グリフォンの日記

時事のニュースについて書いていきます

崩壊への序曲

2007-07-30 23:08:02 | 国内政治

 先日あれ程書いたにも拘らず、一歩及ばず自民党が辛酸を舐める結果になった。中国のお伺い政党、社会保険庁の労働組合、日教組の支持政党、民団と関係深い、民主党に投票した風見鶏馬鹿には、怒りを通り越して呆れ返る。しかし、評価したい部分もある。民団の人間に投票しなかったことだけだが。
 
 マスコミ諸氏は、前回の衆議院議員選挙で民主党が負けた時、大敗と書いたか?自民大勝という見出しは見た気がするが。兎にも角にも自民党叩きを行い、公明をあまり叩かない、マスコミ諸氏ははっきりいってヘタレだと思う。当然の事ながら、安倍総理は辞める必要はない。今まで選挙の敗北に、逐一責任問題、進退問題を画策し、”安倍下ろし”を企てる連中の尻馬なんぞに乗ったら、また昔の懐古政治に逆戻りだ。
 
 やはり、安倍内閣も発足後、内閣改造をしてこなかった事が、この選挙にも響いているのだろう。自殺された大臣も居られるが、それから1ヶ月後に改造しておけば、多くの不祥事(といってもマスコミ諸氏の戯言だが)を大々的に取り上げられることもなかっただろう。また、首相のあまり前面に出過ぎる性格は災いしてしまった。もう少し、抑えておくことだ。
 
 前にも書いたが、『風林火山』の精神は必要なのだ。嵐が来たら、立ち向かう力強さも必要だが、うまく避けるのも手腕の一つだ。今年の初めに、各政党は馬鹿の一つ覚えの如く”猪突猛進”を叫んでいた。相手が少数ならそれでも戦えるが、多勢で知能犯どもが一緒くたになって、多方向から矢を放っている事態を突撃して勝てるわけがない。
  
 そして、今までやって来た改革は、止まるだろう。再び空白の6年が訪れるのだ。与党の法案が参議院で可決できない可能性があるからだ。確かに、小泉政権、安倍政権で経団連の意向を汲み取り、非正規雇用と格差の拡大が行われたのは事実だ。
 
 しかし、本当に経団連が望んでいるのは、その先にある中国人、インド人を大量に雇用することである。中国人労働者を日本へ大量移入させれば、単純作業であれば、同じ労働力でも、最低2倍の人間を日本人より安く雇える。そんなことはないと思っている人は、アメリカの企業を一度見てみればよい。彼らは、より優秀なインド人を通常の3分の1の値段で雇っている。
 
 つまり、優秀な人間を、海外から呼べば、無駄な人間を雇うよりコストダウンになる。現在は、派遣やパートなどの非正規雇用でなんとか、日本人を雇っているが、これを解禁されたらどうなるだろうか。当然、仕事を追われた日本人の派遣社員、パート達は失職することになるだろう。小泉政権が、非正規社員雇用の枠を広げた張本人と名指しされるが、枠を広げなれければ、中国人やインド人の外国人労働者の拡大を率先して経団連は言い出していただろう。 
 
 マスコミはスポンサーの犬でしかない。スポンサーは経団連、民団、朝鮮総連、日教組、そして官僚。マスコミ連中が、安倍政権を貶めたいのではなく、スポンサーの意向によって、連日の自民叩きが起こった。そう考えれば辻褄は合う。中国の内需拡大に理想を馳せる経済界の連中、中小企業はまだ多い。景気は一時的に回復したが、その回復は今後停滞期に入るだろう。先に書いたように中国人労働者が大量移入したら、元の木阿弥だ。そして、それを推し進める連中がいる。その急先鋒にあるのが民主党なのだ。