選挙プランナーの松田馨氏が衝撃の衆議院選挙予想です。東京五輪で日本チームが金メダルラッシュで沸いても、大きな政権
浮揚効果は見込めず、自民党単独で219議席との予想です。処が、東京パラリンピック閉幕後、自民党総裁選を党員投票も含
めたフルスペックで行えば、そこで状況は変わるそうです。菅総裁が再任されれば求心力は高まり、仮に別の人物が総裁にな
れば新政権への期待が高まる。自民党総裁選挙をフルスペックで行えば、自民党の支持率は伸び、現状よりは有利に総選挙を
戦えるようになるとの予想で、コロナワクチン接種の普及遅れも含め、総裁選挙後の解散が濃厚のようです。

以下抜粋コピー
東京都に4度目となる新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されるなか、東京五輪は23日、開会式を迎える。安心・安全
な大会を目指すため、プロ野球やサッカーは「有観客」試合を続けているが、五輪は大半の会場で「無観客」開催となった。五
輪特需が消えたことにも落胆の声が上がる。菅義偉首相(自民党総裁)としては、ワクチン接種を加速して、東京五輪・パラリ
ンピックをやり遂げ、今秋の衆院解散に踏み切る構えだが、内閣支持率は過去最低を記録している。夕刊フジが、選挙プランナ
ーの松田馨氏に各党の獲得議席予測(18日現在)を依頼したところ、衝撃の結果が出た。インド由来の変異株(デルタ株)へ
の不安や不満が拭えず、報道各社の世論調査での内閣支持率は低落傾向にある。こうした現状を踏まえ、松田氏が今秋解散を予
測した結果は別表の通り。投票率は過去最低の「50%程度」になると想定した。自民党は現有276議席から「219議席」
(57議席減)となり、単独過半数(233議席)を割り込んだ。山口那津男代表の公明党と合わせた与党では247議席と過半
数をクリアした。松田氏は「コロナ対策への低評価に加え、『政治とカネ』をめぐる不祥事が響いている。政党別では依然30%
台の支持はあるが、自民党支持層の投票率低下や、野党候補への投票も見られる。エリア別では、特に東京や大阪などが厳しい」
と分析した。そのうえで、「東京五輪で日本チームが金メダルラッシュで沸いても、大きな政権浮揚効果は見込めない。仮に自
民党支持層の2割が野党候補に行けば、さらに10~20議席減らし、単独で200議席割れもあり得る」と指摘した。主要野
党はどうか。枝野幸男代表率いる立憲民主党は現有109議席から「150議席」(41議席増)。志位和夫委員長の共産党は
現有12議席から「19議席」(7議席増)に伸びる。松田氏は「先の東京都議選でも、両党で候補者を調整した選挙区で、共
産党支持層の約8割が立憲民主党候補に投票するなど、共闘の効果は大きい。立憲民主党の支持率は1桁止まりだが、比例の投
票先では20%近い数字が出ている。今後、どこまで共産党を含む他の野党と候補者を調整し、与党と一騎打ちの構図に持ち込
むかが勝敗のカギを握る」と語る。松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会は、現有の10議席から3倍の「32議席」へと
躍進する。原動力はコロナ対応で一躍、全国区になった大阪府知事の吉村洋文副代表だ。「高い知名度を背景に全国行脚をすれ
ば比例票が上積みされ、『第3極』としての存在感はさらに増すだろう」と予想した。玉木雄一郎代表率いる国民民主党は、地
力のある候補をそろえた小選挙区は手堅いが、比例では東海ブロックで1議席獲得できるか微妙で、予測は「7議席」だという。
松田氏は「菅首相は4月の衆参3選挙で『全敗』し、都議選も自民党と公明党で過半数に届かなかった。コロナ禍で国民の閉塞
(へいそく)感は消えず、ワクチン接種がさらに進んでも支持を回復できない可能性がある。内閣改造で心機一転しようにも
挽回できるレベルではなくなってきているのではないか」と指摘する。では、菅首相や自民党に打つ手はないのか。松田氏は
「9月5日の東京パラリンピック閉幕後、自民党総裁選を党員投票も含めたフルスペックで行うことだ。そこで菅総裁が再任
されれば求心力は高まり、仮に別の人物が総裁になれば、新政権への期待が高まる。どちらにせよ、自民党の支持率は伸び現状
よりは有利に総選挙を戦えるようになるだろう」と語っている。