<東京新聞より抜粋>
保健センター職員を装って女子中学生5人を暴行したとして、準強姦(ごうかん)と準強制わいせつの罪に問われた三重県伊賀市猪田、元学習塾講師 岡本昌利被告(48)の論告求刑公判が9日、岐阜地裁(田辺三保子裁判長)であり、検察側は「自らの性欲を満たすための身勝手な犯行で動機に酌量の余地はなく、常習性も顕著だ」として懲役20年を求刑した。
検察側は論告で「被害者の心に与えた傷は深く、手塩にかけて育てた娘が性欲を満たすための道具にされた親の精神的苦痛の大きさも計り知れない」と厳しく非難した。
論告などによると、岡本被告は2004-06年にかけて、岐阜、山形両県の5人の女子中学生に対し、保健センターの職員をかたって「学校の尿検査の結果、性病の疑いがある」などと電話で誘い出し、乗用車の中で検査、治療と信じ込ませて暴行するなどした。
岡本被告は02年3月以降、同様の手口で数十件の犯行に及んだと自供。過去の新聞の出生欄から中学生の名前や大まかな住所を確認し、パソコンの検索ソフトなどで電話番号を調べていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007070990122143.html
将来ある女子児童(中学生)の心の傷と、恐怖は、幾許のものなのか、計り知れない。このような、許しがたい犯行を犯しておきながら、それでも懲役20年。模範囚になれば、刑期を短く出来ることを考えると、この求刑では、納得がいかないだろう。(裁判長の裁量もあるのだろうが)
無期懲役の最大年数は20年から30年に延長されたにも拘らず、相も変わらない、日本の司法の甘さ。本来、人権は、秩序を守り、社会奉仕に貢献する一般人にあるのではないのか。被害者に対する、配慮の無さは、死した者には、人権が無いといっているのと一緒だ。
先日のテレビ番組でも、加害者擁護の民主党議員が出演し、被害者の母親に暴言を吐き、インターネット上で大荒れとなったばかりだ。本当に、日本の将来を考えるならば、被害者の心のケアと同時に加害者に対する重刑を科すべきであると考えるのである。