たわいもない話

かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂

駄 感

2017年02月21日 09時56分28秒 | 雲雀のさえずり

 ○ 荒海の 沖の御前に 春問わば


  われに希の 有や無しかも


       白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月15日 10時21分10秒 | 雲雀のさえずり
 
  ○ 雪きれし 青空のぞき 心晴れ

   足取り軽く 買い出しに行く



       白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月12日 11時55分53秒 | 雲雀のさえずり

 ○ ドカ雪に 途絶へし家の 道をかき

   老人(ひと)の心の 琴線に触れ

           
           白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月10日 10時12分21秒 | 雲雀のさえずり


 ○  春雷の 海を引き裂く 閃光に

   この散歩道 避難場もなく


         白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月09日 16時56分54秒 | 雲雀のさえずり
 
 ○ 登りては 落ちくる水や 陽とともに

   巡り巡りし 人生一路

      
            白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月08日 09時43分34秒 | 雲雀のさえずり

 ○ 終活を 愛しき人に 裏切られ


 ○ 天敵は 古希を過ぎても 壁となり


白 雲 善 恕
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駄 感

2017年02月05日 11時59分00秒 | 雲雀のさえずり

  ○  三日月も 煌めく星も かすみくる
     
     脳裏を走る わらじ懐かし 


  ○  松明の ゆらじ炎や 深山雪

     奥宮めざす 行者らの波


         白 雲 善 恕
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早春の香り

2015年02月06日 17時25分40秒 | 雲雀のさえずり

今日はこの時期としては珍しく穏やかな朝だった。

「おい! 海に波はあるか?」

私は、窓を開けている妻に尋ねた。

「波は、ないみたいだよ!」

私の家は、海から三百メートルほど離れた、日本海が一望できる高台にある。

「ほんなら、モンバ(二月から三月にかけて海岸の石や岩に着く、岩ノリ、ヒラメ、カヤモなどの海藻の一種)を採りに行ってく―けん!」

私は素早く服に着替え、胴長を車に積んで、心を弾ませながら海岸に向かった。

昔は、モンバを専門に採る人もいて、それを買って食べることもできた。

しかし、この頃はこのような人は殆どいなく、食べようと思えば、自分で採りに行く以外に方法はなくなってしまった。

海岸に着くと、遠目には穏やかそうに見えた海だが、一メートルくらいの波が立っていた。

波をかぶりそうだったので、モンバ採りをやめようかとも思ったが、せっかく来たのだからと考え直し、胴長をはいて海に入った。

岩にはモンバがついていたが、腰をかがめながら深みに入って行くと、時より押し寄せる大きな波が胴長に入りそうになる。

「こりゃー だめだ!」

しかたなく、水際の石についたモンバを少し採った。

私が家に帰ると、妻は台所で洗い物をしていた。

「今日は波があって、だめだったわぁー」

と、流し台に、ビニル袋に入れたモンバを置いた。

「これだとれりゃー 十分だがん」

妻はモンバを洗いはじめた。

「おとうさん、今日のモンバは砂がいっぱいまざっちょうなー」

と、ぶつぶつ言いながら洗っていた。

夕食になって、私がテーブルに着くと、ささやかな食卓に、さっそくモンバも並んでいた。

「どんなー 食べられ―かいな?」

「まだ、私は食べちょらんけんわからんわ」

私は醤油づけしたモンバにはしをつけた。

「やっぱり、初物は美味いなー」

妻もモンバにはしをつけた。

「うまい。熱いご飯にのせて食べーと、何杯でもご飯が進むよなー」

と、ニコニコしながら言った。

やはり、自分で苦労して採った初物のモンバは、何ものにも代えがたい早春の香りであった。

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深夜のたわごと

2015年01月30日 12時08分49秒 | 雲雀のさえずり

夜中にふと目が覚めた。

時計を見ると午前三時十五分だった。

すぐに頭に浮かんだのが、イスラム国に拉致された後藤健二さんの生死の事だった。

新聞、テレビ等で連日報道され始めてかなりの日数がたつ。

彼の生死はいったいどうなるのだろうか?

無事に解放されるのか、それとも、ヨルダン、日本、ならびに支援各国政府の懸命な努力にもかかわらず、彼の存在はこの世から消滅され「無」になってしまうのか。

「無」とは、一体とういう状態の事なのだろうかと考え始めた。

無念・無能・夢想・無上・無情・無常・無想・無心・無届・無頓着・無敵・無動・無知・無恥・無茶・無尽蔵・無礼講、無い、「無」のつく言葉は、まだまだ多くある。

この「無」の意味するものは一体どういうことだろう?

「無」について考えた。

「・ないこと ・存在しないこと ・欠けていること ・いかなる有でもないこと

・万有を生み出し、万有の根源となるもの」

「無」は「無」であり、ほかの何物でもない、極限の「無」と言うことか?

「無」とは、水も空気も、文字も言葉も、人間の心も生命も、地球や宇宙の存在も、「無い」状態なのか?

こんなことすら考えることのできない状態が「無」かも知れない。

「無」すなわち「無」すらない状態なのかも?

こんな、馬鹿げたことを考えているうちに朝を迎えてしまった。

「お父さん、御飯ですよー」妻の声がする。

今日も未知の時間「無」の一秒から一日が始まる。

後藤健二さんが無事で解放されますよう。

 

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小学一年生の相撲大会に寄せて

2013年09月29日 17時13分20秒 | 雲雀のさえずり

 

 青空が広がり、すいこまれそうな空の下で行われた、みなさんにとっては初めての小学校の相撲大会。

ぼくも行司として、みなさんといっしょに土俵に立たせていただきました。

 

見合って。

 

いち、に、さん。

 

はっけよい、のこった、のこった。

 

はっけよい、のこった、のこった。

 

東、○○山の勝。

 

みなさんの、無心の立ち合い、一生懸命に相手を土俵際に押す姿、土俵際で必死に踏ん張る姿、みんなの一番一番の相撲に、ぼくは感動を受け元気をもらったような気がします。

そして、小学生のわんぱくだったころ、いっしょに遊んだ友達や先生のことを懐かしく思い出して、子供のころに帰ったようなすがすがしい気持ちになりました。

 相撲にはどうしても、勝つ人、負ける人ができます。

勝った人は、勝った喜びで楽しい思い、負けた人は、負けた悔しさでほろ苦い思いが、心にきざまれたのではないかと思います。

 でも、お父さんやお母さんは、必死になって、力いっぱい相撲をとった、成長したみなさんの姿に目を細め、感動の眼差しで見守っていてくれたに違いありません。               

みなさんは、これから一年生から二年生へ、二年生から三年生・・・・・・そして、中学、高校大、大学へと進み大人になっていくでしょう。

しかし、今の先生、友達と一緒にいられるのは今しかありません。

先生、友達との出会いを大切にして、一人でも多くの仲間を作り、健康で、明るく、楽しく、夢の持てる一年二組にするようみんなで頑張って下さい。

 ぼくもみんなが元気で、優しく、たくましく成長するのを楽しみに見守っています。

 

  平成二十五年九月二十六日

        一年二組 行司役のおじさんより

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