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ガヴァドンなボログ

ウルトラ指人形のことやら、仮面ライダーの感想やら、大河ドラマについてやら

東三河の山々~舟着山(427m)・常寒山(480m)~

2009年03月27日 | 登山記録
 本日は有給をいただき、山に登ってきました。と言っても、ご近所山ですが
 3年前道に迷いながら登った「舟着山」の登山道が分かりやすくなったとの情報が入ったので、それを確かめつつ、さらに足を延ばして「常寒山」にも登ってこようと考えたわけです。
 「新城広域クリーンセンター」前で右折し林道に入り、不動明王の赤い旗を過ぎ、橋のたもとに駐車。ここまでは前回の学習に基づきました。で、この駐車した地点から20mほど先に登山口が出来ていました。
  
 尾根筋に取り付けられた登山道を登っていくと30分ほどで林道に出ました。この間、一本道で迷うことはありません。こりゃ、ありがたい 更に10分少々登るともう一回林道に出ます。そこから5分で「くびら岩」、そのすぐ上が「舟着山」山頂です。
  
 舟着山から常寒山までは50分。稜線につけられた道をひたすら東に進みます。途中、2カ所ほど分岐がありますが、道標もありますし、尾根道を選ぶと意識すれば間違えることはないと思います。ちょうど中間点に当たるところに「酒飲み場」と書かれた立て札が立てられていました。
  
 どうやら「長篠の戦い」関係の跡のようですが、いったい誰が酒を飲んだんだ?と興味をそそられたので、30m下って見てきました。でもちょっとした広場があっただけでした。
 常寒山到着は10時50分。山頂は広場になっており、三基の祠が祀ってありました。また直下にはトタン葺きの建物が建っており、ここが信仰の山であり、山頂の広場でお祭りが開かれるのだろうと推察できます。残念ながら、杉檜が邪魔して視界は開けていません。かろうじて麓の村落が木の間から覗ける程度です。
  
 コンビニで調達したおにぎりを食べていると、人の気配が… こんな季節に酔狂者が私以外にもいるなんて、とよくよく見れば、何と野生の猿でした 距離にして30mほど、お互いに相手を観察すること1分ほど、猿君は茂みの中に消えていきました。それにしても、人間に見違えるほど大きくて立派な体格の猿でした。さすがにちょっと気味が悪かったので、食事が終わると早々に引き上げることにしました。来た道を戻って行き、12時ちょうどに登山口に着きました。
 お疲れ様。

追記・今回のコースは杉檜の植林帯のなかにあり、展望はほとんど期待できません。
 

秋山登山2008~静岡・真冨士山~

2008年12月04日 | 登山記録
 ETC装備記念山行として、静岡県の『真冨士山』に登ってきました。要するに、車につけたETCがちゃんと機能するかどうかを確かめたかったわけです
 午前7時に自宅を出発。三ヶ日ICから東名高速に入りました。ETCはちゃんと機能しました 静岡ICで降りて、安倍川沿いに県道29号線を北上。平野というで右折して林道に入る。(うっかりすると見落とします!私はしっかり見落として、行き過ぎてしまいました)車一台がようやく通れるほどの細い林道を5キロほど登ったところに「上の登山口」があり、路肩に車が止められます。9時50分着。ICを降りてからが結構時間がかかりますね…
 靴を履き替え、ザックを背負った…とたんに左肩ベルトの下の方がブチ!と切れてしまいました…何という幸先の悪いこと… これは登るなという神のお告げか、とも思いましたが、せっかくここまで来てすごすごと退散するわけにもいかず、ベルトを左手で掴んで登山行動開始!となりました。右手にはストックを持っていますから、両手が塞がった形での登山…危ないですね

 11時20分に第一真富士山に到着。画像の通りの、濃い霧のため何にも見えず… それでも、もう少し時間が経てば霧も晴れるかも…と気を取り直して、第二真冨士山に向かいました。12時8分に第二真富士山に到着。ここもガスっていて、何も見えない 昼食を取りつつ、30分ほど様子を見ましたが、事態は好転せず。仕方ないので、下山することにしました。
 下山途中、ヲイ平という地点で年配の男性とすれ違いました。午前中に「青笹山」に登って、今日はこれが2本目だとのこと。恐るべし… 13時30分に登山口着。
 山頂からの富士山も見ることがかなわず、途中の景色も楽しむことかなわず、ちょっと悲しい山行となりました。おまけにザックは壊れるし 
 帰りは高速にのらず、国道1号線を使ってみました。結果、家に着いたのは午後6時ジャストでした。お疲れ様…
 

秋の鳳凰

2008年10月14日 | 登山記録
MountainDAX(マウンテンダックス) スタージュ(60L) DM210 レッドxブラック DM2100701

ダックス

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 南アルプス『鳳凰三山』のうち、「地蔵ケ岳」と「観音岳」に1泊2日の日程で登ってきました。10月上旬に紅葉の楽しめる山として人気が高いので、かなり混んでいるかなと覚悟して登ったのですが、3連休の最終日(10月13日)だったことと、翌14日が天候悪化の予報が出ていたこともあって、意外なほど静かな山行となりました。
 新城を出発したのは13日の午前3時15分、同行はお馴染みS氏。今回も彼に運転はお任せ… 飯田から中央高速に入り、諏訪南で一般道に降りて国道20号を南下、小武川に架かる橋を渡ってすぐを右折し小武川林道へ。後は道なりに青木鉱泉まで入るのですが、未舗装のダートが続き(途中舗装道もあり)運転手のS氏は緊張の連続でした。

 青木鉱泉
 7時20分に青木鉱泉着。2日分の駐車料金1500円也を払って、7時40分に登山行動開始。30分ほどは川沿いの道を砂防堰堤をいくつか越えてゆるゆると行きます。が、楽ちんなのもここまで。薬師岳への「中道コース」と分かれて「ドンドコ沢コース」に入ると、いきなり急坂を登らされます。途中、南精進ケ滝、白糸の滝、鳳凰の滝、五色ケ滝と迫力のある名瀑が連続し、休憩時の目の保養ができることが唯一の慰め… ただし、我々は登山道からすぐ見られる白糸の滝と五色ケ滝しか観賞しませんでしたが まあ、それくらいきつい登りでした。木の根っこは張り出し、ガレありザレあり、なんでもありの悪路… 五色ケ滝から40分ほどでオベリスクと紅葉の配置が絶妙なビューポイントに到着。

 オベリスクと紅葉
 ここまで来れば鳳凰小屋はすぐ(20分ほど)12時36分に小屋到着。
 ビールで乾杯の後、テントを立てて、サブ行動で地蔵ケ岳を目指しました。オベリスクまで約55分。かなりバテ気味ではありましたが、岩を見ると取り付きたくなるのは何故でしょう?果敢にアタックするも、ピーク直下5メートルの岩は我々の取り付きを拒んでいるように思われて、オベリスク基部からすごすごと撤退しました。20代と思われる男性が、ロープを頼りにピークまで登ったので賛辞を贈りました。私も、せめて10歳若ければ…と思いました。
 この日は、天気にも恵まれ、午後2時過ぎにもかかわらず、甲斐駒や仙丈、北岳、間ノ岳(以下略)といった南アルプスの山々が見渡せました。

 賽の河原にて。地蔵と北岳
 でも…ものすごく寒かった… この寒気は風邪の前兆かなと思いつつも、ここまで来たら観音岳までというスケベ根性で1時間15分かけて観音岳へ。ここからの眺めも実に素晴らしかったけれど、西日差す午後3時半過ぎの2840mは寒すぎる!数枚の証拠写真を撮ると這々の体で小屋に戻りました。

 観音岳から薬師岳と富士山を望む
 小屋着は4時35分でした。テントに戻ってビールで乾杯。その後パックの日本酒を燗つけて1杯。更に焼酎のお湯割りをシェラカップに3杯ほど…その間に夕食のカレーを食べて、極上のディナーは終わり。見渡せば、テント場には我々のテントともう一張りのテントのみ。寒々とした風景のせいかひどく寒気がするので、テントの中に入り最後の焼酎を飲んで「お休みなさい」
 その夜は、風邪のために熱っぽくなってきた上にチャンポン酒がきいて、厳しい一夜となりました
 翌朝(14日)は6時起床。7時にテント場発で、青木鉱泉まで下りました。途中、登りで見落とした鳳凰滝と南精進ケ滝を見ておこうと思っていたのですが、鳳凰滝はちょっとした勘違いで見落としてしまいました。残念。しかし、南精進ケ滝はしっかりと観賞できました。

 南精進ケ滝
交通の便の良い場所なら、この滝1本でたくさんの観光客が呼べて観光産業も成り立つだろうに…などといらぬ皮算用までしてしまいました 10時17分に青木鉱泉着。帰りは甘利山方面に南下するコースを利用、こちらはほとんどが舗装されていました。北から来た場合、10数キロの回り道になりますが、こちらの道を利用した方がよさそうです。
 来たとき同様に国道20号を使い諏訪南まで行き、ここから中央高速利用。途中小黒川PAで昼食(ソースカツ丼!揚げたてのカツが美味かった!)、飯田ICで下りて、道の駅信州平谷の「ひまわりの湯」で汗を流し、新城着は午後4時過ぎでした。風邪をひいてしまったけれど、良い山行でした。お疲れ様

秋山登山2007~恵那山・広河原ルート~

2007年10月18日 | 登山記録
名古屋周辺の山200
山と渓谷社出版部
山と溪谷社

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 恵那山といえば、「日本百名山」に選ばれた東濃を代表する名山です。私の周りの山好き達も必ず「登った事がある」と答えるほど、東海エリアでは「登っていて当然な山」の代表です。
 私も、過去2度、黒井沢ルート(岐阜中津川市から入るルート)で登頂にチャレンジしましたが、諸事情により2回とも途中で登るのを断念していました。今回は3度目の挑戦です。しかも単独行・・・2000M級の山に一人で登るのは初めてです。ということを勘案し、今回は長野県阿智村から入る広河原ルートを使うことにしました。
 決行日は10月20日(決行・・・大袈裟な・・・) 早朝4時20分に自宅を出発、設楽町津具、根羽、治部坂峠、昼神温泉経由でヘブンス園原スキー場を目指しました。スキー場からは本谷川沿いの林道(舗装されていますが細い。対面車に注意が必要です)を使い、6時20分に駐車場(普通車20台分ほどのスペースがあります。)に到着。この時点では、私の車を含めて4台とオートバイが1台しか止まっていませんでしたが、下山した時にはほぼ満車状態でした。

 広河原駐車場
 6時25分に歩き始めました。まずは登山口まで、林道を2Kほど使います。この林道は舗装されていて車で進めるのですが、駐車場から奥は所々に落石の痕跡が残っており、かつ駐車スペースもないため、林道歩きも仕方ないと納得できます。6時44分に登山口着。ここから河原に下り、丸木橋を渡って対岸へ。インターネット情報では悪天時の増水に注意とありましたが、なるほど増水したら怖そうです。

 広河原(標高1260m)
 河原からは急斜面をジグザグに登る道がつけられています。道はしっかりしていますが、樹林の中、所々にガレた場所もあり、結構登りにくいと感じました。とにかく標高1716mの標高点手前まではひたすら我慢の登りが続きます。1716m地点には「頂上まであと100分」の標識があり、ちょっとした休憩場所となっているようです。ここからは勾配も緩やかな笹の中の尾根道が続き、快適です。ただこの日は雲が多く、ガスも出ていて、折角視界が開けてきたのに、展望を楽しむことはできませんでした。山々は紅葉のピークであり、景色も楽しみにしてきたのですが・・・
 8時59分に山頂に到着。標高2190m。山頂には「日本百名山」にして簡素な感じの標識が立っていました。それと展望用の物見櫓が・・・

 恵那山の山頂
 山頂周辺は樹林が邪魔して展望がいまいち効かないため、展望台を作ったのでしょうが・・・上から見てもやはり木が邪魔でした 展望を求めて10分ほど北西に移動し、避難小屋へ。

 避難小屋
 小屋の裏手が岩場になっており、その上に登ってみました・・・が、ガスっていてダメでした。かろうじて中央アルプスや南アルプスの山々が雲間に見え隠れする程度です。展望はあきらめて食事をとり、他にすることもないので9時30分には下山にかかりました。紅葉のシーズン、百名山の一つに3時間ほどで登れる、土曜日、天候もまあまあということもあってか、広河原ルートを登って来る登山者達の多いこと!20~30名ほどの中高年登山ツアーも2組登ってきました。さすが恵那山ですな。
 10時56分に広河原着。ちょっと急ぎすぎたため、膝を傷めてしまいました よろよろ歩きで林道を行き、11時20分に駐車場に到着しました。半日で2000m級の山が楽しめてしまったわけです。これだけ恵那山に早く登れるとなると、今後ますます人気の出るのは確実な「恵那山広河原ルート」です。が、駐車場やら川の渡渉やら、いろいろと問題も出てきそうな感じがしました。
 そういや、帰りの林道でニホンザルの群れに遭遇しました。

 

夏山登山2007~小秀山~

2007年08月30日 | 登山記録
名古屋周辺の山200
山と渓谷社出版部
山と溪谷社

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 御嶽山の南、王滝川を挟んで北西から南東方向にほぼ一直線に連なっている山並みがあります。これが阿寺山地で、岐阜県と長野県の県境を形成しています。その中の一つ、小秀山に登ってきました。小秀山は標高1981.7m、阿寺山地の中で最も高い山であり、『日本二百名山』にも入っている魅力に満ちた山です。
 例によって、登山パートナーはS氏。今回は東海環状自動車と中央高速を使って中津川まで行き、そこから国道257号線を北上、舞台峠で右折して乙女渓谷に入るルートを取りました。家を出たのが午前4時半、登山口となる乙女渓谷キャンプ場の駐車場に着いたのが午前7時15分でした。

  乙女渓谷キャンプ場
 7時30分に登山行動開始。上の画像中央の建物(キャンプ場管理棟)右手から入る『二ノ谷ルート』を使いました。このルートは長らく通行止めとなっていましたが、立派な桟道が整備され昨年より使えるようになりました。急峻な谷に沿って桟道が付けられています。そのほとんどに滑り止め加工がされており、大変歩きやすいと感じました。さて、次々と滝が現れ、素晴らしい渓谷美が目を楽しませてくれるのですが、それはつまり、次々と滝を乗越していかねばならないということ・・・出掛けから心配していた雨もシトシトと降ってきて先が思いやられます。
 
  夫婦滝
 8時20分、夫婦滝に到着。休憩し水の補給をする。(最終水場は、さらに10分ほど登ったところにありました)落差80mの堂々とした瀑布を愛でる余裕もなし だって、落差80mの滝の右岸を高まくルートが「さあ、登る元気があるなら登ってみろ!」とばかりに、目前に迫ってくるのですから・・・ 10分の休憩の後、登山行動再開。桟道付きのサービスも終わり、ガレた急斜面を文字通り「よじ登って」滝の上部に出、更に孫滝を越えると谷と離れて尾根へ取り付くことになります。9時30分「カモシカ渡り」上部にて、10分の休憩。急登につぐ急登で、悲鳴をあげている足に、この「カモシカ渡り」の岩登りはきつかった・・・三点確保さえ気をつけていればそう難しくない登りなんですが、散々足を苛め抜かれたあとですからね・・・気が抜けないルートだと思います。この後しばらく痩せ尾根を登ると、尾根は次第になだらかになって行き30分ほどで三ノ谷ルートとの分岐に出ました。

  分岐
 更に30分登って(もちろん急登)カブト岩到着。ここで3回目の休憩を取りました。気が付くと雨は上がっており、周囲の山々を望むことも出来るようになっていましたが、地図でそれらの山々の名前を確認する気力も出ず仕舞い・・・折角20万図を持ってきたのに・・・ それでも、二つほどの小ピークの向こうに見えるのが小秀山の山頂だろう、その向こうが御嶽だね、ここからは高原状のなだらかな道になるようだよ、というS氏の言葉に少し元気を出して、カブト岩を出発。確かに今までの急な登りに比べれば快適なハイキング道 でもここに来て酷使してきた足は限界、左右の太ももが交互に攣ってしまい、休み休みでしか前に進めない有様でした。なんとか第1高原、第2高原、第3高原と進んで行き、11時15分に山頂にたどり着きました

  小秀山山頂から御嶽山を望む
 谷を挟んだ向こうに聳える御嶽山。この景色こそが阿寺山地の山々が人々を魅了して止まない理由でしょう。生憎の曇り空の下ではありましたが、絶景に見惚れてしまいました。この景色を楽しみながら昼食。が、残念ながら20分ほどでガスがかかり、御嶽は帳の向こうに消えてしまいました・・・
 案内板によると、山頂付近にはオコジョも棲息しているようですが、こちらも見ることは叶わず、12時ちょうどに山頂を後にしました。第3高原で夫婦連れの登山者とすれ違いました。今回の山行で唯一会った方々です。55分で分岐まで下り、ここからは「三ノ谷ルート」を使って下りました。「二ノ谷ルート」と比較して道の切り方もゆるやかで体力・技術に自信のない方にはこちらがお薦めの登りルートだと思いました。ただ、大嫌いな蛇に、2回も遭遇したのには閉口しましたが・・・ 午後2時10分、三の谷登山口に着。

  三ノ谷登山口
 ここで10分ほど休んでから未舗装の林道をだらだらと下り、午後2時40分にキャンプ場駐車場に帰り着きました。
 やれやれお疲れ様・・・(今回はお楽しみ、温泉はなし・・・)

 

東三河の山々~風切山(356.4m)~

2007年08月13日 | 登山記録
 久々に登山記録が出来て光栄です
 今年も8月末に登山を計画しており、そのトレーニングがてら、昨日風切山に登ってきました。
 この風切山は、昨年10月に登った船着山の南西4kほどに位置する山で、標高は高くなく、新城市街から見ても際立ったピークも確認できない(つまり目立たない)山なんですが、「奥三河名山八選」にも選ばれており、登りたい山の一つでした。果たして『名山』と呼ばれるに相応しい山なのか・・・
 
 アプローチにつきましては、「奥三河名山八選」にマップが掲載されていますので、それをご覧下さい。

 今回、私は老人福祉センター下の「北登山口」まで車で入り、路肩に車を止めて、そこから歩き始めました。杉林の中を登っていくとすぐに「老人福祉センター」の建物横に出て、敷地の左手土手を回り込む形で登山道が延びています。

 老人福祉センター
 ここから風切山の北尾根に取り付く形で道が作ってあるのですが、もともと「弘法巡り」と呼ばれる信仰のための道として整備された経緯があるため、グングンと高度を稼ぐという感じではなく、路傍の石仏を鑑賞しつつ(お参りしつつ)ゆったりと登っていく道になっています。ただし、植林された杉檜の間を縫っての道のため、ほとんど眺望は望めません。それでも途中一箇所、新城市街を望むビューポイントがあり、ベンチも用意されているので、そこで北の眺めを楽しむことができます。(山頂からは北の眺望はききませんので、是非ここで一服を!)
 途中、林道に3回出ますが、そういった所には「穂の国森林祭2005実行委員会」が設置した道標がありますので、道に迷う事はないでしょう。
 今回はゆっくりと登って、コースタイムと同じ40分で山頂に到着。山頂には石塔と二等三角点の標柱があり、南側が伐採されていて豊川・豊橋方面が一望できました。

 山頂

 三河湾を望む
 絶えず爽やかな風が吹き抜けて、なるほど「風切山」だと実感しました。この日(2007年8月12日)は全国的に酷暑のピークとなり、クーラーなしではいられない一日でしたが、ここは別天地、登って来た時の汗も直ぐ引いてしまいました。
 20分ほど休憩した後、下山。下りは東登山道を使ってみました。が、登りに使った北登山道と同様、植林帯を行く道で展望も利きません。途中林道に出たところで左に折れ、500メートルほど西に進んで北登山道に合流、車を置いた北登山口まで下りました。下りの所要時間30分でした。

 標高も高くなく、際立ったピークも認められない、ごく平凡な里山なんですが、登ってみて分かりました。何故「奥三河名山八選」に選ばれたか。石仏たちに見守られながら登る道の安らぎと山頂からの眺めのよさ。そして山頂の心地よい風・・・また一つお気に入りスポットを見つけました。

東三河の山々~舟着山(427m)~

2006年10月24日 | 登山記録
 先週土曜日に、新城市東方に位置する舟着山に登ってきました。地元の山であり、アプローチについても、行き慣れた道を使うので、簡単に登れるだろうと高をくくっていたのですが・・・甘かった・・・

 まず、登山口までの行き方ですが、新城市内から弁天橋を渡って県道69号線を北上、「新城広域クリーンセンター」まで行きます。クリーンセンター前で右折し、林道に入ります。滝ノ入沢左岸に付けられた未舗装の林道を車で行く事1、2分で不動明王の赤い旗が目に入りますので、そこの道脇に車を止めます。(この先、橋のたもとにも数台分の駐車スペースがあります)
お不動様近くのスペースに車を止め、歩く事数分で橋を渡り、沢の右岸沿いに、更に5分ほど歩くと林道は終わり、その先は山道となっていました。今回は地元の山だからとなめて、「こんなに楽しい愛知の山100山」(1989年発行!風媒社)というガイドブックだけを頼りに入ったのですが、この本には簡単な概念図しか載ってなかったため、この道は違うのではないかと不安になり、また車を止めた方に戻るなどウロウロ・・・30分ほど時間をロスしてしまいました。結局、この山道に入り、10分ほど暗い谷筋を進むと(途中、枝道が2本ほどあります。注意!踏み跡のしっかりした方を進めばOK)小さな作業小屋の前に出ました。

   青いトタン張りの作業小屋
 ここを右折してトラバース道を2分ほど行った尾根上で左折し(朽ちかけた道標が目印。これを見落とさない事。)

   直登への曲がり口
急坂を15分ほど登ります。すると突然、真新しい林道に出ました。今年の2月に完成したばかりだそうで、記念の石碑が建っていました。ここで休憩。
 切り通しの側面に階段が作ってありましたので、それを登っていけば山頂への道があるかなと登ってみると・・・道はありませんでした。仕方ないので、稜線を目指して高い方へと10分ほど強引に登っていったところ、尾根道に出ました。(ちゃんとした道について・・・林道を西方向に5、6分下っていくと、左側に階段がついたポイントがあります。この階段を上がると頂上へと続く道があります。)この道を登り方向に3分ほど進むと山頂でした。山頂は狭く、その狭い中に木製のベンチやら登山記念の記帳ノートが入ったポストが設置してあります。周囲は低木が茂っており、展望は利きません。でもこじんまりとした雰囲気の中に里山の頂上という風情が漂っていて、不思議と心が落ち着くスポットです。

   舟着山・山頂

 追記・・・舟着山の登山道については、諸説あって、「これが定番!」というものがないようですが、何にしても「青いトタン張り作業小屋」が一つの目印です。 これを見つけることができれば、心理的にも安心です。

秋山登山2006~伊那・経ガ岳~

2006年10月16日 | 登山記録
名古屋周辺の山200

山と溪谷社

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 中央アルプスの北端、経ガ岳(標高2296m)に登ってきました。登山口からの往復6時間25分、標高差約1390mの長丁場登山となり、「くたくた」という表現がぴたっとくる『心地よい』疲れを体験できました。

   黄金色のカラマツ林を行く
 
中央アルプス主稜線が、木曽駒ガ岳から北へ権兵衛峠まで標高を落とし、再び標高を上げたピークが経ガ岳。山容は端正で、独立峰のように大きい。古くから信仰の山として登られ、現在は日本二百名山にも選定されている。秋に山麓の田園地帯から望むと、山体がカラマツ林の黄金色に染まり美しい。(名古屋周辺の山200・山と渓谷社より)

 4時30分に新城を出発。今回も友人のS氏に運転はお任せ。いつもありがとうございます。飯田から中央高速に入り、伊那インターで降りて、そこから登山口の仲仙寺前、羽広公民館までは4.5キロ。道路地図をよく見ていかないと直前の「みはらしの湯」近辺で道を間違えやすいので注意が必要です。
 羽広公民館に車を止め、歩き出したのがちょうど7時30分でした。仲仙寺を左に見ながら、道標に従い登山道に入ります。しばらくの間は杉檜、赤松の樹林帯を登ることになるのですが、ここは「松茸」が採れるということで、この日も2人、キノコ狩りをする地元の方を見かけました。ビニール袋いっぱいにキノコを採って、しかも熊除けの鈴を鳴らしています。「熊が出るのか・・・」と緊張が走り、藪で物音がすると身構えてしまいました。結局、熊は出ませんでしたが、1時間ほど登った辺りでリスと遭遇。檜の幼木の幹を螺旋に登り、枝を走って隣の木に移り、今度はその幹を頭から下り、更に隣の木に移って藪に消えるまでの一部始終を、3mほどの至近距離で観察できました。
 8時20分に四合目に着き、10分ほど休憩を取った後、行動開始。この辺りからはっきりした尾根道となり、木々の間から伊那谷がチラチラと見えるはずなのですが、生憎この日はガスがかかっていて展望は利きませんでした。また登山道には、笹が覆い被さっていているところが多く、ストックを突くにも苦労します。ガイドブック(『名古屋周辺の山』)には「登山道は整備され、道標も設置されている」とありますが、トラバース箇所で道幅30センチほどしか無いような所もあり、決して歩きやすく安全な登山道という印象はありませんでした。暗い樹林帯の中にある五合目を過ぎ、息の切れる急坂途中にある六合目を越し、何とか七合目に着いたのが9時30分でした。ここから少し下り、急坂を登り返すと八合目(10時15分着)。

   八合目
 ここは笹原を切り開いた広場になっており、「望郷」と刻んだ石碑が建っていました。晴れていれば、かなり景色がよさそうですが、生憎ガスがかかって展望は利きません。その代わり、周囲のカラマツはちょうど黄葉のピークを迎えており、近辺の、黄金色に染まった山姿は見事でした。10分ほど休んだ後、最後の登りにチャレンジ開始。深く茂ったクマザサを分けて登る道が続きます。山慣れない人なら踏み間違えること必定です。九合目を過ぎたところで、老体の男性登山客とすれ違いました。我々は二人ともストック頼りなのに、その方は杖なし、背筋もしゃんと伸びて颯爽と下って行かれました。彼我の差に気落ちしたのか、両足大腿部が吊ってしまい、杖を頼りにヨタヨタと進み、山頂着は11時6分でした。山頂には観音像やら石塔やらが並び、この山が信仰の山であることを実感させられます。残念ながら、周りは木が茂り展望は利きません。記念撮影をして昼食を取り、11時半に下山開始。我々が山頂を出る少し前に男性の登山者が登って見えました。下り八合目前でもう一人登ってくる登山者があり、この日会った登山客は計3人 。秋の紅葉シーズン中でありながら、何とも静かな山旅です。まあ、天気もよくなかったし、展望の利く山でもないので、人気がないのでしょうね。13時55分に駐車場に着いたときには両足とも「ガクガク」状態でした。
 車で、すぐそばにある『みはらしの湯』に移動し、汗を流しました。入湯料500円也。露天風呂、打たせ湯、サウナなんかもあり、温泉気分を楽しめました。

夏山登山2006~白山2日目~

2006年09月06日 | 登山記録
MSR スーパーフュージョン3 37008

MSR

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  白山登山2日目。真夜中0時過ぎに目が覚めて、以後熟睡できず。隣で寝るS氏も同様。2時ごろ、相談の上、当初の予定よりも出発30分早めてることとする。
 3時起床。天候晴れ。満天の星空、天の川がくっきりと見える。軽く朝食をとり、3時半にテントサイトを出発。真っ暗な中、ヘッドライトの明かりだけを頼りに、「トンビ岩コース」により室堂を目指す。
 南竜ガ馬場から室道へは「エコーライン」(2.6k)「トンビ岩コース」(1.7k)「展望歩道」(3.1k)と、3コースがあります。このうち、真ん中の(トンビ岩コース)は、距離は最短ですが、谷を詰めるルートで足場が悪く、暗い中を歩くのに難儀しました。4時40分に、コース名にもなっているトンビ岩に到着。ここからは傾斜も緩やかになり、休憩後20分ほどで 室堂に着きました。

    白山奥院
 白山奥院から立派な石畳の登山道が整備されており、これを登ること、40分、御前峰山頂を極める事が出来ました。途中、5時半ごろ、山頂からご来光を迎えた歓声が聞こえました。残念ながら、ご来光には間に合わず・・・ それでも、山頂からは360度の大パノラマが広がり、これを思う存分堪能することが出来ました。

    乗鞍岳を望む
 雲の上にぽっかり浮かんだ北アルプス、立山剣、槍、穂高、乗鞍・・・その西には御岳の山容・・・北に目を転じれば金沢の町並み・・・福井、京都方面の山々は・・・残念ながら、勉強不足で名前が分からず。今度来る時までにはしっかり勉強しておきましょう。

    御前峰山頂

    御前峰山頂より大汝峰を望む
 山頂には立派なお社も建てられており、禰宜様2人が参拝客の御祓いをしていました。「キャーかわいい!」という女性の声のする方向を見ると、ちょこまかと走るこげ茶色の小動物。オコジョでした。私にとっては、チョコエッグ第2弾でおなじみ。でも、実物を見るのはこれが初めて。何か、あこがれの映画スターを 街中で発見したような、ワクワクドキドキした十数秒でした。

    トンビ岩より御前峰を望む
 30分ほど山頂からの景色を堪能した後、下山。7時40分に南竜ガ馬場テントサイト着。またしてもビールで乾杯したのち、テント撤収。一気に砂防新道4.9kを下りました。ここ数年、寄る年波に勝てず、下りで膝の踏ん張りが効かずにS氏に迷惑をかけることが多くなってきたため、今年はレキのトレッキングステッキを使っての下山となりました。本格的にステッキを使うのは初めてでしたが、こんなに下りが楽になるとは思ってもみませんでした。これはもう、手放せませんな・・・
 別当出合吊り橋のすぐ手前では突然山鳥の雌が目の前を横切り、更にその先の木道上にゴジュウカラが!このゴジュウカラ君、その後右手の木に飛び移り、器用に幹を登っていきました。ゴジュウカラをこれほど間近にみたのも初めて。感動でした。
 10時38分、別当出合駐車場着。車で市ノ瀬まで移動し、白山温泉永井旅館にて汗を流しました。600円也。う・・・極楽  これがあるから、山に登るようなものです・・・

夏山登山2006~白山(2702m)~

2006年09月05日 | 登山記録
レキ ワンダーフロイントフォトシステム シングル 660 ブルー 62-131cm 1300036

レキ

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 ここ10年ほど、夏休みに友人のS氏と夏山登山に出掛けるのを楽しみにしております。去年は北アルプス針ノ木岳へ、そして今年は夏休みも終わりの8月30~31日、白山登山に行ってまいりました。これは、その折の記録です。
 朝5時に自宅出発。S氏宅に車を置かせていただき、そこからS氏の車に乗り込み、東名高速・・・名神高速・・・北陸自動車道と走らせ、福井北ICへ。そこから勝山市経由で登山口の別当出合まで5時間かかりました。さすがに遠い・・・
 別当出合の駐車場は、シーズン終わりの平日、しかも曇天ということもあって、空きが目立ちました。10時30分に駐車出発。別当出合園地にて登山届けと水の補給をすませ、真新しい吊り橋(117m)を渡って「砂防新道」に入りました。
 「砂防新道」は、別当谷と柳谷川・甚之助谷に挟まれた尾根につけられた登山道で、その名の通り、左右の谷は砂防堰堤工事が盛んに行われており、登り始めは重機の立てる音が騒々しくて、自然を感じると言うわけにはいきません。とんでもない急斜面でクレーンが動いているのですが、「どうやってあんな所に重機を運んだのだろう」と、S氏が盛んに不思議がっていました。(私は息切れで声も出ません・・・)テントサイトの炊事場に、砂防工事の必要性を訴えた掲示がしてありましたが、それによると、この谷筋は頻繁に土石流が起こるそうです。平成16年5月にも別当谷で大規模な土石流が発生し、砂防堰堤34基のうち23基を壊し、旧別当出合吊り橋を押し流す被害を出しています。更に遡って昭和9年には、更に下流の市ノ瀬で死者・行方不明者百十数名を出す大惨事まで引き起こしています。人と自然のせめぎ合いの、まさに最前線を見る登山道、それがここ「砂防新道」でした。

    中飯場のトイレ
 11時22分に中飯場で休憩。ここには水洗式の立派なトイレが建てられています。すぐ上には砂防工事用の車道が通っており、そこを乗り越すとようやく工事の喧騒も遠のき、静かな山旅を楽しむことが出来るようになります。しかし、傾斜はここより一段ときつくなり、額で発生した汗が鼻の先からポタポタと落ちていきます。甚之助避難小屋を通過し、黒ボコ岩と南竜ガ馬場への分岐に着いたのが13時24分でした。ここから、南竜ガ馬場キャンプ場までは20分ほどのトラバース道となります。この日の行動も残り僅かとなり、ここからは花の写真を撮りながら、ゆっくりとキャンプ場に向かいました。白山といえば高山植物のメッカなわけですが、8月の終わりでは、さすがにお花畑も寂しさが漂っていました。

    ハクサントリカブト
 14時ちょうどに南竜ガ馬場着。南竜山荘にてテント設営費(1人300円)を払い、ついでにロング缶のビール(650円)を買って、山荘前で乾杯。一息ついてからテントサイトに移動しました。

    南竜ガ馬場テントサイトの炊事場
 ここのテントサイトは、今までに利用した山岳キャンプ場の中でも一、二を争う快適なところでした。シーズン終盤の平日ということもあり、着いたときには他に利用者もなく、貸切状態。立派な炊事場(画像参照)も使い放題。さすがにトイレは水洗というわけにはいきませんが、清潔でペーパーも完備していました。ゆったりと夕食を楽しみ、18時頃(意識朦朧としていたため、定かならず)就寝。