だ・こーじの「いま、思い、考えること」

「目に見え心に思ふこと」をホンネのごとくフィクションとして綴ります。

刺激……10/11-12(土日)

2014年10月13日 | 日記
秋の京都は台風19号が先週に続き列島を直撃しそうだというのに、多くの観光客を受け入れている。

こちらは枕草子でも有名な東山の峰の中腹にあるK女子大。ここにてC文学会。
初日は「源氏物語の典拠と准拠の再検討」というテーマでシンポジウム。
パネラーの1人は台湾から帰国したOさん。母校の先輩でもある信州大学のW先生がフロアから「そもそも」の「典拠をどう受け止めているのか」という定義は?との問いを出されたものだから、そして多くがそこにこそ問題意識を感じていたものだから、各々の「報告」はそれなりに聴くところがあったものの、やはり噛み合わないのは仕方ないところか。

懇親会では著名な先生方のご挨拶があったが、「実益重視、人文学は青色吐息」とのコメントに、やはり笑うに笑えず。

文化の礎なくして、どうやって国を発展させるというのか、頼みます、立法府、行政府の方々。それでも久々にT大学に勤務するYさんと枕草子談義ができ、この会は有益でよかった。

バタンキューからしっかり朝食を摂り、2日目の研究発表に。
午前と午後に母校の大学院に出講したときの院生が2人発表をする。
特にタイからきた留学生は源氏物語の古注釈について実によく勉強をしており、嬉しい限り。他にも冷泉家の書写活動や太上天皇の装置を論じた発表は刺激的。Y女子大学のF瀬さんを始め、抜き刷りをいただき、感謝。展観もわかりやすく一般の方々でも興味のわくように古典籍が並び、まずまず。

終了後、ダッシュで駅へ向かい551を手に入れ、少し早めの新幹線に乗り込む。明日は父の誕生日、80歳だ。めでたい!