玄文講

日記

痛み止め

2005-05-16 00:44:38 | バカな話
私は痛いのが嫌いである。
だから痛みをできるだけ感じないですむように努力している。
そこで今日は私が普段行っている、簡単な痛み止めの方法について話したいと思う。

私は昔からケンカが弱い。
だからどうしたらいいか、中学生だった頃の私は格闘技オタクの知人に聞いてみたことがある。

彼は殺せばいいと言った。ケンカには勝つのは難しくても、殺すのは簡単だと言う。
カミソリで首すじをやさしくなでてやればいい。
グレープフルーツの皮をむくように、眼球をゆっくりと押し込んでやればいい。
鉛筆で体の柔らかい部分を刺してみればいい。

嫌な冗談であるが、彼は本気だ。殺す気でやれば勝てるというのがいつもの彼の持論であった。
しかし私は別に勝ちたいわけではないのである。ただ大怪我をするのが嫌なのだ。
私はケンカなんかで他人様を殺したくなかったので、もっといい方法をせがんだ。
それで彼は笑いながら痛みを抑えるための呼吸法を教えてくれた。

要は簡単なことで、息を吐くと痛みが止まると言う。

そうなる理由はよく分からない。しかし痛みが止まるというのは本当だった。
こぶしが割れたとき、肩の裂傷を麻酔なしでぬったとき、柔軟体操のとき、足の小指をたんすにぶつけたとき、打撃を受けてろっこつにヒビがはいったとき。
私は息を吐き続けることで、痛みを止めることができた。

あとは体に力を入れていればダメージを受けづらいとか、止まらずに動き回れとか、逃げ出すのに便利な小技をいくつか教わった。
呼吸法については他にもいろいろあるそうなのだが、興味がなかったので特に教わらなかった。

「息を吐くと痛みが止まる」
これを知っていれば長い人生の中で何度も役に立つ機会があると思われる。
是非とも麻酔なしで手術をするときなどに試してみていただきたい。