<izaより抜粋>
■ブラジャー奪い立ち去る
「一生、謝罪と反省の日々を送ります」
強姦致傷や強盗などの罪に問われた元香川大生の 山下 光男被告(23)は法廷で、声を震わせて述べた。証言台から被告席に戻った山下被告は、涙ぐんでいるようにさえ見えた。
わずか1カ月の間に女性10人を襲った連続強姦男は一見、上下とも紺色のジャージー姿で普通の若者という印象。
だが高松地裁の審理で明らかにされたのは、おぞましい数々の凶行だった。
■思いもよらない
山下被告は教育学部4年生だった昨年9月のある深夜、高松市内を徘徊(はいかい)していたところを、強姦致傷容疑で張り込み中の香川県警捜査1課などの合同捜査班によって逮捕された。
事件を受けて香川大が開いた会見では、山下被告は卒業も可能な単位の取得状況だったといい、学習態度も普通だった。8月に教員採用試験に落ちはしたが、山下被告を知る教員らは「思いもよらない」と、一様に驚いていたという。外見だけでなく、キャンパスでもごく普通の大学生として通っていたようだった。
■つまらない女だ!
起訴状によると、山下被告は昨年9月16日未明、通行中の女性に強姦しようと高松市中心部の商店街を自転車に乗って徘徊。自転車に乗った女性をターゲットと定めると、そのまま尾行。女性が自宅の駐輪場に自転車を置き、自宅に向かおうとした際、いきなり後ろから抱きかかえた。口を手でふさぎ「静かにしろ」などと強い口調で脅迫。着衣をはぎ取って暴行、負傷させた。さらにしゃがみ込んでいた女性に尿を浴びせかけたうえ、「つまらない女だ」などと暴言を吐いて、はぎ取っていた女性のブラジャーを奪って立ち去ったのだった。
高松市内では同様の手口による犯行が、この事件をはさむ同年8月24日~9月23日までのわずか1カ月間で、9件発生していた。
■二度と性行為できなくして!!
今年5月13日、地裁での初公判で山下被告は起訴事実に対し「間違いありません」と認め、後の審理は情状面だけが争点となった。
弁護側は「教員採用試験の受験勉強や不合格から来るストレスが犯行の原因で、現在は深く反省している」と主張。さらに最終弁論では「山下被告は昨年10月、大学を退学になるなど社会的制裁を受けている」と寛大な判決を求めた。
これに対して検察側は「被告はインターネットでわいせつなホームページを閲覧し飽き足らなくなり、6月ごろから深夜を徘徊、通行中の女性の胸を触るようになり、犯行をエスカレートさせた」と指摘。
「被害者は夜道を1人で歩けなくなったり、後ろに人がいると不安を感じたりして心療内科への通院、退職や転居を余儀なくされるなど日常生活を破壊された。山下被告の犯行の責任は重大」と被害者の心身に深刻なダメージを与えた被告の犯行を激しく指弾した。
さらに検察側は「二度と性行為ができない体にしてほしい」「一生刑務所から出さないでほしい」「謝罪されても許す気はない」などの被害者の厳しい処罰感情を訴え、山下被告に懲役15年を求刑した。体を傷つけるだけでなく、“魂の殺人”とも言われる強姦罪。今月30日の判決が注目される。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/147808/
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五月もまもなく終わり。梅雨の到来が、叫ばれる昨今。23歳という若さで、人を襲う野獣となった馬鹿につける薬はない。去勢するか死刑にするか、無期懲役の最長刑である30年牢獄に繫ぐか。いずれかを選択すべき事件であろう。初犯であるからという理由で検察は、十五年を求刑しているが、再犯して被害者が増えたあかつきには、その責任を検察は取ってくれるのだろうか?今まで散々書いてきたが、もう、うんざりなのである。再犯率の多い強姦事件を何故、このような求刑にしてしまうのか、はなはだ疑問である。