本は家具の一部と考えたい

2006-09-01 10:03:13 | Weblog
先日から、夏休みには宿題を出すな、ということを主張している。宿題という強制的な作業によっては子供の自発的な意欲を却って殺ぐことになるばかりだろう、と思うからだ。それでは、子供に自発的に知的な作業をさせたいのであればどうしたらいいか、という問題になる。迂遠のようだが、たとえば子供に本を読ませたいのであれば両親が読書することが必要だ。屏風のように巨大なテレビは買っても、本は実用書と雑誌しか買わない、というのでは子供に本を読ませるのは至難の業だ。
そこで提唱したい。子供ができたら、本(ちゃんとした本、活字だけの本)を各家庭で家具の一部として買い揃えること・・・。乱暴な計算だが、文庫本500冊、ハードカバー500冊、それにしかるべき辞書や事典などのレファランスの類、などを揃えると約300万円である。300万円が高いか安いかはたぶん子供が答えてくれるはずだ。これらを一度に揃えることを薦めるわけではない。一生の財産として一生かけて揃えるのである。ということならば、300万円は普通の人にとってはそう大きな負担ではないだろう。
本なら図書館で借りたらいいではないか、という意見もあるだろうが、本は買って自分のものにしないと役には立たないものだ。図書館の本は参考程度に考える方がいいようだ。