木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

ウスバシロチョウ ユニークな一生

2024-06-04 10:34:24 | 昆虫など

大阪アメダス   今朝の最低気温 16.3℃ 昨日の最高気温 26.1℃ 天気 晴れ
開田高原アメダス 今朝の最低気温  5.1℃ 昨日の最高気温 16.8度

昨日
まだ明るいうちに
大阪に戻りました
もうしばらく
開田からの
ブログです。



家の周りを
ふわふわと
白い蝶が
舞っています。

ギフチョウの
シーズンが終わり
寂しくなった
開田高原
野鳥の森でも
この白い蝶
ウスバシロチョウが
優雅に
飛び回っています。

シロチョウと
名前が付きますが
立派な
アゲハチョウの仲間。


幼虫は
ムラサキケマンを
食べています。


ウスバシロチョウの
一生は
なかなか
ユニークです。

交尾したメスが
卵を産むのは
ムラサキケマンではなく
近くの枯れ枝に
産み付けます。


卵を産み付けるころ
ムラサキケマンは
ほとんど
地上から
姿を消しています。


卵は
夏を越し
冬を越し
ムラサキケマンが
芽生えてくる
翌年の春先になって
ようやく孵化します。


卵の状態で
約9か月間も
過ごすことになります。


生まれたての幼虫は
まず最初に
餌である食草を
探し回ります。


見つけた
食草には
とどまらず
近くの枯葉などに
隠れて生活します。


芽生えたばかりの
ムラサキケマンを
もりもり食べて
短時間で
蛹になります。


蛹になる場所も
食草ではなく
近くの枯葉などで
蛾のように
繭を作って
その中で
蛹化します。


よくよく
食草の
ムラサキケマンに
縁のない生活を
していますね!


という訳で
自然界では
卵も幼虫も蛹も
見つけることが
とても難しい
蝶と言うことになります。

(雌の受胎嚢)

唯一
目にすることができる
成虫が
今飛び回っているのです。