THE BOOKハンター!

~〈本の虫〉の痛快読書日誌~

「永久保存版 世界ウルルン滞在記」(東京放送編/ポプラ社)

2008年10月13日 | Weblog
 人気番組「世界ウルルン滞在記」(TBS系日曜夜10時)が先月、13年半に及ぶ歴史に幕を閉じました。最近は裏番組の情報番組の方を見てしまうことが多かったのですが、「ウルルン」は好きな番組だったので残念です。
 そんな「ウルルン」の集大成といえるのが、この本。山本太郎、原田龍二、成宮寛貴、相田翔子、羽田美智子、永作博美など今までに番組に出演した「旅人」たちへのインタビューや番組の裏話のほか、全放映リスト、スタッフらのコメント、石坂浩二さんがクイズで優勝して番組からもらった土産品、年表など、写真とともに「ウルルン」の歴史をふりかえっています。初回から総合司会を務めた徳光和夫さんと、レギュラーゲストで旅も体験した石坂浩二さんのエッセイが脇に花を添えています。
 家族の関係が希薄に成っている現代の日本人に、家族の絆や人と人との友情の美しさを伝え続けた「ウルルン」。その旅人たちのほとんどが、ホームステイ先の人たちと「家族」のような関係を持ち、番組の枠を超えてプライベートでも関わり続けているそうです。


ハラダ初ライ麦経由ニューヨーク行

2008年10月13日 | Weblog
 世界中のどこにでも連れて行ってあげるといわれた人気作者の原田宗典さんが、初の海外旅行としてアメリカの文豪サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」の舞台・ニューヨークを主人公・コールフィールドと対話しながら自由に彷徨った体験を、イラスト満載のトラベルエッセイで、おなじみの原田節が全開しています。
 原田さんがニューヨークを訪れたのは、1997年。サリンジャーはニューヨークで孤独を感じたと書いていますが、原田さんは様ザ生トラブルに遭遇するものの、そういう孤独感はなく、逆に紐育から元気をもらったといいます。。その4年後に「9・11」テロが起こる前の、まだのどかさが残る時代でした。原田さんはあの頃よりも人間関係がより希薄なっていると推測しています。
 私もいつかニューヨークに行ってみたいと思っていますが、この本を読んでますますニューヨークへの興味が深まりました。