今日は快晴、朝一番に大根畑へ、直売所へ出す分と報恩講のお勤めをするお寺さんに頼まれた分の大根を採り洗浄する。
何時もより忙しなく取り掛かる。 と言うのも今日はこれが済んでから山へ行くことにしているからで下山の予定は午後の三時まで、行き先は白鳥山(1286,9m)。
富山県と新潟県に位置するこの山へは今冬お正月をめがけて登ろうと決めていて今回はその冬山行のため燃料と少しばかりの食料をデポー(予め荷揚げしておく)する為だ。
事前にデポしなくちゃならないほどの山へ出掛けるわけではないが、より快適なお正月を山で迎えたく変に張り切っているわけです。
僕の場合疲れ果てた肉体で心を癒しに山へ入るわけで(笑) 2,3年前から若い人とは一線を画し、つまり危険な所は避けて(笑)より身近なところで快適な冬山生活を楽しむ方向にいってます。
まぁ要するに力も技術もドンドン退化していってるだけのことですが。
前置が長くなってしまいましたが、以前より誘ってくれとせがまれていた姉を乗せて登山口の新潟は上路へルートは二つあるが今回は山姥コースへ。
荷揚げ物資を一斗缶に詰めて背負い子で運ぶ。
ブナは小さく少ないが楢や椚や朴の木が色を付け日が射すと鮮やかに浮かぶ。
途中にその昔山姥が住んでいたという岩屋にでる。
里へ下りては悪さをしていた山姥だが、里の人たちが山姥を山神として奉ったことからぷっつりと悪さを止めて この岩屋の上で踊って皆を喜ばせたりして人々に慕われるようになったそうです。
山姥がよく踊って見せたという岩屋の上から山の中腹に上路を窺うことができる。山の向こうには日本海が、天気のいい日には遠く能登半島や佐渡島を望むことが出来る。
ここから暫らく行くと山姥が打つ鼓の音のように聞こえると言う「鼓の滝」を紅葉の隙間から覗き見る。
先程の鼓の滝の上流に出る。こんな山深い中に適度なせせらぎが現れ疲れた体と乾いた喉を潤すオアシスだ。
毎年のことだが11月3日は特異日だ。必ずといっていいほど不思議と晴れる、しかも快晴に。
今日も例外ではなかった。暖かな晴天に恵まれ無事デポも済み下山につくことができ、帰って仕事が待ってるのも苦にならない充実したひと時を過すことが出来たと思います。