風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

ひとつ強くなったような気がします。「奥武蔵ウルトラマラソン」を走ってきました。

2013-07-30 10:26:00 | マラソン

2013_07190014雲の隙間から差す

夕刻のひかりが反射して

キラキラ光るゴールテープが見えた。

両端を若い女性が持つそのテープを

前を行くランナーが次々と越えていく。

ゴールのその光景は普段のレースとは

まったく違ったものを見せている。

両手を突き上げ渾身のガッツポーズ。

待ち受けていた仲間との熱い握手。

人それぞれがそれぞれの喜びをその場所で爆発させている。

そんな場面がゴールテープの先におぼろげに見えた自分も

そうした喜びに包まれるのだろうかとぼんやり考えていた。

残り数十メートル、走るというのにはあまりにゆっくりな足取りで

その時、その週間を迎えようとしていた。

しかし感激と言うものはそう簡単には湧かないようだ。

ああ、ゴールテープを自分も切れる、そう思った瞬間、後方から追い上げてきた

ランナーが寸前で先を駆け抜けていき、残念ながらこのカラダではゴールテープを

切る事は叶わなかった。

だが、その瞬間10時間24分49秒の長い長い一日が終わったことを確信した。

周りを見渡せば皆が喜びに溢れ異様なぐらいの笑顔と歓声の渦が巻く。

そんななかでも何故か喜び、感激、そして興奮と言うものが自分の心の中に

湧いてはこない。

そしてやけに冷静な自分でいることが逆に可笑しかった。

やっと終えたという安堵感、そして足と腰の痛みからの開放。

終盤の苦闘がそうした心境にさせたのだろうか。

思い起こせば5月初旬。

腰から太腿裏を通り脹脛までに嫌な痺れを感じ、それにつれて変な突っ張り感に

悩まされるようになった。

それでも走ろうと公園に行けば3kmも走れず痙攣で顔を歪めてすごすごと帰る毎日。

30kmの大会に強行出場もした。

結果は足の痙攣による生涯初の途中棄権。

情けなかった。

その後も走れないと言う焦りは一向に回復の気配さえ感じらない坐骨神経痛の

餌食となっていた。

しかしマラソンの神は私を見捨てはしなかったようだ。

相変わらず腰、太腿裏に痛みは残るものの痺れや痙攣の恐怖は

徐々にその影を薄めていった。

そんな中、7月初旬、奥武蔵グリーンロード試走。

その距離30km。

ゆっくり、ゆっくりであったが走りきれた。

そして何度かの試走でもこのくらいの距離ならば走り切れることができると分かったが

いつ攣ってしまうのか分からない足には自信を持てない。

2013_07190006 そんな状態で本当に

78kmと言う距離を

走りきれるのだろうか。

当日のスタート後であっても

その恐怖はひたひたと

自分の心を追い詰めている。

運よく昨年よりも

下がった気温とは言え真夏のこの日、走り出せばたちまち汗が噴出す。

その発汗量によるミネラルの不足は即痙攣を引き起こし、その対策の塩分の摂取は

むしろ水分の補給よりも気を使う。

最初の頃は集団が大きく、水も塩分もいただくのに苦労をしたのだが

やがてその集団もばらけだし、多少込み合うがエイドの食料や飲料も

自由に取れるようになった。

主催者が胸を張る充実したエイドは量も質も申し分なく、流石であると感心させられる。

肝心な走りはやがて標高のピーク地点にある折り返しを迎えてもそれ程のダメージも

感じられず快調な部類。

それでもやはり頭の中の多くを占める痙攣の恐怖は拭い去れる事をできず

細心の注意をその部分に注いでいた。

前半の上り区間を無事乗り越え、下りに差し掛かるとそれなりの達成感を味わえる。

それはそうである、あの勾配のきつい坂を何本も乗り越えてきたのだ。

ここまでくればあとは転がるように下るだけ。

本来、下り部分を得意としていた自分にとって、ここまでの経過時間は

上出来以外の何者でもない。

良くぞここまで上ったと、気合の平手打ちをパンパンと太腿に食らわしてやった。

それまでのスピードとはまったく比べようもない景色の流れの中で

好タイムのゴールを確信していた、その時点までは・・・・。

しかし10kmも下っただろうか。

いきなりその時はやってきた。

多少の痛みと共に痙攣の気配。

しかも、その症状は重い。

こんな時の為にウエストポーチに忍ばせていた消炎剤と瞬間冷却スプレーを取り出し

何とかそのときは事なきを終える。

しかし、ストライドは極端に狭まりスピードもガックリ落ちた。

ともかく動けと足に願うも、またいつ攣ってしまってもおかしくない状況は

距離を重ねるごとにその繰り返される間隔の時間が短くなってきた。

そして勾配に対して重力に逆らう走りは足裏や爪にかなりの負担をかける。

たちまち左足に肉刺もでき、爪にはかなりの痛みも感じている。

最悪の状態。

それでも走り続けることができたのは、あの生涯初めての途中棄権を

体験していたからではないだろうか。

収容バスの中のあの空気はそのバスに乗ったことのある者にしか分からない。

もう二度と乗るのはゴメンだ、そういう思いは潜在意識として

しっかりあの時から私の思考回路の中に組み込まれていたのであったのではないだろうか。

残り3kmを切った。

もう最後のエイドで立ち止まる事はない。

このまま走り続けたい、その強い思いが自分の視覚にゴールの競技場の

夜間照明の大きな塔を見せてくれた。

徐々に大きくなるその景色の下に誘導員。

「お帰り~!ナイスラン!!!」

こんな言葉があちこちから飛んでくる。

目前にゴールテープ。

        「・・・・」

今日に至っても未だ筋肉痛は癒えない。

しかし、決して嫌な筋肉痛ではない。

ゴールの瞬間の無感情だった心の中にジワジワと時間が経つにつれ何かが沸き立つ今、

それが不調のカラダのなから立ち直ったと言う僅かな自信と、

そして遅くはなってしまったがこれが走りきれたと言う喜びなのだろうか。

2013_07190007 「すごいことを成し遂げたんだ」

決して自惚れではなく、

走ったものでなければ

感じ取る事の出来ない

そんな感情は

私の一生涯の財産に

なることは間違いない。

「奥武蔵ウルトラマラソン」

心からの感謝とお礼をこの大会を支えてくださった全ての皆様にささげたい。

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「奥武蔵ウルトラマラソン」を控えて。

2013-07-23 19:42:12 | 日記・エッセイ・コラム

2013_07130020 今日は二十四節気で言う「大暑」、

一年のうちで一番暑い日とされています。

その通り、今日は暑かった~。

いや、正確に言うと

暑そうだった~。

何を隠そう、

今日は一歩も外に出ていません。

それどころか動く事もできずにただ横たわっているだけ。

べつに何処がおかしいとかそういうことはないのですが、ともかく動く事ができませんでした。

こういうことは時たまあることで、私にとってはべつに珍しい事でもなんでもなく

ただただ日常の疲れが溜まってしまった、そんなところなのでしょうか。

こうして一日中寝る事によってまた今夜からの仕事のための活力を備えるのですが

調子の良い時には殆ど寝ずとも動けたのにやはり加齢ということなのでしょうね。

さて、今週末にせまった「奥武蔵ウルトラマラソン」

このレースに向けてできるだけ暑い日中に走り、時間の許す限り長い時間を

走ろうと思っていたのですが、そう簡単には時間を工面する事はできず

完全な練習量の不足と完全な自信損失の状態でこのレースを迎えなければなりません。

そもそも5月からの坐骨神経痛の影響でまともに走れない日の続いた6月。

そこからの走り込みではどう足掻いても充分な距離をこなせる訳がありません。

その前に貯金もあるわけもなく、ともかく焦りと共に走った7月は異常な気温の上昇とで

完全に自分の走り自体を崩してしまった感が否めません。

2013_07130004 公園を走っているとビュンビュン

走り去る若者や何周するんだ?と

呆れるほどの距離をこなしている

ベテランランナーさんばかりが目に入り

いったい自分は何をやっているんだろうと

落ち込むこと然り。

そんな時って考えれば考えるほど

深みに入り込む不調の谷。

どうしてもスピードも距離も思ったように伸びません。

今思い起こせばきっと坐骨神経痛をかばった走りと焦りでめちゃくちゃな

精神状態とアンバランスな筋力になっていのでしょう。

その証拠にその時使っていたシューズの左足側が右足側よりも明らかに磨耗が

激しくなっていました。

坐骨神経痛は両足に出ていたのですが、やはり最初に発症した右足側の方に

痛みは強く出ていて、攣ってしまうのもやはり右側。

その影響で左足にばかり頼った走りになっていたのでしょう。

また約一年使ったそのシューズはもうヘタリきってしまい、いつの間にかそのアンバランスな

走りに拍車をかけていたのかも知れません。

ともかく本当に調子が悪くって何をどうしたら良いのか真っ暗闇の中を

必死にもがいたような気がします。

それでも短い距離毎日のように走りながら何とか出口に向かおうと35℃にもなる

熊谷の公園を走り続けてきました。

そしてやっとやっと暗いトンネルから抜け出せ、

「ああ、やっと走れるカラダになったなぁ」と思えるようになったのは

つい昨日のこと。

今年4度目の奥武蔵グリーンラインを21kmほど走ったあとのカラダに感じる疲れ感というか

足に残るダメージというか、そんな体感的なものが7月上旬にあったものと明らかに

違ってきました。

だからといって奥武蔵ウルトラの78kmを走り切る力がついたというのではなく、

ウルトラに向けた練習のスタートラインにやっとつけた、そんな程度ではあるのです。

去年に比べれば明らかに少ない走行距離。

未だくすぶっている坐骨神経痛にアキレス腱の痛み。

増えた体重はそのままで、水の飲みすぎなのかこの頃めっきり弱くなった胃腸。

2013_07130024 何ひとつ明るい材料のない

奥武蔵ウルトラマラソン。

ただひとつの心のよりどころは気温。

ともかく昨年は暑かった。

山に入る前に既に軽い熱中症を起こし

フラフラになりながら辛い前半を走った

昨年の思い出はそればかり。

今のところの天気予報によれば今年の当日は雲の多い一日となりそうだし

最高気温も32℃ぐらいだとか。

ひところの暑さに比べたら全然涼しく感じるはず。

それだけを味方につけ精一杯走ってこようと思っています。

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高山植物の女王、コマちゃん拝見~♪

2013-07-15 18:52:36 | 旅行記

2013_07060002 この頃の暑さが影響しているのか

走る距離がどうしても

少なくなってしまっています。

それは本当に暑さのせいで

走れないのか、

それとも走力や筋力が落ちてしまい

走ろうにも走れないでいるのか

少々不安になってきました。

そこで気温の低い高地で実際のチカラを試してみようかと、

日曜の朝、榛名湖湖畔に出かける事にしました。

そして私が、さあ、出かけます、と家を出ようとしたそのときに、わが子たち。

なにやら相談をひそひそと。

三人揃ってお出かけするそうな。

まあ、気をつけて行ってきな。

オレはオレで行ってくるから。。。で、車に乗り込みブゥ~って。

でも、そうするとおかあちゃんがひとりでお留守番か~。

う~ん、ひとりでのんびり好きな韓流ドラマでも観ていて下さいな。

でもなぁ~、きっとひとりぼっちじゃつまらなくなっちゃうんだろうなぁ。

きっとご機嫌ななめで、それでもって怒るんだろうなぁ。

あああ、仕方ない、家に帰っておかあちゃんも連れてこよう。

だけど、3時間も4時間もひとが走っているのを待っていられる訳がない。

2013_07060049 あっ、そうだ、

コマクサ、コマクサ、

草津白根山に行こうよ。

と、おかあちゃんに電話。

山登りには食いつきが悪くっても

「温泉」という言葉には

ガブッと食いついた。

急いでUターン。

おかあちゃんの身支度を待って出発。

その時10時半。

この時間じゃ山に着く頃は2時頃かな。

うん~、このところ、午後になると必ず雷雨。

山での雷は嫌だ~。

2013_07060007 そんな不安を確定するかのように

山方面にびっしりとはびこる入道雲。

絶対にヤバイね。

いや、それ以前にこの渋滞、何とかしてよ~。

裏道、裏道、けものみち(笑)を通り、

やっと着きました、草津温泉。

ここの交差点を左に曲がれば白根山~♪

が、車、動かん!

しかも山の上にはモクモクとたくさんの雲が、、、、

ダメだこりゃ!

街の駐車場に車を止めて、、、、これがまた一苦労。

やっとの事で2時間500円ナリ。

2013_07060012 2013_07060026 湯畑、

西の河原

見物~♪

おお、

随分

草津温泉も

賑やかになったし、

おしゃれにもなったね~。

久しぶりに観光地にきちゃった。

なんだかちょっと嬉しい。。。なぁ。

2013_07060014 あちこちを徘徊し、

お饅頭をご馳走になったり、

おせんべいをいただいたり。

観光地ってホントに楽しい。

でも、やっぱり白根山。

コマクサ、コマクサ、群生・・・・。

ふと山を見上げれば、ピーカン!

でも、もう時間が・・・・。

やっぱ諦めて帰ろう。

渋滞の繁華街から抜け出し、そのすぐ近くに道の駅。

な、な~んと看板に、「コマクサ見ごろです」だって。

2013_07060047 マジ?!

おお、あった、あった!

でも、いいの?

こんな所でコマクサ見ちゃって、いいの?

標高2000mまで登らなくっても

見られちゃうなんて、

なんとなく申し訳ない。

山登りのみなさ~ん、ごめんなさ~い。

でもでも、感激は・・・・正直、ない。

2013_07060033_2 2013_07060035 おかあちゃんも、

「な~んだ・・・」

この後も

あちこちで

渋滞にはまり、

なんだかな~。

時間は

どんどん過ぎて、

2013_07060008 温泉が、、、

休憩が、、、

美味しいものも、、、

なんと悲しいことか。

それにしても、

国会で有名な某ダム建設地。

ここ、すごくお金がかかっているんだろうね。

このまま建設中止なんて事になったら税金の超無駄遣い。

こんな巨大なダム、進めても無駄なような気もするし、

どっちになっても無駄、無駄、無駄、なんじゃな~い???

まっ、いいや、そんなことより早く家に帰らないと・・・・と、ヒョイって横道にそれて、

2013_07060006 またまた、裏の裏の裏道まで通って、

渋滞しらづの快適ドライブ。

若かりし頃、

スキーに何度も通ったこの道じゃ、

ほっそ~い道だって

ヘッチャラで~い。

何とか暗くなる前に無事帰宅。

いやいや、お忙しい休日でしたこと。

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みんなの願い事が叶うといいね♪ ふかや七夕まつりラン。

2013-07-08 09:46:21 | インポート

2013_06280029 夜勤明けの昨日、

どうしても普通に戻せない

睡眠サイクルのせいで

早朝、いや深夜に何度も

目覚めてしまいます。

そんな時はひとりぽつんと

ただぼんやり意味の分からない

テレビの画面を見つめていたりするのですが、昨日はこの頃急激に上がりはじめた

日中の高温を避ける為に早朝ランに出かけました。

奇しくもこの日は「ふかや七夕まつり」の最終日。

久しぶりの早朝ランと合間ってこの七夕見物はこの時期の楽しみのひとつ。

今年のの飾りつけはどんなものかとワクワクしながら足を進めるのですが、何しろ暑い。

まだ午前5時、夜が明けて間もないというこの時間でも額は汗でびっしょり。

一歩一歩踏み出すたびに汗がほとばしります。

2013_06280050 自宅近くの遊歩道はこんな時間でも

多くの方が散歩を楽しんでおられます。

遊歩道周辺の田植えの終ったばかりの

田んぼには時折カエルが

スイスイと泳ぐ姿が

見受けれるような

ほのぼのとした風景が続き、

これで爽やかな風でも吹いてくれたならこの暑さも随分和らぐだろうと、

ここにいる人なら誰しも思ったことではないでしょうか。

やがてそんなのどかな風景も終わり、市街地に入ると余計に暑さが身にしみます。

それでも沿道のご家庭で育てているたくさんの花が綺麗で、朝の澄んだ空気と共に

心を癒してくれるのには充分すぎる光景でもあったりもしました。

2013_06280002 2013_06280004 そうこう

している間に

遊歩道の

終点であり、

深谷市の

シンボル

でもある

JR深谷駅に到着しました。

トイレ休憩を兼ねて駅の橋上に昇ると深谷の街が一望でき、

自分の住んでいる街を遠くまで見渡せるこの場所は私の好きな場所のひとつでもあります。

そしてトイレを済ませ再びランニングを再開しようとしたところに見覚えのある顔。

なんと地元ランニングチームSRCでいつもお世話になっている石〇岡さんが目の前に。

ジョウロを片手に歩道の花たちに水遣りだそうです。

そしてそれだけではなく、路上でこまっていらしたバッテリー上がりの車のレスキューにと

早朝より大活躍。

こうしたお方のおかげで住みやすく安心して暮らせる街があるのだと改めて感謝。

そして誇りにも思えるような人間性の持ち主であるこの方と同じチームに

入れていただいたことに大きな喜びを感じる瞬間でもありました。

雑談の末、石〇岡さんとお別れをし再び橋上を渡りメインの中仙道方面へ。

2013_06280015 2013_06280021 この深谷

という街。

かつて

中仙道の

宿場町として

栄え、

遊女達が

この時期に短冊に願い事を書きつるしたのがこの深谷の七夕まつりの起源とされ、

今やシャッターの閉まった商店が多い中でも老舗の酒蔵や呉服屋など

歴史を感じさせられる御店も未だに残されており、次第に再開発されつつあるこの通りの

未来は決して暗いものばかりではないと感じさせられる部分も

見受けれるようになってもきました。

2013_06280037 2013_06280039 そんな街の

七夕飾りは

やや規模が

小さくなった

とは言え、

弱めの

風になびき、

さらさらがさがさと音をたてている光景は今も昔も変わりありません。

道の両側にところせましと立ち並ぶ

露天の数に圧倒されつつ歩みを進めると、

やはり私と同じように走りながらこの飾りを楽しんでおられる方もいらっしゃいました。

2013_06280011 2013_06280012 2013_06280032 2013_06280033 2013_06280034 2013_06280042 2013_06280045 2013_06280043

こうして所々で

飾り付けを

楽しみ

ながらの

静かな

七夕まつり

見物。

思わず笑ってしまうような短冊、とっても可愛い子供のお願い事など

多くの方のお願い事などを拝見しながら進めるランは本当に楽しかったです。

帰り際、お盆も近いことからかつてお世話になった叔父叔母夫婦のお墓にお参りをして

自宅に帰る頃にはすっかり日も昇り、夏の一日の始まりを告げていました。

2013_06280053_3 流れる汗をぬぐい空を見上げれば

今日も暑くなりそうな気配。

今年も健康で一年暮らせますようにと

自分の心の短冊に書きつるした

この日でもありました。

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裏年の今年にも希望の光、見守りたいかぼちゃのお坊ちゃま。

2013-07-04 14:34:42 | 日記・エッセイ・コラム

2013_06260003 この時期になるとこの辺りの

ご家庭ではノウゼンカズラの花が

一斉に咲き並ぶ。

少し前までは我が家にも

この花があったのだが

山桜の木と共に切り倒された。

まだ子供が小さい時期だったその頃、

山桜にはたくさんの毛虫がつき、その虫に子供が刺されては大変だと

残念であったが諦めざるを得ない状態。

今ならば消毒をしてしまえば事済むことも、まだ小さかった子供の事を思えば消毒も毛虫も

やはり避けたいところでもあった。

そもそもその山桜の木、何かのイベントで苗木を配布していたのを何も知らずに頂き

植えつけたもので、あれよあれよと言う間に成長し二階にまで達するような勢いで

成長していった。

その木に誰が植えたか、ノウゼンカズラがからみつき春先には山桜の小さな花と

緑が色濃くなるなる今頃からノウゼンカズラの濃いオレンジ色の花がふたつ楽しめていた。

今となってはとても惜しい事をしてしまったのだが、その当時にしてみれば邪魔者の

何者でもなかった。

2013_06230005 山桜にしてみれば堪ったものではない。

それはそうである。

やっと安住の地に根を下ろし、

元気良く枝を延ばし始めたら

数年で切られてしまうとは

夢にも思わなかっただろう。

まったく人間と言う奴は勝手なもので、

自分の都合で植え替えたり成長を抑制したり

植物の自由をいとも簡単に奪いとる。

それは何もそうした木々だけに限ったことではない。

本来、種の存続の為に結実する果実や野菜たちもその役目を果たせず

他の動物の胃袋に放り込まれたりもする。

当然、それが目的で播種し、成長の手助けをし、そして育成する。

それを仕事とするのが農業と言うものなのだが、そう簡単には言う事を聞いてくれないのも

植物としての誇りだ、と無言で訴えているようなこの頃の農園事情。

今年は五月から6月にかけての大切な成長期に降水量が極端に少なく

それに付け加え乾いた強風が吹いた為、さまざまな障害が生じてしまった。

成長途中で枯れてしまったじゃがいもの収穫は私史上最悪の収穫高。

それは何も私だけに起こった訳ではなく、各農家から溜息を聞くこと暫し。

2013_06260017 乾燥に比較的強いといわれる

ネギも一時は枯れ始め、

どうしたものかと危惧していたが

これはさすがにネギ、

何とか持ち直してはきたが

その停滞していた時期の遅れは

この先、収穫時期の遅れに

直結する事は間違いない。

2013_06260009 2013_06260012 接木し、

病気に強いと

いわれるトマトも

病気がち。

ナスは害虫に

食い荒らされ、

きゅうりの成りも

良くはない。

2013_06260010 2013_06260015 トマトも

ナスも

きゅうりも

消毒したい

ところだが、

もう食卓に

並ぶものが

できている以上、ちょっとそれは避けたいところ。

例年、この時期にそのような障害は少ないものなのだが、樹勢が弱い為なのか

そうした症状が悲しいかな顕著にあらわれている。

どうも今年は“裏年”らしい。

そんな中でも際立って調子の良いものもある。

2013_06260005 かぼちゃ。

たった二本の苗木が

ここまで生長し、

多くの実をならせている。

つるは伸び、その先に何個も

実をつけるのだが、

本来の味の良いものは

一番から二番までぐらいだそうだ。

その先になるものを「裏なり」と呼ぶのだそうだが、それらを切って捨ててしまうのは

あまりに可愛そう。

食べる事はせずともこのまま成長を見届けたい。

2013_06260026 2013_06260025 大きな黄色い

花の元に

ビー玉ぐらいの

実が日に日に

大きくなっていくのは

それを見ているだけでも実に楽しい。

青々したトマト。

紫の花のナス。

雄花、雌花の黄色い花にミツバチが群がるきゅうり。

2013_06260020 2013_06260014 まだまだ

傘代わり

になるのには

程遠い

里芋の葉。

わが農園は

今が一番の

賑わいの時かもしれない。

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