食品のカラクリと暮らしの裏側

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機能性表示食品⑤小林製薬・紅麹被害4|新たに76人死亡を小林製薬報告せず厚労相激怒/食品のカラクリ・健康食品10

2024年06月30日 | 食品添加物・健康食品
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食品のカラクリシリーズ 機能性表示食品/健康食品
機能性表示食品⑤小林製薬・紅麹被害4|新たに76人死亡を小林製薬報告せず厚労相激怒
小林製薬は全て解決後に、社会から「撤退・退場」することしか小林製薬に付ける薬はない



■厚労省、小林製薬の死者隠蔽に事態を重く見て「調査任せられぬ」と調査介入へ
毎日新聞を活用しました(概要)/厚労相は6月28日、小林製薬の紅麹サプリ摂取との因果関係が疑われる死者が新たに76人判明したと発表した。被害が出たサプリの原料からは、腎障害を引き起こす青カビ由来の天然化合物「プベルル酸」が検出されている。3月に死者を5人と公表していたが、以降は実態把握が難しいとして今月27日まで厚労省に報告していなかった。しかし武見厚労相は「小林製薬の判断により、死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾」と強く批判した。調査中の死者76人には、直接的な死亡原因が腎疾患の人もいれば、がんや脳梗塞(こうそく)など他の疾患で亡くなった人も含まれるという。ただ、基礎疾患がある人の体力消耗などの原因となり、間接的に影響した可能性もあるとして腎疾患に限定せず関連を調べている。既に公表済みの5人は社内調査を終え、1人は対象商品を摂取していなかったことが判明した。今月26日現在、289人が入院治療を要した。

厚労省は死亡との因果関係が疑われる事例や入院者数などを速やかに報告するよう小林製薬に求めており、都度その結果を公表してきた。しかし死亡事例は3月29日の5人から更新されず、厚労省は、小林製薬が相談窓口を終えるのに伴い、6月13日に新たな死亡事例がないのかを確認し「なし」という回答だった。だが翌14日に、「ある」と一転した。死者数の報告は、27日になってあった。小林製薬から報告を受けた厚労省側は驚き、同社による被害調査に関与を強める方針を示した。事態を重く見た厚労省は小林製薬に対し、医療機関への照会や分析の方法についても詳細に指示を出すなど、調査の進捗(しんちょく)管理に積極的に介入する方針。28日午後、武見敬三厚労相は記者団に対し、「もう小林製薬だけに任せておくわけにはいかない」と声を荒らげて非難した。小林製薬は、3月に問題が発覚した際も報告遅れが問題視された。被害を把握してから行政側への報告まで2カ月かかった。こうした経緯を受けて政府は、因果関係が不明でも健康被害の情報提供を事業者に義務づける対応策を決めている。

■小林製薬の「腎疾患死者」だけに絞った報告は意図的か?批判が集まる
死者数は「5」。小林製薬が厚労省に報告していた死者数が「腎関連疾患を発症した可能性」のあるケースに絞られていたからだ。一方で、5人以外にも遺族から死亡に関する問い合わせを170件受け付けており、紅麹サプリの摂取が確認された場合でも腎疾患以外の疾患と診断されているケースは報告していなかった。厚労省などの検査で、プベルル酸以外にも2種類の別の化合物の存在が判明したほか、基礎疾患を持つ人や高齢者の体力を低下させるなど、紅麹サプリの摂取が間接的に健康被害をもたらした可能性が浮上した。医療機関の受診者はこれまでに1600人超に上り、唐木英明・東京大名誉教授(食品安全)は「過去に例のない被害規模になっている」と指摘する。小林製薬の対応は「風評被害を受けることを恐れたのかもしれない。だが、これだけ大きな事案である以上、厚労省に順次届け出るべきだった」と述べた。唐木氏は新たに公表された76人の死亡事例と摂取との関連については、「原因物質が確定しておらず、調査には半年程度はかかるのではないか」との見方を示した。小林製薬は、2回に渡り重要な情報を報告しなかった判断に批判が集まりそうだ。

■投稿者の文章|小林製薬は杜撰・隠蔽・責任逃れの極み、消費者へ舐めた態度
投稿者は“事件”(事故ではない)であると、当初から小林製薬の態度を批判してきた。悪質性が際立ち、杜撰・隠蔽・責任逃れの極み、消費者への舐めた態度は酷い。今回の自分勝手な判断は許されない。遺族から同社に死亡が170件も寄せられれば、当然、腎疾患以外でも亡くなる間接的な問題点は素人でも判断できる。特にコロナ感染死亡者が多発していることを経験した現在、直接のコロナ死でなくても高齢者や疾患のある方が次々と亡くなる事例は見てきたはず。昨今の小林製薬は金儲けに走り、もう製薬会社のスピリットなどないのだろう。根本は事件が発生する以前から、現幹部やワンマン経営者の“守銭奴”的な常識が外れた考え方や態度を見せつけられてきた。その無責任さが、この期に及んでもコトから逃れようとしていることがありありだ。だから、厚労相や厚労省を激怒させたのだ。全てが解決したあと、社会から「撤退・退場」することしか小林製薬に付ける薬はない。<次号に続く>

Sankoua
次号/機能性表示食品⑥小林製薬・紅麹被害5|機能性表示食品制度は「安倍成長戦略」に悪用された
前号/機能性表示食品④小林製薬・紅麹被害3|制度を促進させた安倍元首相の責任は重い(日刊ゲンダイ)

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