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玄関先やベランダに吊るす空間用虫除け剤は全く蚊や蝿に効かないことが判明/家庭用品の危険・屋外6

2019年05月18日 | 母子・屋外・用品の病
Nyouhintp

Nkikentp 家庭用品の危険シリーズ ■空間用虫除け剤/屋外
玄関先やベランダに吊るす空間用虫除け剤は全く蚊や蝿に効かないことが判明
消費者庁は殺虫剤メーカー4社に景品表示法違反の措置命令
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■メーカーは実験もせず消費者を騙し続けたことは極めて悪質
消費者庁は、玄関先や庭・軒下・ベランダなどの屋外に吊るして使う「空間用虫除け剤」について、表示に根拠がなく景品表示法(優良誤認)に当たるとして、殺虫剤メーカー4社に再発防止の措置命令を出しました。不当表示の対象は、アース製薬・「バポナ虫よけネット」(8製品)、興和・「ウナコーワ虫よけ当番」(4)、大日本除虫菊・「虫コナーズ」(11)、フマキラー・「虫よけバリア」(7)の30製品です。

空間用虫除け剤は、以前、中年のタレントやおばちゃんを使ったTV/CMをやっていました。窓に吊るしておくだけで、ユスリカ・チョウバエをブロック・シャットアウトなど虫の侵入を防ぐことが売りでした。消費者も、従来の「蚊取り線香」のように火を使わず煙が出ない、また「電子蚊取り」に比べ電気や電池を使わないので便利と人気が出ていました。発売以来、売上規模は190億円に及びます。

しかし消費者庁は、玄関先やベランダなどの使用範囲(場所)、使用期間/製品によって240日~366日、いずれも表示に見合う根拠がない(効き目がない)としました。メーカー4社に根拠となる資料を求めましたが、使用範囲・使用期間・効き目の裏付けデータ(実験データ)いずれもなかったのです。つまりメーカーは、何の根拠もなく販売していたのです。

補足ですが、消費者庁は自身の実験の結果、あくまで表示の環境下での効き目がないと言っています。従って、成分そのものが効くのか否かまでは発言していません。また景品表示法の優良誤認とは、品質・規格・その他で著しく優良であると誤認されることです。簡単に言えば、高級ホテルの偽装事件と同じくインチキ表示はいけないということです。

■ユスリカ・チョウバエが対象でも、これって人を刺さない蚊と小蝿
メーカーが極めて悪質なことは、仮に成分そのものに効き目があったとしてもブロックできる対象の虫は、ユスリカ・チョウバエの2種類だけです。そもそもユスリカは、“人を刺さない蚊”なんです(笑)。人を刺し病気を媒介するのは、ヒトスジシマカやアカイエカなどです。またチョウバエも、いわゆる小蝿のことであり、こちらも病気を移しません。

消費者は「虫よけ剤」と書いてあれば、無意識に蚊や蝿全体に効くと思ってしまいます。それこそ一般の人が、ユスリカだ、チョウバエだと言われても分かりません。メーカーは、意図的に消費者の“錯覚”や“思い込み”を利用してきたのです。人を刺さない蚊や小蝿しか効かないと分かっていれば、誰がこんな製品を買うもんですか。メーカーの姿勢に、大きな憤りを感じます。

風・外気の流れによって全く効かないことが分かり、そのため先程の2種類の蚊・蝿でさえも部屋内への侵入防止ができないと判明しました。余りにも消費者を騙す、メーカーの態度は許せません。その背景には、殺虫剤として販売すると厚労省の審査や長い時間を要するからです。そのため「雑貨扱い」(だから簡易型虫除け剤としている)にして、本筋から逃れるためにこんな表示をして販売してきたのです。

メーカーがこんな態度なので、消費者庁は厳しい処分をしたのではないでしょうか?私は以前から、風にそよいでも効く?製品の効果に疑問に感じていました。やはり、インチキ品だったのですね。なお「電子蚊取り」が、煙も出ず臭いもないから安全というのは全くの認識違いです。一晩中、密閉された部屋内にキツイ殺虫成分が出続ける(揮発)ので、こんな危険な製品はないのです。

■■危険への対策■■
虫除け剤・殺虫剤などを使わず、網戸の設置や家の周辺を清潔にすることが先です。
4社に措置命令が出ましたが、実はそれ以外のメーカーも同様と思って下さい。

Sankoub
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Nfamitop

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