木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

三年とうげとヌルデ

2022-08-28 06:22:14 | 木曽Now

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ある所に、三年とうげとよばれるとうげがありました。
あまり高くない、なだらかなとうげでした。 
春には、すみれ、たんぽぽ、ふでりんどう。とうげからふもとまでさきみだれました。
れんげつつじのさくころは、だれだってため息の出るほど、よいながめでした。
秋には、かえで、がまずみ、ぬるでの葉。とうげからふもとまで美しく色づきました。


これは
小学校3年
国語教材(光村図書)に
取り上げられている
『三年とうげ』の一部です。


転ぶと三年しか生きられないと言い伝えられていた「さんねん峠」で
思いがけず転んだおじいさんをトルトリという少年が
知恵を働かせて救い長生きさせるというお話です。


ぬるでの木のかげから
おもしろい歌が
聞こえてきましたなど
ヌルデの木が
効果的に
民話の中で
使われています。


そのヌルデの花が
今開田高原で
咲いています.。


ヌルデはウルシ科で
秋になると
カエデなどに先駆けて
黄葉します。


花は枝先に
白っぽい花を
円錐状に
咲かせています。


雌雄異株で
雄花雌花とも
萼片も花弁も5枚。


雄花は
花弁が反り返っているので
雄しべが
飛び出しているように
見えます。


雌花は
3裂した黄色い
柱頭が目立ちます。


また
子房がピンク色を
しているので美しく
遠目でも
雌株だと分かります。


突然
民話の話でしたが
写真を撮っていて
三年とうげの民話を
思い出しました。


フシノキ
カチノキ
お歯黒の話など
また別の機会に
譲りたいと思います。