Yutaka's Room ☆ Sparkling!

☆街や地域のこと、洋服のこと、制服やランドセルのこと、少し自分のこと☆石川県白山市株式会社フクズミ代表取締役社長 福住裕

長男とふたり旅 自分と社会のリアリティのあるつながりについて

2008-06-09 13:09:32 | 自分のこと

長男にある課題を与え、

クリアできたら「東京ドームつれてってやるぞ」と約束していました。

餌で釣る、気はなかったのですが、

クリアできたら、そりゃあ確かにたいしたもんだ、と思ったからです。

昨秋、長男が課題を達成しました。

約束どおりの東京ドームふたり旅に行ってきました。

 P6070133

(機内から撮影した富士山) 

 

旅の目的は、ご褒美であることのほかに、

私としてもうひとつの思いがありました。

 

長男はテレビで野球を観戦するのが大好きのようです。

毎日のようにほぼ放送終了までCSチャンネルで観ています。

選手名や成績などにも詳しく、わからないときこちらが聞くほどです。

 

長男にとって、プロ野球とは、東京ドームで起こっていることとは、

いったいどんなことなんでしょうか。

新聞、雑誌、テレビ、インターネット、ゲーム…

メディアを通して知る出来事と

生身の彼はいったいどのようにつながっているのでしょうか。

 

今回の旅のもうひとつの目的、それは、

世に報じられる出来事のひとつひとつが

自分と同じ世界で実際に起こっていることだと感じてもらうこと、

ができればよいと思っていました。

日本一の富士山も、東京タワーも伝聞でなく、

その場所に実際に立っていることをリアルに感じてもらいたかった。

P6080199  

とかく情報洪水の現代にあって、

人々は実際に生きていること、自分の身の回りと、

衝撃的な、あるいは感動的な出来事が結び付けられなくなっていると思います。

自分という存在も、些細ではあっても世の中の一部、歴史の一部であると

理解できなければ、自分が生きることの価値を見出せるはずがないのです。

 

ちょうど東京滞在中に不幸な事件が発生しました。

最近多発する猟奇的な事件の加害者たちは、

実際の社会とどんなつながり方をしていたのでしょうか。

 

ちなみに私自身が、社会とのつながりをはじめてリアルに実感した経験は

昭和天皇が崩御されたときです。

東京で生活をしていたその当時、たまたま皇居の周辺を通りかかった際、

厳戒警備の静けさのなかにある、ざわついた雰囲気。

歴史がひとつ幕を閉じ、次の歴史がはじまろうとしていること事実が

自分に覆いかぶさってくるようでした。

 

さて、ふたり旅の道中に感じたいろんなことについては、

またあらためて。