オジサンは本当は怒ってるのだ

　　　　　　　
朝の北アルプスは白の建物の真上のピークが越中駒ヶ岳（２００２，５ｍ）で、その右横に前駒（北駒）、画面右の大きなピークが僧ヶ岳（１８５５，４ｍ）

今日は予報では雨だが、午前中暫らくは持ちそうなので、沢あん用の大根を採り軒先に干す。

　　　　　　　
風もよく通るところで雨降りの場合は此処で干す。　先日干した方のものは既にのの字が書ける位に干しあがっていたので朝の大根と一緒に８本１組にして直売所に出した。

お客さんの反応が知りたかったので時間を置いて追加の干し大根を持って覗いたならば職員の方より『待った』が掛かった。

既に朝の分は売れて無くなってはいたが、干し大根の匂いが店に漂い営業上好ましくなく、店内での販売は取り止めて欲しいと『上司』が言っているとの事であった。


干し大根を出したのは今年が初めてではないし、ここらでは１２月にもなればスーパなどでも並ぶようになる。　管理ができない為に外での販売場所がない僕らの直売で店内がダメということは持ち込んじゃいけないと言ってる事なのだ。

何を今更と思ったが、今年から担当になった上司の方はスーパなどに出掛けられる事もないのであろうし、干し大根の匂いなど嗅いだこともないのであろうと出掛かった言葉を呑み込んで『了解しました』と引き下がった。

唯一救いはその場に居合わせたお客さんで持ってきた追加の干し大根を全て買ってくださったことだ。

職員の一人も「誠に申し訳なかったです。お客さんから注文が入れば直ぐに連絡を入れますから」　と言ってくれた。

確かに漬ける前の干し大根は独特の匂いがあるが、それは僕らには昔からの懐かしい匂いでもあり、晩秋から初冬に掛けての風物詩であると思っていた。

こんな形で直売所に置けなくなったことが悲しいが・・・　上司の方も何時までも上司であるわけじゃないと（苦笑、グッと堪えて我慢することにした。