「これでいいのだ!」の人生観で波瀾万丈の生涯を楽しんだ漫画家の赤塚不二夫さんがなくなって、早2ヵ月あまり。赤塚さん自信が綴った自叙伝が今月、文春文庫で刊行されたので、さっそく読んでみました……。
旧満州での少年時代、漫画との出会い、伝説のトキワ荘での漫画家生活などのほか、大きな影響を受けた父(おやじ)と母(かあちゃん)との思い出の数々が飾らない文体で綴られており、赤塚さんについて表面的にしか知らなかった私にとっては人間としての赤塚像を知ることができた貴重な1冊でした。
この自叙伝からは、破天荒な赤塚ギャグの奥深くに息づく「家族」というテーマが見えてきます。また、身障者に対する思いやり(自然に接することの大切さ)や戦後にソ連で捕虜生活を余儀なくされ、極限の世界を体験した元憲兵の父親を持つ赤塚さんの「不戦の願い」なども綴られており、ギャグ漫画の帝王の人間としての温かさも感じました。
旧満州での少年時代、漫画との出会い、伝説のトキワ荘での漫画家生活などのほか、大きな影響を受けた父(おやじ)と母(かあちゃん)との思い出の数々が飾らない文体で綴られており、赤塚さんについて表面的にしか知らなかった私にとっては人間としての赤塚像を知ることができた貴重な1冊でした。
この自叙伝からは、破天荒な赤塚ギャグの奥深くに息づく「家族」というテーマが見えてきます。また、身障者に対する思いやり(自然に接することの大切さ)や戦後にソ連で捕虜生活を余儀なくされ、極限の世界を体験した元憲兵の父親を持つ赤塚さんの「不戦の願い」なども綴られており、ギャグ漫画の帝王の人間としての温かさも感じました。