絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

題名よりかは

2009年07月18日 02時13分41秒 | 
韓国ドラマ、愛の方程式
小倉 紀蔵
ポプラ社

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結構詳しく、理論的でした。。。
韓国人の意識のひとつに「ハン」というものがあり
これが結構キーワードだと書かれています。
なんだろう?
「恨み」ではなく「あこがれ」って?
西洋式に言えば「コンプレックス」ということかなあ?
よくわからない。

うーむ、ついにうちのワンも・・・

2009年06月23日 20時55分50秒 | 
臨床獣医師が書いた老犬との暮らし方―痴呆・病気・ケアの正しい知識
石井 万寿美
水曜社

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この前虫歯を抜歯してもらってから、俄然元気になったと思っていたら
最近夜鳴き、無駄吠えをするようになってしまい・・・

朝夜逆転しているかのような、、、、
夜も12時過ぎくらいから吠え出すので困りものだ。
何度も外へ行って、水を変えたり、パンをやったり
抱っこしたり、いろいろやっても寝てくれず、元気よく?吠えるばかりで。。。

いままでが「お宅犬いるの?」と近所に聞かれるくらい
大人しかったのが、嘘のような深夜の無駄吠えなのだ。。。

今日アピタの本屋さんで、犬の痴呆の本あるかしらと思って
行ってみたら、驚くなかれいろいろあった。
その中の一冊がこれ。
ちらちら立ち読みしてしまった。
うちのワンは、痴呆の犬とほぼ同じ症状だ。
お医者に行くまでもない。

これからどうなるのだろう?
外犬だけど家の中に入れてやらねばならなくなるかもしれない。
あと半年で15歳です。
犬の15歳って、人間で言えば100歳?
血液検査ではどこにも異常なかったのに・・・

何度か行った場所

2009年06月05日 23時47分58秒 | 
クレヨンハウス物語 (ちくま文庫)
落合 恵子
筑摩書房

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青山も地下鉄の駅を上がったところからちょっと住宅地の中へ
入った場所にある「クレヨンハウス」
子どものための本屋さん、ということだったが
東京にいた頃、子どもと一緒にはじめてここへ行って
たしか半地下?にある<無農薬レストラン>とかで
大しておいしくもなくて値段だけは立派な食事をしたおぼえがある。

たくさんの選ばれし本たちが胸を張って並んでいる。
同じ本なのに古い図書館の暗い児童室の片隅にいた本たちとは
まるで別人だ。
本はだれのために。。。
いろいろ考えさせられる場所である。

経済はどのように

2009年05月23日 21時56分49秒 | 
資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言
中谷 巌
集英社

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読書欄でさかんに取り上げられていたので、昨日から読み始めた。
経済がどのように動いていくのか、実務者と学者では
どちらがより分かっているのだろう?

終わってしまったからいろいろ言うのは結果論じゃないのかしらん。
それでご飯食べられるならだれでも学者になれるよね~

あ、これ、わたしのことか?

2009年05月11日 00時22分29秒 | 
やる気の出る人、出ない人
大原 健士郎
法研

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本のタイトル「やる気の出ない人」
うん、これ、わたしです。
読み終わって、大原先生はエッセイストでもあるけど
まじめに精神科のお医者さんだったことを思い出した。。。

なぜか世の中に蔓延している、逸脱してしまった人に対して
「触らぬ神に・・・」的態度で接するえせカウンセラーに
どうか先生、教えてやってください。


ポール・ギャリコの世界

2009年03月11日 22時33分45秒 | 
七つの人形の恋物語 (海外ライブラリー)
ポール ギャリコ
王国社

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装丁が少し違うものだが、図書館で閉架になっているのを出してもらって読んだ。
この物語は映画化されたようだし、どこかで聞いたことがあるように
感じるかもしれない。しかし原作の迫力はさすがと思う。(翻訳だけど)

ポール・ギャリコの世界は決して子ども向きといえない。
どちらかといえば、苦しみ傷ついてぼろきれのようになった大人への
子守唄のようなものだ。
「まぼろしのトマシーナ」「さすらいのジェニー」とか昔読んだ。
ファンタジーは現実からの逃避ではない。
人間の真実はファンタジーのようにきらきらと美しくまた暖かいものだと
いうことを精一杯のことばで教えてくれる。
「生きていれば、生きてさえいれば、きっといいことが訪れる」
そんな気持ちになれる本です。

謎の・・・シリーズ

2009年03月09日 11時26分54秒 | 
謎のギャラリー特別室

マガジンハウス

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「特別室Ⅱ」があまりに面白かったので、図書館でこのシリーズ全部
借りてきました。
たくさん本が出版されていますが「これは!」と思う本を
自分でなかなか探し出せないわたし。
このシリーズはお薦めです。短編ばっかりだしね。
今まで短編て深まりがなくてつまらない、と思ってましたが
中身の濃い作品が世の中にはあるのだと知った次第。
(でもⅡの方が断然面白い)

北村薫・編集

2009年03月04日 15時58分26秒 | 
謎のギャラリー―特別室〈2〉

マガジンハウス

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現代の近々の作品って、賞をもらった本でも
どこか「しゃべりことば」的。
「それでさー」「それでもってね・・・」みたいな感じ?
流し読みにはもってこいだけど、平易であればいいってもんじゃない。
やっぱり、言葉が緊張感を持って選び取られていく、
そういう作品を読んでいたい。

そんなわたしの独断に共感する方、このシリーズはいかがでしょうか。
冒頭の詩のような作品には
すっかりほーーーっとさせられますよ。。。
いろんなタイプの小品が入っています。
河合隼雄さん推薦は『狐になった婦人』
途方もないお話なのにぐいぐい引き込まれていきます。
虚構なのに真実があり、ありえないと思っても
狐をひとりの人間の他の面と考えたり出来て
読み手の想像を掻き立てる作品です。

紙一重

2009年02月25日 11時55分33秒 | 
心の扉を開く
河合 隼雄
岩波書店

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もう20年以上この先生の本を読んでいる。
はじまりは子どもの本だった。
心理学者だが子どもの本についてたくさん書いている。
大人の文学にしろ児童むけにしろ、文学を心理学の観点で語ると
とたんに色あせてしまうのが一般的。
でもこの先生の視点は少し違う。

人間の心理を深く追求?していくと
文学とオーバーラップしてくるところがある、
というようなことを自著によく書いている。
夢、もそうであるという。

ここに出てくる「トムは真夜中の庭で」(ピアス著)は
大好きな児童書のひとつだ。不思議な作品だけど
長く生きていると、世の中なにもかも明らかで不明な点は無い、
とは言えないことがよくわかるようになる。
逆に子どもにとっては、生まれてからの時間が短いので
世の中不明なことがあるのが当たり前、の世界で生きている。
そんな子どもと大人が、現在ではないときをいっしょに過ごすのだ。
真夜中の庭で。。。

表題の本の中で、河合先生は「あまり、自己を深く追求しては危険」と
いう趣旨のことをやんわりと述べている。
「自分探し」「本当の自分とは?」「自己を見つめなおそう」
そんな見出しの本も数多く出版されているが
あまり深く自己を追求してはいけないような気がする。
自分はどんな人間なのか、よし、とことん考えてみよう、
なんてしないほうがいいと思う。
うっすらと靄がかかっているほうがいいのだ。
靄を掻き分け、突き進んでいって、たどり着いた湖に映った自分の姿は
鬼か蛇か・・・
正気と狂気の境は紙一重・・・あちらの世界とこちらとを
行き来するのは作品のなかで、虚構のなかで味わうだけの方が
よろしいかと・・・。