米国が防衛費分担金交渉で後には引かない強硬手段に打って出た。
在韓米軍司令部は29日、在韓米軍基地で働く韓国人従業員に4月1日付で暫定無給休職を通知した。
米韓防衛費分担金交渉が妥結しなかったからだ。
交渉中であるにもかかわらず、米軍側は見切り発車したとみるべきだろう。
交渉はまとまらないと見ているのだ。
米国が折れないと言う意思表示でもあろう。
しかし、これは文在寅大統領にとっても、願ったり叶ったりではないだろうか。
文大統領は、米軍には出て行ってもらいたい、でも自ら米軍出て行けとは口が裂けても言えない。
あくまでもしびれを切らして出ていく米国の動きを待っている。
9000人の韓国労働者が無休になるということは、韓国側にとっても大変なことだ。
批判はおそらく米国の仕打ちに怒りを募らせる。
在韓米軍で働く9000人もの韓国職員が居なくなっては、在韓米軍も機能が麻痺してしまう。
韓国は4月に総選挙が行われる。
文大統領にとっては絶対勝たなくてはならない総選挙だ。
政権与党勢力は勝つだけではだめで、300議席のうちの200議席以上を確保しなくてならない。
文大統領の総選挙の狙いは、憲法改正出来る3分の2以上の議席を確保することだ。
総選挙で圧勝し憲法改正出来る勢力になれば、文在寅は行く行く習近平主席と同じように、自らを終身大統領の地位に置き、事実上の一党独裁体制を確立し、北朝鮮同様国家体制の上に文在寅が君臨する事となろう。
文在寅政権に敵対する野党の政治家はもちろん牢獄送りだ(わらい
総選挙に勝てば文在寅は誰の抵抗も気にすることなく韓国の独裁統治者になれる。
米軍撤退は望むところだから、出ていく米軍を石を以て追うことだろうが、米軍も素直に撤退するかどうかわからない。
俄然朝鮮半島は米朝の争いから、米韓の争いに転嫁しかねない。
米韓双方にとっても、そうした重い思惑が渦巻く在韓米軍の韓国人職員の事実上の首切り通知ではないか。
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