玄文講

日記

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2005-05-02 01:52:36 | 個人的記録
同僚、数人を我が家に招いた。

家路に向かう途中、飲み屋街がある。
その飲み屋はオカマの人たちが経営していること彼らにを話すと、突然同僚の一人が立ち止まり

「ここは通りたくない」

と言いだした。何でも彼はオカマが大嫌いだそうだ。
「この時間帯は彼らもまだいませんよ」となだめるも、駄々っ子のように足を止めてテコでも動こうとしない。
しまいには引き返して別の道を通って帰ることになった。
そして彼は

「今後は気をつけて下さい」

などと怒りながら私に苦情を述べた。
理解できない話である。私は何を気をつければいいのだろうか。
次に彼を招く時は飲み屋街に火でもつけて燃やしておけばいいのか?

オカマや男色家が嫌いな人はよくいるが、彼らの経営する店の側を通るのも嫌というのは潔癖が過ぎる。
彼をだましてオカマバーに連れ込んだら、さぞ楽しい光景が見られるだろうと私は考えた。
もちろん実行はしない。

、、、たぶん、しないと思う。

彼は責任感が強く、高潔で、自制心も強く、面倒見がよい上に人当たりもいい人物なのだが、道徳的すぎて私とは何かと意見が食い違う。
しまいには私は彼から「君は恐い人だ」と言われる始末である。

思い返すと私を嫌った人たちは皆、善良な人たちであった。
真面目で潔く、不正を許さない人たちだった。

しかし、こういう衝突も面白いものではある。
今日の話は愚痴ではなく、私にとっては愉快な話なのである。