玄文講

日記

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会社廃業

2006-11-23 03:26:28 | 個人的記録
私はつまらない日常を好んでいる。
同じようでまるで異なることを繰り返す毎日。違うようで同じことを積み重ねる日常。
そして、それが死ぬまで続くことを、期待している。
私は自分の人生をなるべく「つまらないもの」にするように努めてきた。
自分がなるべく卑小な存在であることを忘れないように心掛けた。
分をわきまえることは、自分と世界を正しく認識するためには必要不可欠なことだからだ。

そして分をわきまえた私は、自分がいかに生きるべきか、以下のような結論を出した。
毎日、朝から晩まで働いて、生きるに必要な金をかせいで、
たまの休みには好きな物理学の本を読みふける。
そして死ぬ。それが私の理想だ。
理想だった。

そして理想は”また”かなわずに消えた。
会社を倒産させることが決まった。再就職してから八ヵ月。売り上げを着実に伸ばしている矢先の決定だ。
私が入社する前に存在した借金が事態を予想以上に深刻にさせていた。
先月の600万も、今月の1800万も、全て飲み込まれてしまう。
そして景気はこれからも悪いままであろう。今の金融政策では、良くなる理由がない。
もう経営を続けることはハイリスク・ロウリターンでしかない。
平凡で真面目なサラリーマンとしての私は終了してしまった。

だが、問題は何もない。
たかが失業、たかが私の人生である。
ただせっかく決めた理想的人生が破綻しただけのことだ。

そして私は血のつながらない祖父から別の選択肢を与えられた。
昔、大陸から帰還し、既に成人し困窮していた私の父を養子にしたように、私にも過分な機会を与えると言うのだ。
それは、私には何の意味も見いだせない。しかし、一般的にはそこそこの意味のあるものだ。
それは一千万円の現金である。

私は、この機会を利用する手段を持たない。
私は無能だ。

ところで私は一つの信仰を持っている。
それは私はお金に不自由することはないという信仰である。
大学院時代、私の月収は6万弱だったが、生きるにはそれで十分だった。
私には6万円しか必要なかったので、私は6万円しか手に入れなかった。

もし私が1億を必要とすれば、天から1億円が降ってくるであろう。
100億必要なら100億、1兆円が必要ならば1兆円が手に入る。
ただし、それは本当に必要なとき、必要な額しか手に入らない仕組みだ。
今の私には100億も1兆も必要ないから、それを手に入れることはない。
あの6万円が私の100億円であり、1兆円であったのだ。

しかし何故か私は必要のない千万円を手にしてしまった。
信仰が揺らぐのを感じる。信仰が試されているのを感じる。
そして信仰が誰も救わなかった歴史を私は知っている。
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5 コメント

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お久しぶりです (polestar)
2006-11-24 07:55:04
ほんの数日前まで「コメント禁止」になっており、ブログ復活の祝辞を入れたかったのですが、できませんでした。

あらためて、ブログが書けるくらい退屈さてれたようで、ブログの復活お祝い致します。
ようこそ地獄へ、って感じですみませんが。

>> しかし何故か私は必要のない千万円を手にしてしまった。
>> 信仰が揺らぐのを感じる。信仰が試されているのを感じる。
>> そして信仰が誰も救わなかった歴史を私は知っている。

うん、これはね。
「利益のない宗教は捨ててよい」
って、お釈迦様が数千年も前に仰っていますで、アッサリ捨てましょう。
で、不要な一千万円が始終手に入っても迷わない方の信仰を見つけてください。

お金を凄く大事なものと考えすぎなんじゃありませんか?
印刷屋さんなのに(笑
その一千万円が不要なら、わたしにください。
全然困りませんから。

ご入金口座はこちらです。
http://www.noza.info/Branch/BankJ.html

もちろん、ご入金戴いた場合は拙ブログ内で楽しい読み物に加工して、公開致しますので闇に葬り着服する、ということはありませんので御安心ください。

例:掲示板の参加者から実際に現金が振り込まれた話
第一話 こーひーえ (珈琲会)
http://blog.goo.ne.jp/polestar_0/d/20061101
第二話 本気トーク
http://blog.goo.ne.jp/polestar_0/d/20061102
第三話 666円のひと
http://blog.goo.ne.jp/polestar_0/d/20061103

実はまだ草稿中なのですが・・・同じ日に10万円の寄付もあって、現在プロット作成中です。
10万円にも驚きましたが、同じ方からたった2週間の間に、合計30万円が振り込まれ、御陰で息子の祝言が間に合ったという・・・(笑)・・・このお金がなかったら、どうなっちゃってたんだろうと言う、降って湧いた現金の話があります。

この辺に関しては玄文講さんと理念は同じです。
わたしに必要だから降って湧いた。

では、また!
「あぶく銭を浪費しよう」教団入信予定 (玄文講員)
2006-11-24 16:47:32
お久しぶりです。

>お金を凄く大事なものと考えすぎなんじゃありませんか?

ええ、そうなのです。
なにせ私は「お金がないのは首がないのと一緒だ」会の一員なものですから。

まじめに書きますと、根拠のない利益には近づかないように教育されているもので、降って湧いた利益には警戒してしまうのです。

祖父ですから警戒する必要がないのかもしれませんが、
何を考えていらっしゃるのか分からない御方ですから、やっぱり警戒しておきます。
そういえば私は祖父が昔何をしていたのか、あまりよく知らないんですよね。
5月に中国に行った時も、祖父を命の恩人だと崇め奉る集団にでくわしましたから。謎です。

polestar様には、是非とも「根拠のある利益」として、お金をいずれ振り込みたいと思っておりますので、その時はよろしくお願い致します。
おや偶然。 (polestar)
2006-11-24 18:25:22
「お金がないのは首がないのと一緒だ」会・・・わたしもそうです。
同じ会のメンバーだったとは知りませんでした。
会の上層部もずさんな管理してますね。
以前は
「無い袖は振れぬ」会に属していたんですが、やっぱりメンバーとの交流がなくて辞めました。

>> 是非とも「根拠のある利益」として、

うーん、わたしは何時でも領収書を発行できるんですけど・・・。
母子家庭四人家族ですから、控除枠まで充分余裕があります。(あと300万円迄位は全然大丈夫)
最近ひとり独立しましたので食い扶持が減りました。

キリスト教徒ならクリスマスプレゼントで一億円でも納得しちゃうんだろうなぁ。。。お互いに。
Halo (Pushman)
2017-01-20 10:24:53
ブログ最終更新から10年後の貴方は何をしているのですか
気になります
ヒゲ脱毛 (amansman)
2018-07-23 01:03:27
こんな記事を書いている者です。
https://amansman.info/hige/
面白く読ませて頂いてます。最近のブログはアクセス稼ぎのしょうもないものが多いのに比べて、深刻な話、洒脱な内容、どれも面白くて、読み込んでしまいました。

借金の穴埋めをご祖父からもらった1000万円で穴埋めされたとの記事のあとに更新が途絶えており、気になりました。ぜひまた、続きをアップされますことを期待しております。

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