年相応に生きられて、そろそろ落ち着いたライフスタイルもいいな、
と思う自分がいる一方で、
トレンド的なもの、自分より若い人たちがおもしろがっているものに
つい興味をおぼえてしまったりします。
もしかしたら、そういう悪あがき的内面的アンチエイジングが
年寄化現象の入口なのか、とも思いますが、
そうでなければ精神の老化はすすんでいくような気もします。
だから行く、というわけではありませんが、
ヴィレバンにはたまに足が向いてしまいます。
ヴィレッジバンガード。
そもそもは本屋さんです。
写真の店名下に書いてあるセンテンスは、
『EXCITING BOOK STORE』です。
たしかに店内に厳選されたおすすめ本が並んではいて、
どうしてその本がおおすめなのかなどについて書かれた手描きのPOPなんかもついているのですが、
雑貨屋さんの一種だと思っている人がほとんどではないか、と思います。
実際のところ店内の書籍のボリューム比率が高いということはないお店です。
近いコンセプトの雑貨屋さんも増えてはきているので、
おおざっぱに見ると、「ああ、こういう店ね、あるある。」と思うかもしれませんが、
そもそも「うちは本屋!」と定義している限り、
他店とすべてが交わることは永遠にないのかもしれません。
昨日は隣県に出かける用があって、
途中寄ったところにあったヴィレバンにふらっと入ってしまい、
少し物色したあと、イヤホンのコードリールと、CDを一枚買ってしまいました。
なんかワクワク、ウキウキしてしまうのです、ヴィレバンで買うと。
自分の中に時代性の風が吹いてくるような、新鮮な気分です。
ヴィレバンで買ったデイリーで使うちょっとした小物を鞄から出しとき、
なんか自分の日常が楽しく思えてしまうのです。
消費を楽しくするお店とは、『ライフスタイルの香水』みたいな存在感のする商品を売っているということなのでしょう。
私より同年代より上ですと、
ヴィレバンに入っても初めはきっと意味不明に陥るでしょう。
しかし、わからんこんな店、とか、自分の年代に合わない、とかでなく、
できれば違和感がなくなるまで滞在し続けるか、
あるいは通い続けてみてはいかがてしょうか。
もっとエレガンスなものが好き、という方に、
その趣向を捨てなさい、と言っているわけではありません。
そこにあるものを好きになりなさい、というのでもありません。
気に入ったら買えばいいし、買わなくてもいい。
ただ、私の場合、ヴィレバンの空気になじんでくると、
「ああ、なんかそういうことね、今の時代って」とでもいうようなものに
浸っているのがわかってくるのです。
つまり、そういう内面的な共鳴に由来する自分意識の向上という点で、
雑貨と書籍はヴィレバンにおいては同じ目的効果のある商品である、
ということです。
やたら難しい表現をしてしまいましたが、
〇〇屋という既成の定義を超えることも私たちが学ぶべきことかもしれません。
今日は、ここまで。
CD聞きながら、もうひと仕事。
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