グリフォンの日記

時事のニュースについて書いていきます

小池劇場への批判、本格化

2017-08-01 22:13:16 | 日記
さる6月の都議会議員選挙。

都民ファーストの会が圧倒的勝利を収め、都議会は小池氏の思うがままになったはずであった。

しかし、ここに来て、築地と豊洲移転に不満が漏れだした。

産経ニュースより抜粋(2017/7/29)

築地市場から豊洲市場への移転に向けて、都と業界団体で協議する「新市場建設協議会」が28日、築地市場内で開かれた。小池百合子知事が豊洲移転・築地再開発の基本方針を公表してから1カ月以上経過してからの開催に、業界団体側から「取り組みが遅すぎる」など不満の声が相次いだ。

 都は小池氏の基本方針の発表後、幹部会議で豊洲移転・築地再開発の考え方を検討してきたため、協議会開催に時間がかかったと釈明。移転方針や今後の検討の進め方を説明した。

(以下略)


結局、築地と豊洲市場移転に絡み、豊洲のずさん工事の責任問題を追及し、ジャンヌダルクのような英雄を演出した小池氏。

マスメディアもホイホイとその背に乗っかり、援護射撃。

そして、小池氏が出した結論が一旦、豊洲に市場を移転し、築地を修繕して、築地も市場にするという無茶苦茶な案。

その間を縫って、小池氏に期待が集まり、都民ファーストの会が票を伸ばした。

そもそも、豊洲を建設した費用は一円も回収出来ていない。

市場を移転して店舗代、使用料を回収しなければ、豊洲もただの箱である。

その状態で、築地を修繕する費用は何処から捻出するのだろうか。

小池氏は、これから精査すると言っていたが、要は先送りである。

築地の衛生面、耐震強度を上げるには基礎からやり直す部分も出てくるだろうし、水質などの衛生面もクリアするとなると、下手をすれば、修繕する費用はおそらく数千億円に及ぶ可能性がある。

豊洲の汚染水のくみ上げる方法や対策にあてた方が無駄な税金を投入しなくてよかったと思う。

だから、最終的に小池氏は、この話題を引き伸ばし、豊洲の改修工事のみで終わらせ、築地の件はオリンピックが終わってからとか、何とか言って、更に四年、先送りにして終わらせるつもりだろう。

そして、小池氏が如何にも実績を作ったかのように演出し、再びジャンヌダルクを気取り、次は国政に撃って出るつもりだろう。

だが、小池氏は忘れている。


石原前都知事や都議会議員、都の職員を卑しめた事実は、いずれ自らの身に火の粉となって降りかかることを。

人を非難することは簡単である。

責任を取れと追求すればいいのだ。

だが、何れ、そのお株が、自らに及ぶハメになるのは、天に唾するもののさだめ。

豊洲というパンドラの箱。

むやみに開けた、その代償は極めて大きい。