鉛筆でなぞって書き写す本

2006-09-25 16:55:35 | Weblog
今朝のNHKニュースで「鉛筆でなぞって書き写す本」がブームになっている様子を報じていた。東京の大手の本屋らしく、この種の本だけで1つのコーナーを占有している様子を映し出していた。好奇心にかられてさっそく家内を連れて本屋に行く。わが町の貧弱な本屋に置いてあるかどうか疑問だったのだが、何と置いてあった!私が買ったのは「えんぴつで奥の細道」という本、家内が買ったのは「えんぴつで百人一首」という本だった。
どちらも名のある書家が丁寧に書いたものを下敷きにしている。他人の字をそっくり真似て書くことが良いことなのかどうかは疑問があるけれども、それを上回るメリットが感じられる。たとえば般若心経を写経した経験から言えば、我が文字の下手さ加減に呆れて数行で止めてしまった。他人の字を下敷きにすれば原文を読む苦労が省けるだけに持続するのではないかと思われる。(これは希望的観測で終るかもしれないけれども)本気で写す気があるのならば100円ショップからノートを一冊買ってくれば済むことだが、それが経験上ダメなのだからこういう本は嬉しいアイディアだ。
「奥の細道」に関して言えば、製本に重大な欠陥がある。本を手にしてもらえばすぐに分かることだが、本のカバーが硬いのである。カバーが硬ければ当然ながらえんぴつで書き写す場所によっては大変写しずらいのだ。これは「読者のレビュー」でも指摘されている。しかしそれくらいには目をつぶることにしよう。何やら楽しい作業になりそうだ。楽しめば、それでいいのではないだろうか?