあがいても、それなりに写ります


為替ニュースの「災害」という表現

2008年11月09日 | 防災・環境のコンセプト

アメリカではリーマンが倒れ、オバマが「Yes We Can」を旗印に当選するなど、喜怒哀楽が激しくなっています。日本では、天下を取っていたトヨタが大幅減など、あまりよいニュースを聞きません。そんななか、このようなニュースがありました。

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NY市場 GMの破綻は米経済にとって大災害、政府は対応迫られる
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=23075
決算発表を行ったGMのワゴナー会長は、破綻の予定はなく事業に集中し続けると語った。ただ、議会関係者に対して、ブッシュ現米大統領が政権を去るまでに、出来る限り早期の緊急融資を求めるなど、急速な資金繰りの悪化に言及した。事業を継続する上でほかにプランが無く、GMの破綻は米経済にとって大災害となるとも述べた。仮に米自動車産業が破綻となれば、米雇用環境の悪化はさらに加速しそうだ。ただ、おそらくは救いの手が差し伸べられるのではないか。
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経済の悪化を災害にたとえる表現は初めて見ました。災害であれば、「復旧」「復興」という言葉が対になって用いられるはずです。日本の新聞が「大打撃」などど、いかにもノックアウトされ立ち上がれそうにないこと言葉を使ってしまいがちです。

災害という言葉に対する感覚が、日米で大分違うのではないかと思うのですが、最後に「おそらくは救いの手が差し伸べられるのではないか。」という言葉で締めていることに、なんとなくそんなことを感じるのです。


呟きコラム-地下探査技術セミナー-

2008年11月05日 | 防災・環境のコンセプト
楽天の野村監督のボヤキDVDがでるようですが、昨年出版された『地下探査セミナー』http://www.kokon.co.jp/h5210.htmという本には、呟きコラムという、とても興味深い(ボヤキに近い)コメントが載っています。著者のひとりは、このブログにブックマークを貼っている竹内篤雄先生です。まず、ひとつ引用してみます。

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最近、不景気の影響で調査に対する経費締め付けも厳しくなってきている。このようななか、コンサルタントの「協力会社」という美名の元にある「下請け」でボーリングを行う人たちはもっと厳しい締め付けにあっている。あるゆるものの基礎資料となるべきボーリング調査が、その締め付けなる「怪獣」のために、かなりお座なりになっている。真面目に職人気質を丸出しにして、きちんと孔芯をとっていてはとても採算に合わない。そこで、力任せに掘削し、日掘進量を稼ぐことになる。メーターいくらの世界である。当然孔芯の質は落ちる。それを基にして、柱状図を作成し、地質断面図を作成して設計に回す。設計屋さんは柱状図や断面図をみて、諸数値を決める。「何か恐ろしいことが行われている」と皆さんは思われませんか?
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このブログにリンクを貼っている今岡さんは、ご自身のブログで、粗粒玄武岩の玉ねぎ状風化のボーリングコアを取ってこられた方へのリスペクトを述べておられました。

社保庁のトラブルなんか見ているとおもうのですが、正解はひとつ、解釈に個人差があるのはデメリット、マークシート式なので作業に試行錯誤があるのを前提にして考えられないし、災害の記憶も想像力もない。そんな人種が金と権利だけは持っている。この辺の精神構造を改革しないと、Yes We Canとはいかないでしょう。

大物がいない

2008年09月14日 | 防災・環境のコンセプト

 先ほど、TBSのサンデーモーニングを見ておりました。その「風を読む」としう特集の中で、大物がいなくなったという特集がありました。私の世代ではないのですが、「巨人・大鵬・卵焼き」「美空ひばり」が引き合いにだされてきて、平成になって20年もたっての話でもないだろうというのが正直なところですが。。。

 さて、防災やら私が専攻した自然地理学でも、同様のことが言えます。私が(1年浪人して)大学に入学した1991年、その4年後に俄然有名になった『新編 日本の活断層』が、図書館の新着コーナーにありました。ちょうどそのころ、段丘面の年代や火山灰による年代測定結果が全国で積み重ねられ、そこへ向かう70年代~80年代にかけては、「○○地域の地形発達史」といった論文が次々と掲載されていきました。太田陽子先生(専修大学)、故貝塚爽平先生(東京都立大学)、松田時彦先生(東京大学名誉教授)といった方々が、「大物」として、学会を引っ張っておられました。

 しかし、私は現地調査に行く際、今でも70年代~80年代に出てきた論文を今でも参考にしています。阪神・淡路大震災以降、活断層の研究は盛んに行われましたが、特定の断層の解析結果、年代測定法の精度向上や音波探査そのものの発達に関する、専門分化した分野にはやけに詳しい論文が多く生産されるようになりました。

 かつての論文は、その調査結果から見えてくる世界観、自然観が見えてきました。大局観があったのです。

 最近、地質学会に入っている同僚、上司、業界の人は、地質学会誌は内容も雑誌も薄くなった、枝葉末節ばっかりだ、という嘆きをよく耳にします。私がよく読んでいた地理学評論も、最近は博士課程、オーバードクターのいわゆる「就活」のための「実績」を積むために2年くらい先まで掲載論文が決まっているという話を聞きます。その論文も、本当に独創性があるかといえば、たいがい「大物」の先生の研究の一部です。つまり先生の右腕とはなっても、それ以上にはなれない。

 そういう、あんたこそ小物じゃないかといわれればそれまでですが、このブログで内容のオリジナリティは確保しているつもりです。


引き分けの心理とコンサルタントの技術

2008年09月09日 | 防災・環境のコンセプト
私はたまに「週間ベースボール」という雑誌を読んでいます。そのなかの、豊田康光氏(元西鉄ライオンズ)「オレが許さん!」というコラムに深い含蓄があるのです。

今週号の興味深い記事として、引き分けの心理というものがありました。一部引用します。
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8月29日からのソフトバンク-西武戦は、すべて延長戦引き分けという結果になった。これは実力拮抗の名勝負ではなく、12回までで引き分けというルールがあるから、選手の心が引き分けでもいいやとなっている事が大きい。これは、福田首相の辞任の無責任さに通じるものがある。「引き分けでいい」「サインで動かしてもらった方がいい」-これがいまのプロ野球である。これでいい野球をしろというのは無理であるが、お金を取って見せる仕事があることを絶対に忘れてはならない。
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先日、太田さんと、
コンサルが民間の相談事をやりたがらないのは、公共事業では最終的な責任は役人にあるんだというのをよりどころ> にしすぎてきたため、自分で最終判断を下す、それに伴うリスクを冒す度胸がないためだということが大きい。
いい加減な判断でも、公共事業という手続きのフィルターを通すと、責任の所在がなくなるからですね。

なんて話をしてました。基準書どおりやればいい、コンサルの仕事はここまでで、あとは発注者のせいなんだ、

これはまさしく引きわけの発想です。さらに国から何百~何千、時に億の金が降ってきます。

しかし、本当のファン(エンドユーザー)コンサルタント技術者を求める人は、高くても数十万のお金(もちろん私にとっても大金です)ですが、白黒はっきりせい。現場が基準だ。引き分けは許さん。
額は少なくても、金を取って見せる仕事があることを絶対に忘れてはならない。
太田さんのおっしゃるところの、
This is THE 仕事
です。

ジャーナリズム崩壊

2008年09月05日 | 防災・環境のコンセプト
太田さんのブログで、上杉隆著『ジャーナリズム崩壊』という本が紹介されていたので早速かって読んでみました。まだ、読み始めたばかりなのですが、ジャーナリストと通信社が違うというのは初めて知りました。その現場に居合わせるのが物理的に間に合わないのなら、考察した人間味のあふれる文章を書くことが勝負。

このことは、以下に基準書どおりまとめるかに主眼が置かれ、独自の考察を否定する方向に向かっていった、建設コンサルタント業界と似たような状態です。

防災の日

2008年09月01日 | 防災・環境のコンセプト
今日9月1日は防災の日です。関東大震災があったからです。東京の流行≒日本の流行は、今も昔も変わらない部分ではありますが、九州で育ち、大阪で学んでいるときに阪神・淡路大震災を経験した私は、はたして、この日だけを防災の日と言い切ってよいもんだろうかと思ってしまいます。

当時の東京の社会的背景は今とはぜんぜん違うので、関東を襲う地震の周期・メカニズム双方からの考察が必要です。そのような議論はあまりなされたことはありません。

例えば、関西の人にとっては1.17が防災の日になるでしょう。
長崎の人にとっては大水害のあった7.23でしょう。地球温暖化の言葉がまだなかった時代に185㎜/時間の超豪雨が記録されています。
横浜だったら9.27でしょうか。ちょうど50年前、狩野川台風がありました。

防災の日は、All Japan ではなく、その地域の実情・災害の風化ふせぐためにも、いろんな地域でいろんな防災の日があっていいはずです。

ウサイン・ボルトと史上最高

2008年08月23日 | 防災・環境のコンセプト

その圧倒的で美しい存在感は見事でしたね。ウサイン・ボルト選手が世界新記録を達成しました。

ここでちょっと無駄ばなし
人類が誕生して数百万年、ボルト選手より速く走った人間は何人いたのでしょうか。
ボルト選手の記録があくまで「公式記録史上最高」であって「人類史上最速」ではないのですね。

昔、普通に夕立といっていたことを、たまたまそこに観測機器がおいただけで、史上最高を更新しましたって、上の無駄話程度の話に聞こえてなりません。

なんでもかんでも地球温暖化にむすびつけるのもしかり


ほぼ日刊イトイ新聞

2008年08月06日 | 防災・環境のコンセプト

妻がコピーライターの糸井重里氏の講演会にいってきました。そこで、ほぼ日刊イトイ新聞というwebサイトがあるということを知りました。

ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/index.html

かなり細長い画面に散文的に文章が並べられていますが、内容はすごく含蓄のある深い話が多いのです。いろんな分野のトップランナーの方のインタビューが多くあります。そのなかから、川勝平太先生の記事を紹介してみたいと思います。

川勝平太先生は、現在静岡文化芸術大学の学長の要職にあり、較経済史、英国議会史料の分析、西太平洋津々浦々連合の可能性を研究されています(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
新しい歴史教科書をつくる会賛同者・「美しい国づくり」プロジェクト・企画会議委員でもおられます。

さて、この美しい国についてですが、

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美しい」と感ずる心は、誰もが持っています。
その意味で「美しい」というのは普遍的でもあります。

「美しさ」を定義する必要はないでしょう。
定義すれば、美は逃げていきます。
美しいことが大事であり、
美しいたたずまいの国にすることが
大事だということを、
どこかで心得てさえいればよいのです。

「美しいとは何か」
これは言葉にする必要がないんですね、
感動を与えるものですから。
言葉を超えています。
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日本は「森と岩清水の文化」という繊細な優美な構造を持っています。
今のCO2に単純化した環境論は、この美しさを否定しているような気がしてなりません。


専門家の役割

2008年08月04日 | 防災・環境のコンセプト
太田さんのブログに「専門家の役割」という記事がありました。

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専門家の役割が何かという前に、なぜ世の中に専門家といわれる人が存在できているのかということを考えた方がわかり易いと思います。
 公的機関で防災を研究している専門家をイメージしてみましょう。彼らは国民から広く薄く徴収された税金によって生活の糧を得つつ、何も生産しない「防災」というものを研究しています。それは、繰り返し発生する自然現象で起きることを知ることにより、どうすれば人間の被害を少なくすることができるのかということを、納税者から「委託」されているのです。したがって、その「これだけわかったぞ!これでかなりの人が被害に遭わなくてすむようになるぞ~!」という答えを出す責務を負っているわけです。
 具体的には、災害の研究や教訓を一般の人に向けて啓発するアウトリーチ活動と、形ある制度(たとえば法律)にしていく役割を負っていると言えます。
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専門家いうのは、「自称」である限りマスコミに出てくる「ヒョーロンカ」と一緒ですね。公的に認められるには、何らかの資格が必要なんだろうなあ。。ブログやってるだけではねえええ。。