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木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

優雅に飛ぶ蝶 アサギマダラの秘密

2023-10-08 07:33:56 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 2.3℃  昨日の最高気温 13.6℃
木曽町新開     午前7時の気温 5.0℃  今朝の天気   曇り

今日も
アサギマダラです
飽きずに
お付き合いください。

木曽に来た
次の日をピークに
フジバカマに
やってくる
アサギマダラの数は
急激に
少なくなっています。

アサギマダラと言えば
ゆっくり
ふわりふわりと
優雅に舞うように
飛んでいます。


鳥などに
捕食されることが
ほとんどないと
言われています。


それは
体内に毒を
持っているからです。

幼虫の時に食べる
ガガイモ科の
キジョランの葉や
成虫になって吸う
フジバカマや
ヒヨドリバナの
花の蜜には
アルカロイドという
毒成分が含まれています。


チョウの捕食者
最大の天敵は
鳥です。


アサギマダラを
誤って食べた鳥は
嘔吐するようです。


学習した鳥は
二度と食べないと
言われています
もちろん
人が触っても何ら
問題はありません。


ふわりふわり飛ぶ
チョウと言えば
他にご存じでしょうか?


ジャコウアゲハも
優雅に飛んでいますね
幼虫は
ウマノスズクサの葉を
食べます。


また
ウスバシロチョウも
ゆっくり飛びます
幼虫の餌は
ムラサキケマンです。


放蝶園などで
滑空するように
ゆるやかに飛ぶ
オオゴマダラの幼虫は
キョウチクトウ科の
ホウライカガミを
食べています。

これらの
チョウの食草は
どれも
アルカロイドなど
有毒成分を含んでいます。


優雅に飛ぶ
チョウたちには
ちゃんと
理由があったわけです。


体内に毒をためて
天敵から
身を守っていると
いう訳です。





アサギマダラとフジバカマ

2023-10-05 07:36:40 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 11.6℃  昨日の最高気温 14.5℃
木曽町新開     午前7時の気温 11.5℃  今朝の天気   曇り

フジバカマと言えば
秋の七草が
思い浮かぶかも
しれません。

この時期
チョウ好きの人は
アサギマダラです。

私も秋になると
いの一番に
アサギマダラが
思い浮かびます。


アサギマダラは
どうして
フジバカマに
集まるのでしょう?!


アサギマダラは
フジバカマや
ヒヨドリバナに含まれる
ピロリジジンアルカロイド
と言う成分を
摂取するため
蜜を吸っています。


ピロリジジンアルカロイド
以降アルカロイドと言いますが
アルカロイドは
オスがメスを誘う
フェロモンを
作るのに
なくてはならない
物質なのです。


このアルカロイドを
摂取しなかったオスは
交尾しなかったと言う
研究結果も
あるくらいです。


アサギマダラは
フジバカマが好き!
と言うだけでなく
子孫を残すために
とても重要な
植物と言う訳です。


我が家の
フジバカマに
やってくる
アサギマダラに
オスが多いのも
納得です。


ちなみに
アサギマダラの
オスの見分け方は
オスの後翅の端に
黒っぽい
性標があります。


オスは
この性標に
性フェ ロモンを
蓄えています。


アサギマダラが
続きましたので
コメント欄
閉じています。





もうひとつの心配 フジバカマ

2023-10-03 07:02:31 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 1.0℃  昨日の最高気温 17.2℃
木曽町新開     午前7時の気温 5.5℃  今朝の天気   晴れ(初霜)

今朝の開田高原
初霜でした
最低気温は1.0℃
全国一の
冷え込みでした。


もうひとつの
心配事は
フジバカマの花が
終わっていないか
と言うことでした。

夕方到着して
いの一番に
花を確認しました。

綺麗!
とまで
言えないけれど
何とか
まだ花が
残ってくれていました。

翌朝
散歩に出るつもりで
家を出たとたん
アサギマダラの
乱舞が
目に飛び込んできました。

6頭ほどの
アサギマダラが
優雅に
飛び回っています!


歩きに行くことを
忘れて
アサギマダラの
写真を撮りました。


去年も
来てくれましたが
一度にこんなたくさん
アサギマダラを
見たのは初めてです。


多くは
オスですが
中にメスも
混じっています。


マーキング個体は?
探しましたが
一頭もいませんでした。


去年
マーキング個体の
発見は一頭のみ。

捕獲して
マーキングした個体は
6頭でした
標識は
KIS(長野県木曽を表しています)
月.日(捕獲日)
KTA(捕獲者 イニシャルです)。

捕獲・マーキング
再捕獲と
アサギマダラの
負担になると思い
今年はやめています。


フジバカマが
まだ咲いていたおかげで
今年もたくさんの
アサギマダラに
出会えそうです。



開田高原のチョウたち

2023-09-06 08:57:15 | 昆虫など
大阪アメダス   今朝の最低気温 27.7℃ 昨日の最高気温 34.2℃ 天気 曇り
開田高原アメダス 今朝の最低気温 17.4℃ 昨日の最高気温 28.7℃

大阪に戻って
ブログネタが
ありません
もう一日
開田高原から。

今日は
見かけた
チョウたちです。

暑い暑い夏の盛り
開田高原を
歩いていても
チョウを
見かけることは
少なかったように
思います。

朝夕涼しくなると
夏眠していた
チョウたちも
目立つように
なってきました。

満開の蕎麦畑で
待っていると
様々なチョウが
吸蜜に訪れます
キアゲハです。


薄暗い
森の中を歩くと
どこからともなく
アサギマダラが現れ
アザミの花で
蜜を吸っています。


さすがに
夏の終わり
翅が痛んでいる
カラスアゲハが
目立ちます。


スジボソヤマキチョウは
森の中で
避暑していたのか
羽化したてのような
綺麗な翅をしています。


ウラギンヒョウモンも
夏眠するチョウですが
マツムシソウの花を
次々訪れています。


ギフチョウや
コヒョウモンモドキの季節には
捕虫網を持った人を
開田高原では
よく見かけました。

最近も
結構な頻度で
網を持った
チョウ狙いの人が
目立つようになりました
何を狙っているのかな?
ヤマキチョウ?

毎日我が家を建て替える?!

2023-08-28 07:38:30 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 15.7℃  昨日の最高気温 28.0℃
木曽町新開     午前7時の気温 17.0℃  今朝の天気   薄曇り

クモが出てきます
苦手な方は
スルーしてください。

早起きした
霧の朝
水滴のついた
綺麗なクモの巣を
見つけた。


雨粒でできた
水滴は
大きさがまちまちだが
霧でできた水滴は
大きさが均一で
とても美しく
まるで
宝飾品のようだ。


不思議なことに
朝の散歩のときには
縦糸を数本残し
綺麗になくなっていた。


多くのクモは
朝になると
巣をたたんで
夜になると
狩りをするため
巣を作るのだ。

大きなクモの巣が
見つかるのは
たいがいの場合
早朝だ。

調べてみると
巣の撤収は
クモが糸を
食べるのだそうだ。

巣を張り替えるたびに
糸を出していたら
クモの体は
瘦せ細ってしまうだろう?!(笑)

このクモは
ナガコガネグモ
巣から少し離れた所で
見つけた。


巣の主は
巣が張っていた場所の
すぐ近くの物陰で
昼間は
過ごすそうだ。


少し離れすぎている
感じがするので
霧に濡れた
宝石のような巣の
家主かどうかは不明。










蝉の成る木 朝から喧しいです!

2023-07-23 08:56:36 | 昆虫など

大阪アメダス   今朝の最低気温 26.4℃ 昨日の最高気温 35.1℃ 天気 晴れ
開田高原アメダス 今朝の最低気温 16.8℃ 昨日の最高気温 28.1℃

猛暑に負けず
久しぶりに
いつもの
川沿いの道を
歩いた。

コサギたちが舞う
美しくなってきた
川なのに
心無いことをする人がいる。

歩いてすぐ
目に飛び込んできたのが
投げ込まれている
自転車。

しばらく
こんな光景
見なかったのに
残念です。

Uターンする
いつもの
公園まで行くと
おなじみの
クマゼミの
大合唱!!!

夏休みなのか
たくさん遊んでいる
子供たちの喧騒も
まったく
聞こえない。

クマゼミに
人気の木があるので
そちら側に
回ってみました。

いったい何匹の
クマゼミが
止まっているのでしょう!?
まるで
蝉の成る木。

この公園に
2本ある
センダンの木です。

大きい方の木が
冬に伐り倒されたので
この木に
集中しているのかも
しれません。

昼前になると
ピタリと
鳴き声は
やんでしまいます。

このセミたち
ほとんどが雄
雌の羽化を待って
鳴き続けています。



コヒョウモンモドキ 絶滅危惧種の蝶

2023-07-11 07:18:51 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 16.0℃  昨日の最高気温 27.9℃
木曽町新開     午前7時の気温 18.5℃  今朝の天気   晴れ

コヒョウモンモドキと
一緒に見られる
もう一種類の
ヒョウモンチョウが
コヒョウモンモドキです。


コヒョウモンを
もうひと回り
小さくした蝶です。

慣れると
飛んでいるだけで
コヒョウモンと
区別ができます。


翅の表の
豹柄が美しいのは
言うまでもありませんが
翅の裏の模様が
何とも言えない
美しさです。


長野県周辺の
草原だけに生息
絶滅危惧種に指定
されています。


山梨県や栃木県の
草原に生息していた
コヒョウモンモドキは
絶滅したと
言われています。

採集禁止なのに
網を持って
採集している
不届き者が
後を絶ちません。


この場所でも
5年ほど前までは
草はらに
足を踏み入れると
何頭もの
コヒョウモンモドキや
コヒョウモンが
飛び回っていました。


もちろん
不法な採集者だけが
原因だけではなく
草原の樹林化
食草のクガイソウが
シカの食害に合うなど
環境の変化も
大きいと思います。


いつまでも
コヒョウモンモドキが
飛び回る草原で
あってほしいものです。






コヒョウモン 高原の蝶

2023-07-06 07:25:24 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 14.3℃  昨日の最高気温 21.9℃
木曽町新開     午前6時の気温 15.0℃  今朝の天気   快晴

夜中のうちに
雨が上がり
今朝は快晴!

開田高原
野鳥の森でも
鳥閑期
鳥の少ない時期が
やってきた。

毎年のこと
森の中の
ウォーキングをやめ
草原の農道を歩く。

鳥の出会いは
ホオジロに
出会うくらいだが
草原の蝶との
出会いが楽しみだ。


小型の
ヒョウモンチョウ
その名も
コヒョウモン
何とも単純な命名?!


残念ながら
関西では
見られない蝶。


お馴染みの
ツマグロヒョウモンと
比べると
明らかに小型。


草原の根元を
ひらひら
縫うように飛ぶ。


太陽が高く上ると
なかなか
花に止まってくれず
撮影に苦労する。


それでも
手持ち2台のカメラを
駆使して
何とか撮影できた。


マニアには
有名なところらしく
毎年他府県ナンバーの
車が止まっている。


この日は
幸いなことに
広い草原を
独り占め!
地元の有利さかな?!




ヒメシジミ 高原の夏の蝶

2023-07-04 07:21:48 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 10.5℃  昨日の最高気温 30.3℃
木曽町新開     午前6時の気温 14.0℃  今朝の天気   晴れ

昨日は暑かった
開田高原でも
最高気温が
30℃を超え!


今年も
開田高原で
ヒメシジミに
出会うことが
できました。


翅を広げると
25mmほどの
小さな蝶です。


日本全国で
見られますが
採集をしていたころ
関西で見た記憶が
ありません。


開田高原では
梅雨の晴れ間
農道沿いの草はら
草原でちらちら
飛び回っています。

(茶色っぽい方がヒメシジミの雌です)

小さい蝶ですので
意識して
見ていないと
見過ごしてしまうことも
多いと思います。


開田高原の散歩道
ヒメシジミが
見られる場所は
局地的で
知っているだけで
三か所しかありません。


ムラサキツメクサ
ハルジオンなど
色々な花で
吸蜜しています。


花だけでなく
獣糞にも
たくさん集まります。


大好きな蝶で
歩くことを忘れ
道端で
寝転ぶようにして
写真を撮っています。


梅雨のこの時期に
活動するヒメシジミ
子孫を残すのも
大変だと思います。











オオムラサキ 無事飛び立ちました

2023-07-01 06:34:26 | 昆虫など

開田高原アメダス  今朝の最低気温 17.4℃  昨日の最高気温 20.5℃
木曽町新開     午前6時の気温 17.5℃  今朝の天気   雨

木曽の我が家で
羽化した
オオムラサキ
無事飛び立ちました。


到着した次の朝
旅の疲れもなく
無事羽化した
オオムラサキは
蛹につかまって
一日中
動きませんでした。

次の日の朝
動く気配が
なかったので
朝のウォーキングに
出かけました。

帰って来て見ると
窓際のカーテンに
止まっていました。


さっそく
去年作った
カルピスジュースを
ティッシュに
染み込ませ
止まらせると
口吻を伸ばし
美味しそうに?!
飲み始めました。


その後
生まれた場所
エノキの葉に
止まらせて
記念撮影。


葉に垂らした
ジュースも
飲んだ後
元気に飛び立ちました。




旅立ちの日が
梅雨の晴れ間で
良かったです。