風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

言葉は面白くも嫌にもなる。

2024-03-23 04:41:59 | 日記・エッセイ・コラム
今、某国営BS放送でドラマ「舟を編む 私辞書をつくります」が放映されています。

三浦しをんさん原作、「舟を編む」のドラマ版。

原作は2012年、本屋さん大賞を受賞した作品。

もちろん、読みましたよ。

確かに面白かった。

だけど、そのストーリーよりも作家三浦しをんさんの取材力に脱帽。

凄い作家さんだなって。

他にも「風が強く吹いている」や「「神去なあなあ日常」のようにその場、そこに従事していなければ決して分からないエピソード、会話などをサラリと作品にしてしまう力は抜群で、本屋さんで何か面白い本はないかと迷った時は「み」の棚を探すと大概何とかなると今でも思っています。



その本のドラマ版が面白い。

この間の(5)では、男児が辞書で知っていることばを探します。

男児は「くつした」と言う言葉に疑問を持ちます。

靴の下じゃないのにと。

では、その”下”と言う言葉にはどんな意味があるのかと調べる訳ですよ、辞書で。

すると、下には”位置や方向性”の他に「内側にあって見えないもの」と言う意味が辞書にあるのを見つけ、靴下の意味を知るのです。

なるほど、面白い。

それはこのドラマを見て気付かされた事だなぁって。

普段、何気に使っている言葉には、ひとつの意味だけではなく沢山の使い方をされている。

そこが日本語の凄いところでもあるし、面白いところでもあるんだと思わせてくれます。

例えば、「下心」となれば、下は”たくらみ”を思わせる悪い意味にもなるし、「下町」と言えば、人情溢れる庶民の街といい意味を連想させてくれます。

単一の一文字、一文字の集合体が単語になって、その単語をいくつかくっつけることによって言葉になります。

文章を書くには色々な単語に意味を知しり、言葉を作り、そして文章を作ります。

その作業の上にストーリーを考え、表現し、そして話をまとめ上げる力。

欲しいよねぇ。

お金よりも時間よりも、そして速く走るチカラよりもっと欲しいかも(笑)



他にも今読みたい本、、、あります。

知らなかったのですがね、辻村深月さんの「ツナグ」の続編があるって。

「ツナグ 想い人の心得」

はい、言わずと知れた人気「直木賞作家」さんですね。

その辻村美月さんが世に出るきっかけになった吉川英治文学新人賞を受賞した「ツナグ」

死者とひとり、一度だけ会えることができる。

その能力を持つ使者が主人公。

何となく怖いイメージをほうふつさせる主人公ですがね、それが普通の高校生と言うところが面白い。

きっと面白い。

単純な言い回し、ちょっとだけどんでん返し、、、なのに大きな感動。

だから肩ひじつかわず読める辻村作品。

お小遣いもらったら買ってこよ!



本を読む。

それも昼休みに。

職場、事務所でその時間を楽しむ。

本を読むというと何となく”真面目”に見えるんでしょうか。

本、取り分け小説にもなると、私はコミックと変わらないと思っているんだけど。

そんなに真面目じゃない。

絵のない漫画、、、そう思っているんだけど。

逆に、なんでこんなに面白いものを読まないんだろうって不思議なくらい。

そんな楽しみを今、奪われようとしている。

入社3ヶ月、新人さんが同僚のおばちゃん(失礼!)にちょっかいを出し、ハイテンションで浮かれている。

ちなみに独身、還暦過ぎてひとり暮らしの御仁。

そのデカい声が邪魔で本が頭に入ってこない。

まったく場の雰囲気を読めない、自分本位の生き方。

これが、この職場を嫌になりだした原因でもあるんです。

朝一番、あの声を聞くたびにテンション激下がり。

静かでなくてもいい。

せめて、静かに朝な朝を望む、本を読むひとの邪魔にならないよう、外で騒いでくれと本当に思うのです。

いくら言っても分からない、そう言うひとを”バカ”と言うんだ、、、高校生の頃、先生によく言われた言葉。

今になってそれは本当なんだなと、思うこの頃なのであります。
コメント
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